翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで三刷になりました。

終活

朽ちていく橋に自分を重ねる

帯広は何度でも行きたい地。JALのバーゲンがあると、つい航空券を買ってしまいます。 モール泉にサウナ、水風呂。駅前の徒歩圏に何軒もの選択肢があるのですから。 先月の帯広の旅は少し長めの日程にして、糠平温泉まで行ってみることにしました。 タウシュ…

「朝日のあたる家」を聞きながら

先日の飛騨高山と仙台のツアーを選んだ決め手は、最終日の宿が秋保温泉の佐勘だったから。 bob0524.hatenablog.com 佐勘には「神は細部に宿る」という週末の夜だけ営業するカフェがあります。今回は日曜日だったので、行くことができました。 www.hotel-saka…

もうダメかもしれないと思いつつ生きる

久々に顔から血が引くような大失敗がありました。 ウラナイ8の夏瀬杏子さん主催の八卦マンダラチャートのワークショップ。 uranai8.jp 午後1時開始だったのに、2時からだと勘違いをしていました。毎月の易の読み会が2時だからごっちゃになってしまったの…

姥捨山でヒップホップ

若い人はあまり活字を読まないでしょうから、出版業界は書き手も高齢化。老いをテーマにした本が目立ちます。酒井順子『老いを読む 老いを書く』もそうした一冊。 老いを読む 老いを書く (講談社現代新書) 作者:酒井順子 講談社 Amazon 1966年生まれの酒井順…

70代でも挑戦できるだろうか

7月のコロンビア行きを前に、ガルシア=マルケスの著作を大急ぎで再読しています。 国際港湾都市のカルタヘナを舞台にした『コレラの時代の愛』。 最初に読んだ時は、51年9ヵ月と4日も初恋の女性を思い続けるというストーリーを追うだけで精一杯でした。娘…

老害を防ぐための旅

「毎月旅行するのも疲れる」という、よかよかさん。 kaze2fukaretex.hatenablog.com 毎月どころか、倍以上のペースで旅に出ています。仕事をリタイアしたら旅暮らしをすると決めていたし、お金を理由に行きたいところに行けないのは嫌だったので、蓄財にも励…

腰に抱えた爆弾

コロンビア行きが決まり意気揚々としているはずですが、心配事がひとつ。もし腰痛になったらどうしよう。 bob0524.hatenablog.com 昨年の秋にヒップホップのレッスンでがんばりすぎて腰痛に。ジャンプは飛びすぎないように気をつけていたのですが、喉元過ぎ…

帯状疱疹ワクチンで認知症予防?

住んでいる区から帯状疱疹ワクチン接種の費用を一部助成するという封書が届きました。反ワクチンではありませんが、抵抗力が強いほうなので、ワクチン接種には消極的。さすがにコロナのワクチンは行政に指示された通りに接種しましたが、インフルエンザには…

人の老害見て我が老害直せ

旅先でウォーキングツアーに参加しました。 所要時間は1時間ほどで、ガイド1名に参会者4名、料金も1500円程度です。 ガイドさんは70代の男性。元気なものです。開始まで時間があったので、つい「こちらのご出身ですか?」と聞いてしまいました。 定年後の…

執着と忘れ物

これ以上の物は必要ないと思いつつ、好みの品や便利そうなグッズが目に入るとつい買いたくなります。それでいて、脳の老化のせいか、忘れ物が多くなっています。 先日は旅先でトレッキングポールをなくしかけました。 海沿いの道を歩こうと考えてトレッキン…

足元に集中する

那覇のセントラルホテルに泊まると、隣接のりっかりっか湯に入り放題です。 ホテルの大浴場というより、スーパー銭湯を宿泊客にも開放しているという位置付けなのか、地元のご常連が多い感じです。平日の夜9時過ぎでもお母さんに連れられた小学生ぐらいの女…

筋トレ事始め

ほぼ毎日、スポーツクラブに通ってダンスのレッスンに出ています。 60代も半ばになり、あと何年踊れるかと考えるように。ヒップホップで張り切りすぎて、腰が痛くなったこともあります。 bob0524.hatenablog.com スペイン巡礼で800キロをあるいたからといっ…

品のいい老婆を目指す

現在、日本では65歳以上を高齢者としています。今のスピードで高齢化が進めば定義が変わるかもしれませんが、とりあえず私は次の誕生日から高齢者の仲間入りです。 父がお世話になっていた高齢者施設に行くと、何かのプログラムで童謡や唱歌を使っていました…

時間はあるけれど、ない

東京は晴天に恵まれた穏やかなお正月です。 スポーツクラブが休館なので、銭湯に通っています。自宅から徒歩圏内に数か所の銭湯があり、社会インフラという位置づけなのか、大みそかも元日もどこかが営業しています。特別営業で朝8時からオープンして、けっ…

空と海と風

伊豆高原のやすらぎの里に1週間滞在してきました。 断食で有名な施設ですが、いつもの通り1日1000カロリーの普通食コース。加齢により基礎代謝が落ちているので、期待したほど減量できず1キロほど痩せただけ。食養生というよりアルコールを絶つために訪れ…

あと20年の目標が欲しい

お茶の水女子大の同級生11人が、共同ペンネームを使って海外の児童書や絵本を翻訳悪し続けたという記事を読みました。 メンバーが80代半ばとなり、最後の作品を出版したとのことですが、なんと充実した人生なんでしょう。 趣味の外国語学習ではなく、一冊の…

やりたいことの賞味期限

老いを自覚すると同時に、『DIE WITH ZEZRO ゼロで死ね』を折に触れて読み返しています。 uranai8.jp 「やりたいことの賞味期限」というフレーズが出てきます。 著者のビル・パーキンスは幼い娘たちと一緒にくまのプーさんの映画を観るのを楽しんでいました…

ストップ老害!

ヒップホップで腰が痛くなり、整形外科ではすっかり高齢者扱い。自戒のために内館牧子『老害の人』を読みました。 冒頭に「自分がどれほど『老害の人』かということに、当の本人はまったく気づいていない」という一文があります。そして高齢者のほとんどは「…

年寄りでも冷や水!

旅に出て東京を離れることが多いのですが、月曜日はヒップホップのクラスがあるので自宅にいるようにしています。数週間かけて練習して一曲を完成させるので、休むわけにはいかないのです。 bob0524.hatenablog.com 2022年の夏に始めて、3年目となりました…

阿佐ヶ谷七夕まつりでサービス業体験

阿佐ヶ谷七夕まつりの占いイベント、開催中です。 uranai8.jp 夕方6時から9時までお客様をお迎えしたり、ドリンクやフードの注文をまとめる係をしています。 本業のライター業は原稿をメールで送ることが多く、人に頭を下げることはめったにありませんでし…

此岸と彼岸が交差する夜

毎年恒例の阿佐ヶ谷七夕まつりが始まりました。 地元民にとっては、商店街がどっと混んで日常の買物もできなくなる不便もありますが、夏の終わりを告げる季節の風物詩です。 暑い日が続いていますが、8月7日の立秋で暦の上では秋の到来。東洋占術の講座では…

長生きが喜ばれない時代

組織に属さずフリーランスで30年以上働き、子供を持たなかったので、加齢の感覚が世間とずれています。斜陽の雑誌業界には若いライターが参入してこないのか、引退を申し出ても後任が見つからないという理由で続いている仕事もあり、高齢者の自覚がなかなか…

ロビー・ロバートソンの晩節

田舎の女子高校生だった私に広い世界を垣間見せてくれたのが、ボブ・ディランとザ・バンド。無味乾燥な教科書の英語には興味が持てませんでしたが、彼らの曲の意味が知りたくて英語を学びました。 ボブ・ディランは元気そうですが、ザ・バンドの5人のメンバ…

アップデートできない高齢者

NHKのクローズアップ現代。女性たちが地方を出て、消滅の危機に瀕している自治体が全国744もあると報じられています。 www.nhk.or.jp ブログ仲間の貯め代さんによると、地元の町内会では時代錯誤のおじいさんたちが牛耳っていて、地方在住の本音として「もう…

ようやく反旗を翻した体

昨年の七週間にわたるスペイン巡礼では、ゆっくりしたペースだったこともあり、身体面での問題は起こりませんでした。 今年はサリアから五日間だけということで、すっかり慢心していました。三日目の終盤でひどく疲れてやっとのことで宿に到着。夫とは歩くス…

丁寧な暮らしなんて無理

60代を迎えるまで、仕事に追われる日々を送ってきました。 次から次へと締切に追われ、ネットが普及する前の戦場のような締切直前の編集部でなんとか生き残りました。家事はとにかく手抜き。丁寧な暮らしにあこがれながらも「今は無理」と自分に言い聞かせて…

根無し草のように生きる

次はどこにワーケーションに行こうかとOtellのサイトを見ていると、伊東に移住を考えている人には補助金が出るとありました。 先月訪れた島根の温泉津(ゆのつ)は地域が一丸となって移住者を歓迎しているようす。若い人による個性的な店があちこちにできて…

怒らない老婆になるために

昨年のスペイン巡礼中も折に触れて読んでいたのが小池龍之介の『もう、怒らない』。 巡礼の日々、できるだけ感覚を研ぎ澄ませて歩きたいと思い「今この瞬間」に集中する方法を参考にしました。 歩いているときに、「今、右足が地面を離れた。今、右足が前へ…

不要不急の北海道旅

毎年、お正月休暇が終わったタイミングで旅に出ます。旅行代金がぐっと下がるから。 しかもJALの「どこかにマイル」を利用するので交通費も空港往復のみです。 九州か沖縄に行きたかったけれど、雪の露天風呂も悪くないかと思い「帯広・札幌・鹿児島・那覇」…

確実に終わりに近づいている

お正月が来たというだけで自然におめでたい気分になれるのは子供の頃だけ。大人になるとまた年を重ねたと感じます。そして高齢期にさしかかると「門松は冥途の旅の一里塚」。一休の言う通り、門松は新年のお祝いではなく、命が尽きて冥土に近づく一里塚のよ…