翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

終活

身体より先に頭が衰える

加齢による体の衰えを感じるどころが、高熱が出ても気合いで翌朝までに治してしまします。ところが、頭のほうは完全に弱ってきています。 イタリア人のマギーを連れての伊東へ温泉旅行。 マギーは来日4日目だというのに温泉に行ったことがないというので、…

玉手箱を少しずつ開ける

月火水の週3日、日本語学校で教えています。 先日、火曜日の授業を終えたあたりから、体がぞくぞくしてきました。関節も痛み始め、体の中から熱くなり、風邪のひき始めです。 そういえば、月曜日の授業で「土曜と日曜は風邪をひいて家にいた」という学生が…

未来の自分に期待しない

目標を立てては、挫折の繰り返し。 目標といっても大それたことではなく、「仕事の締め切り、日本語学校の授業準備はぎりぎりではなく、ゆとりをもって、早めに着手する」「明日からお酒をセーブする」みたいなことです。 目先のことで気持ちが揺れたり、忙…

ブルドーザーで小屋をつぶす

我が家は夫婦で小さい3LDKに暮らしています。子供がいないので、それぞれ個室を持っており、玄関横の4畳半が私の仕事部屋でした。 フリーランスのライターとして、自宅で原稿を書くことが多かったので、机と本棚を置いています。 カウチサーフィン、ホ…

老害クレーマーになりたくない

月1回、介護帰省で東京と関西を往復しています。 行きはマイル獲得のためにJAL、帰りは時間が読める新幹線。JALは先得割引、新幹線はEX早割で交通費を節約しています。 去年の夏までは往復JALだったのですが、最終便が欠航というさんざんな目に…

働かなくても楽しく生きていける?

新聞なんて読むのは高齢者の習慣なんでしょうが、朝起きたらとりあえず活字を読みます。 この記事を読んで完全に目が覚めました。 www.asahi.com 2030年以降、大半の仕事が消えて古代ギリシャのような社会へ。 古代ギリシャでは、労働は奴隷がするものであり…

再読の楽しみ

アン・タイラーを読み始めたきっかけは、平安寿子のペンネームの由来だと知ったから。平安寿子がこんなにおもしろいんだから、アン・タイラーはもっとおもしろいだろうと思ったのです。 期待以上のおもしろさでした。一度読んでも数年たつとまた読みたくなり…

加齢を喜ぶ生き方

誰だって年を取りたくない。特に女性は。 私もそう思っていました。 でも、この3年間近く「早く時がたって早く年を取りたい」と熱望しました。 それは新しい仕事、日本語教師を始めたから。 「まったく教壇に立ったことのない素人が教師として慣れるまで3…

いつ引退すべきか問題

村上春樹の『遠い太鼓』にヴァンゲリスというギリシャ人が登場します。 60歳に近い年齢で、英語はまったく話せないけれど、人懐っこくて親切な男性。村上春樹が暮らしたミコノス島の集合レジデンスの管理人です。 ヴァンゲリスの口癖。 「60になれば、年金が…

人は二度死ぬ。「第一の死」と「第二の死」

映画『リメンバー・ミー』を観ました。 「リメンバー・ミー」本予告 日本公開からけっこう時間がたっているのですが、連休中、新宿の映画館は満員。吉祥寺なら空きがありました。 この映画を見たいと思ったのは、日本語学校の作文クラスでメキシコ人学生が「…

死後を想像して片付ける

親の家と自宅を往復するだけで精いっぱいで、親の家の片付けには手が回らないのが現状です。 自宅も荒れ放題ですが、私には死後の片付けをしてくれる子どもがいません。 夫のほうが長生きする可能性もありますが、あまり期待できません。 できるところから、…

介護離職はしない

私は東京、親は神戸に住んでいます。 パーキンソン病を患っている母を父が老々介護していたのですが、限界になり施設へ入所。父は介護保険に加えて自費でヘルパーさんを頼んで、なんとか高齢一人暮らしを続けています。 母が発病した当時は、月に一度のペー…

大人の社会科見学

母親の成年後見人の件で走り回っています。 日本語初級の外国人を相手にしていて、日本語能力が退化したのか、裁判所や法務局、金融機関で使われる日本語がよく理解できません。印紙を買うにも窓口を行ったり来たりする始末です。 そして、金融機関での成年…

ドーミインで暮らしたい

旭川の旅で最も満足度が高かったのがドーミインの宿泊。 ビジネスホテルというと男性の出張客がメインなのでしょうが、ドーミインは女性用の大浴場もしっかりあります。 サウナもあるので水風呂完備。交互浴で永遠に入っていられます。水風呂の気持ちよさに…

山風蠱(さんぷうこ) 親の後始末をする

50代も半ばを過ぎた私の両親は80代。この年代は子どもも2、3人いて、「親の老後は子どもが何とかしてくれる」という考えがぎりぎり残っているあたりでしょうか。 両親は、進学も結婚も私の好きな通りにさせてくれました。その点は感謝しているのですが、こ…

自分の中で満足を作りたい

「仕事がうまくいかない、やめたい。猫になってごろごろしたい」「いや、仕事をしないでごろごろしていると、そのうち世間からの承認を求めて厄介なことになる」という思いを行ったり来たりしている私。 一緒に易を学んでいる夏瀬杏子さんは、お母様が私と同…

還暦(60歳)で姥捨て山 part2

これを書いたのが3年前。 bob0524.hatenablog.com 優春翠と計画した遠野行きは頓挫してしまいました。 それでも時間だけは確実に過ぎ、還暦(60歳)を徐々にリアルなものに感じるようになってきました。 世間の流れでは、「60歳で高齢者なんて名乗られたら…

多拠点居住とチャンプルー文化

沖縄旅行から帰って来て1ヶ月。沖縄熱が続いています。 JALの「どこかにマイル」でたまたま那覇に行ったわけですが、旅行ではなく沖縄で暮らしたいという気持ちになりました。 「多拠点居住」という言葉を知ったのは元ニートのphaさんやジャーナリストの佐…

ウイスキー工場の猫になりたい

やらなくていい仕事まで手を出して自分の首を絞めている私。 bob0524.hatenablog.com 子供時代、学校に行くのが嫌でたまらず猫になりたいと願っていた私が何を血迷って外国人相手の非常勤とはいえ教師になってしまったのか。 ブログを読んだ夏瀬杏子先生から…

性分でんねん。

先週と今週、フジテレビでphaさんのドキュメンタリーを観ました。 「日本一有名なニート」だったphaさんですが、今や「元ニート」。執筆活動をしているし、行き場のない人のための場所まで作ってしまいました。 2012年、phaさんの最初の本がおもしろかったの…

年を取ることのメリット

いつまでも若く、活躍することが求められ、年を取るのがむずかしくなった時代。 加齢は悪いことであり、できるだけ遅らせたいと思いがちですが、世の中には年を取っていたほうがいい職業もあります。たとえば占い師。ある程度の年齢を重ねている占い師が信頼…

「選んだ孤独はよい孤独」

朝日新聞の土曜版に、漫画のサザエさんを通して昔の世相を紹介するコーナーがあります。 都市化と核家族化が進んだ1960年代半ば、「高齢者の孤独」が大きな社会問題になったとあります。それから半世紀、日本の高齢化は一気に進んでいます。 記事には、多く…

平穏死を迎え、墓に入らない

人間は、いつ死ぬかわかりませんし、安楽死が認められていない日本では、死ぬ時期をコントロールできないと思っていました。 私が恐れているのは、病院のベッドに縛り付けられ、延命治療によって延々と生かされ続けること。でも、そうなったらそうなったで、…

伸び縮みする時間

ようやく9月が終わります。 「ようやく」と書いたのは、3月から長い長い半年間だったからです。3月から日本語教師として教壇に立つようになり、「なんでこんな難儀なことを始めたのだろうか」と過去の自分の決断を責めてばかりいました。失敗の連続で、学…

転倒注意

今月のNHKラジオ英会話のテーマは、LA Story(ロサンゼルス物語)。テキストの前書きによると、小津安二郎の『東京物語』のアメリカ版だそうです。アリゾナ州フェニックスで一人暮らしをする老いた父とロサンゼルス在住の娘夫婦が登場します。 父が転倒して…

人生すべて負け戦

オリンピックも終わり、プロ野球も終盤戦。スポーツ観戦の楽しみは来年春の開幕までおあずけです。若い時期に人生のピークを迎えるスポーツ選手は、その後の長い人生をどう過ごすのかがむずかしい。 でも、一般人にしても、人生の折り返し地点を過ぎると、失…

『80ヤード独走』

リオデジャネイロ五輪がたけなわです。スポーツ観戦に夢中になるのは、そこに人生が凝縮されているから。 平均寿命は延びましたが、スポーツ選手としてのピークは20代、がんばって30代まで。若い時期に頂点に立ったメダリストは、その後の人生の過ごし方がむ…

人生足別離 さよならだけが人生だ

私が日本語を教えている学校は、週単位で学生が入学し、修了します。せっかく親しくなっても、必ず別れが訪れます。「絶対、また日本に来ます」というのですが、先輩の先生によると、本国に帰ってしまうと日本はやはり遠くて、再来日を果たす学生は少数派だ…

いつから余生?

「忙しい自慢」をするのは格好のいいものではありませんが、この7月は超多忙でした。一つには、教えている日本語学校の短期留学生が夏休みで激増したこと。他の先生方も手一杯になり、代講を頼まれることがあったからです。中上級のクラスは、文法を教える…

買い物断食その後

何度も断食をしています。 食べ物だけでなく、買い物も。きっかけは、フィンランド映画『365日のシンプルライフ』。 d.hatena.ne.jp「食品と本、音楽、消耗品、人への贈り物以外は買い物をしない」と、2014年の秋に始めたのですが、365日は続かず、春に挫折…