翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

終活

還暦(60歳)で姥捨て山 part2

これを書いたのが3年前。 bob0524.hatenablog.com 優春翠と計画した遠野行きは頓挫してしまいました。 それでも時間だけは確実に過ぎ、還暦(60歳)を徐々にリアルなものに感じるようになってきました。 世間の流れでは、「60歳で高齢者なんて名乗られたら…

多拠点居住とチャンプルー文化

沖縄旅行から帰って来て1ヶ月。沖縄熱が続いています。 JALの「どこかにマイル」でたまたま那覇に行ったわけですが、旅行ではなく沖縄で暮らしたいという気持ちになりました。 「多拠点居住」という言葉を知ったのは元ニートのphaさんやジャーナリストの佐…

ウイスキー工場の猫になりたい

やらなくていい仕事まで手を出して自分の首を絞めている私。 bob0524.hatenablog.com 子供時代、学校に行くのが嫌でたまらず猫になりたいと願っていた私が何を血迷って外国人相手の非常勤とはいえ教師になってしまったのか。 ブログを読んだ夏瀬杏子先生から…

性分でんねん。

先週と今週、フジテレビでphaさんのドキュメンタリーを観ました。 「日本一有名なニート」だったphaさんですが、今や「元ニート」。執筆活動をしているし、行き場のない人のための場所まで作ってしまいました。 2012年、phaさんの最初の本がおもしろかったの…

年を取ることのメリット

いつまでも若く、活躍することが求められ、年を取るのがむずかしくなった時代。 加齢は悪いことであり、できるだけ遅らせたいと思いがちですが、世の中には年を取っていたほうがいい職業もあります。たとえば占い師。ある程度の年齢を重ねている占い師が信頼…

「選んだ孤独はよい孤独」

朝日新聞の土曜版に、漫画のサザエさんを通して昔の世相を紹介するコーナーがあります。 都市化と核家族化が進んだ1960年代半ば、「高齢者の孤独」が大きな社会問題になったとあります。それから半世紀、日本の高齢化は一気に進んでいます。 記事には、多く…

平穏死を迎え、墓に入らない

人間は、いつ死ぬかわかりませんし、安楽死が認められていない日本では、死ぬ時期をコントロールできないと思っていました。 私が恐れているのは、病院のベッドに縛り付けられ、延命治療によって延々と生かされ続けること。でも、そうなったらそうなったで、…

伸び縮みする時間

ようやく9月が終わります。 「ようやく」と書いたのは、3月から長い長い半年間だったからです。3月から日本語教師として教壇に立つようになり、「なんでこんな難儀なことを始めたのだろうか」と過去の自分の決断を責めてばかりいました。失敗の連続で、学…

転倒注意

今月のNHKラジオ英会話のテーマは、LA Story(ロサンゼルス物語)。テキストの前書きによると、小津安二郎の『東京物語』のアメリカ版だそうです。アリゾナ州フェニックスで一人暮らしをする老いた父とロサンゼルス在住の娘夫婦が登場します。 父が転倒して…

人生すべて負け戦

オリンピックも終わり、プロ野球も終盤戦。スポーツ観戦の楽しみは来年春の開幕までおあずけです。若い時期に人生のピークを迎えるスポーツ選手は、その後の長い人生をどう過ごすのかがむずかしい。 でも、一般人にしても、人生の折り返し地点を過ぎると、失…

『80ヤード独走』

リオデジャネイロ五輪がたけなわです。スポーツ観戦に夢中になるのは、そこに人生が凝縮されているから。 平均寿命は延びましたが、スポーツ選手としてのピークは20代、がんばって30代まで。若い時期に頂点に立ったメダリストは、その後の人生の過ごし方がむ…

人生足別離 さよならだけが人生だ

私が日本語を教えている学校は、週単位で学生が入学し、修了します。せっかく親しくなっても、必ず別れが訪れます。「絶対、また日本に来ます」というのですが、先輩の先生によると、本国に帰ってしまうと日本はやはり遠くて、再来日を果たす学生は少数派だ…

いつから余生?

「忙しい自慢」をするのは格好のいいものではありませんが、この7月は超多忙でした。一つには、教えている日本語学校の短期留学生が夏休みで激増したこと。他の先生方も手一杯になり、代講を頼まれることがあったからです。中上級のクラスは、文法を教える…

買い物断食その後

何度も断食をしています。 食べ物だけでなく、買い物も。きっかけは、フィンランド映画『365日のシンプルライフ』。 d.hatena.ne.jp「食品と本、音楽、消耗品、人への贈り物以外は買い物をしない」と、2014年の秋に始めたのですが、365日は続かず、春に挫折…

健忘恐怖症

先日、脳のMRI検査を受けました。 酒を飲んでばかりいると脳が萎縮するというので不安になったからです。日本語学校で教え始めたものの、脳の機能が衰えたなら、進退を考えなければなりませんし。費用は3万円足らず。症状が出ていないので全額自己負担で…

「命長ければ辱多し」

『徒然草』は、中学や高校の古典で習いますが、10代の若者にはピンと来ません。 年を重ねてこそ、『徒然草』をしみじみと味わえます。第7段。 「命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし」 この…

「何も持たでぞあらまほしき」

遺産を巡って骨肉の争いというのはドラマの出来事だと思い込んでいたのに、親戚同士で起こってしまいました。 子供のいない伯母が相次いで亡くなり、公正証書やら弁護士まで登場し、事態は紛糾する一方。 私はさっさと争いの場から撤退し、「誰の味方もしな…

家事は「脳トレ」であり「魂の糧」

棺桶に入るまで自分の足で歩きたい。毎日のようにスポーツクラブに通う理由の一つですが、体をなんとか保っても、脳が退化したら自立した暮らしは無理です。そこで脳に関する入門書も読んでいます。脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新…

自分の足で棺桶に入る

スポーツクラブのズンバの仲間に誘われて、フォームローラーを使ったピラティスのレッスンを始めました。最初はあまり気が進みませんでした。 ズンバやラテンは運動というより、音楽に合わせて体を動かすのが楽しいのですが、ピラティスはちっとも楽しくない…

TO DO LISTの書き方

「思いたったことはさっさとやろう」なんて威勢のいいことを言っていますが、いつまで続くことやら。人のこともわからないけれど、自分のことを知るのも簡単ではありません。 ある程度の年齢になると、能力が伸びるよりも衰えていきます。 昔はさっとできた…

ダブルメジャーで生きる

前回紹介した『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20160131/1454206489 明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい作者: 樋野興夫出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/08/06メディア: 単行本…

ロバート・デニーロに学ぶ老後の生き方

ロバート・デニーロといえば、私にとっては「ゴッドファーザーpart2」。 反社会的なイメージが強かったのに、高齢者の役をうまく演じているのにびっくりしたのが「みんな元気」です。 この映画を観たのは、小津安二郎の「東京物語」のオマージュだから。 妻…

友達は1人か2人いればいい

前回「50代の人間関係が老後を左右する」と書きました。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20160204/1454550722楽しい老後を送るために、人間関係を充実させようと思うのですが、友達を作るために趣味を始めたり出会いの場に顔を出すつもりはありません。 人間…

50代の人間関係が老後を左右する

ネットでおもしろそうな記事を探していたら、「80歳の時に健康であるかどうかは50代の時の人間関係で決まる」というのが見つかりました。gigazine.netハーバード大学が1938年から75年の歳月をかけて実施した研究結果を、ロバート・ウォルディンガー氏がTE…

人生後半は、暇そうに生きる

新聞広告で知りおもしろそうだと手に取った本。明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい作者: 樋野興夫出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/08/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る筆者の樋野興夫(ひの・おきお)氏は順天堂…

小さな死を受け入れ、最後の死を迎える

2014年の年末に「大掃除も年賀状も、冥途の旅の一里塚」と書きました。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20141225/1419472100 昨年も数枚の喪中のはがきをいただきました。友人や知人の家族で死者が旅立ち、私からも喪中のはがきを出す年もめぐってくるでしょ…

老いを受け入れる

前回、紹介した『ムーミンのふたつの顔』では、トーベ・ヤンソンが自由や孤独について語っている箇所があります。ムーミンシリーズで、自由というと真っ先にスナフキンをイメージしますが、ヤンソンによれば、真の自由人はムーミンママだそうです。 なぜなら…

理想の死

前回に続いて「コレラの時代の愛」について。フェルミーナ・ダーサの夫、ウルビーノ博士は医師です。 小説の冒頭は、ウルビーノ博士の友人、ジェレミア・ド・サン・タムールが自殺した現場。「60になったら、どんなことがあっても自らの命を絶つ」と恋人に宣…

「いつも見知らぬ方の親切に頼ってきました」

めったに病気もせず、病院にはなるべく行かずに生きてきたのですが、歯科には歯のクリーニングで定期的に通っています。そして、眼科にも通うようになりました。緑内障です。 リタイアしたら、好きなだけ本を読み、映画を観ようとたくらんでいるのに、目が悪…

死ぬまで働きたい

いまどき、毎朝、新聞を読むのは高齢者ぐらいでしょうが、もう何十年も続けてきた習慣なので止められません。朝日新聞の1面の「折々のことば」を愛読しています。哲学者の鷲田清一氏がこれまで書き留めてきたことばを紹介するコーナーです。高尚な名言だけ…

『独居老人スタイル』に学ぶ老後の過ごし方

書評を読んでおもしろそうだと期待し『独居老人スタイル』を読みました。独居老人スタイル (単行本)作者: 都築響一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/12/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (20件) を見る「独居老人」というと、孤独で悲惨な高齢…

『親の家を片づけながら』

高齢化社会となり、「親の家を片づける」必要がクローズアップされてきました。 雑誌で特集が組まれ、書籍もたくさん出版されています。 自分の身の回りの断捨離もむずかしいのに、親の家の片づけができるのか。しかも今の高齢者は戦後の貧しい時代のトラウ…

誰でも最後は一人旅

今でこそ「おひとりさま」という言葉が市民権を得て、温泉宿でも一人で泊まれるところが増えてきましたが、一昔前は女性の一人旅は何かと不自由なものでした。 「おひとりさま限定」や「一人一部屋同一料金」ツアーもあり、一人旅愛好家にとっては、楽しい世…

誰も死について語れない

日常生活では、死について語ることはめったにありませんが、仏教英語講座では、頻繁に取り上げられるテーマです。 ケネス田中先生のお人柄からか、暗く重たいムードではなく、明るく理知的に死が語られます。たとえばこんな逸話。 The emperor asked Master …

現世は束の間の旅のようなもの

須賀敦子を再読しています。今年はイタリアに行きたいと思ったのですが、どうも無理なようなので、須賀敦子の描くイタリアを楽しんでいます。最初の著作『ミラノ 霧の風景』が出版されたのは1990年。作家の関川夏央が「須賀敦子はほとんど登場した瞬間から大…

大掃除も年賀状も、冥途の旅の一里塚

前回に続き、仏教英語講座で学んだimpermanet(諸行無常)について。ケネス田中先生は、あらゆるレベルでの変化例が挙げていきます。 宇宙的は膨張を続け、地球上の大陸もゆっくりと動いています。 私たちの身体の細胞は3ヶ月で完全に新しいものと入れ替わ…

還暦(60歳)で姥捨て山

来年の秋に優春翠と花巻に行くことになりました。優春翠が関東と島根の二拠点生活を始めたこともあり、二人で遠出をしたり私が島根に遊びに行く計画は早めに日程を決めることにしています。『赤毛のアン』にも、こんなセリフがあります。 Looking forward to…

入棺体験で「生」を実感

映画『365日のシンプルライフ』を観て、これからはモノを買うより体験を求めることにしました。だからといって手あたり次第に体験してみるわけにもいきません。 東京に暮らしていると、あらゆる種類のイベントが開催されていますが、時間もエネルギーも限り…

終活事始

ボブ・ディランの隠れた名曲の一つ、"Let Me Die in My Footsteps"。 歌詞が政治的すぎるということでアルバムには収録されず、ブートレッグ盤ででやっと聴けました。サビの部分。Let me die in my footsteps Before I go down under the ground.footstepは…