翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

今日一日だけ、歩いてみよう

ローマ時代から都市として栄えたアストルガは、ガウディが手がけた宮殿もあり、スペイン巡礼のハイライトとなる街の一つです。アルベルゲもたくさんあり、選んだのがSo Por Hoje。ポルトガル語で「今日一日だけ」という意味です。 オスピタレイラのパトリシ…

30メートルで聖から俗へ

大都市レオンの前に立ち寄ったレリエゴスという小さな街。ベジタリアン料理を出すアルベルゲがあったので泊まってみました。 ソル(スペイン語で太陽)という名のハキハキした若いお母さんが取り仕切っています。マドリード出身ということで、夫婦と子供たち…

カミーノ・マジックが生まれる土壌

カミーノ・マジックという言葉を初めて聞いたのは、パンプローナの宿の朝。たまたま出会ったドイツ人のマイケルからです。その宿はビルの3フロアから成り、客室から朝食会場の共有スペースに入るには鍵が必要でした。私は朝食後そのままチェックアウト後する…

日本版アルベルゲの夢想

オランダ、イタリア、ブラジル、ドイツなど、スペインにいながらにして国際色豊かなアルベルゲを泊まり歩いています。もちろん、スペイン人オーナーでパエリアが出るアルベルゲにも泊まりました。 先日は韓国アルベルゲ、オリオンへ。 カミーノを歩くアジア…

カミーノ・ファミリーの罠

占いの学校で「相談される悩みの大半は人間関係。貧困の悩みなら占い師に高額な鑑定料を払うべきではないし、病気の悩みは病院に行ったほうがいいから」と教わったこともあります。夫婦や子育ても広義の人間関係であり、大きな喜びがもたらされる反面、悩み…

ドイツ婦人の完璧アルベルゲ

子供の頃に読んだ『二十一の気球』。21の国から1家族ずつが集まり、1日ごとに食事当番を担当し、世界中の料理を楽しむという話です。小さ目の私営アルベルゲを訪ねていると、スペインにいながらにして世界旅行をしているような楽しさがあります。 bob0524.…

ドネーション(寄付)の達人を目指したい

巡礼宿には公営と私営、そしてドネーション(寄付)があります。 もっぱら私営の宿に泊まっているのですが、予約がうまくいかないことがあって一度だけ公営に泊まって見ました。公営の宿は格安ですが予約ができず先着順。早めに並んだから泊まれたものの、疲…

パウロ・コエーリョゆかりのアルベルゲ

巡礼だというのに、教会より個性的なアルベルゲ巡りに精を出しています。 検索の甲斐あってたどり着けたのが、『星の巡礼』著者のパウロ・コエーリョゆかりのアルベルゲ。ビロリア・デ・リオハという小さな村にあります。 アカシオとオリエッタのカップルが…

物欲の消滅

毎年一度は巡礼路を歩くという自称カミーノフリークのマイクとメラニー夫婦。メラニーがこんなことを言いました。 「スペインに来ると、素敵な物がたくさん目に入ります。夫は欲しいならなんでも買ってもいいと言ってくれるのですが『自分で運べるなら』とい…

スペインなのに、オランダとイタリア

ピレネーの麓、ロンセンバーリェスのアルベルゲ(巡礼宿)でボランティアとして働いているのは、ほとんどオランダ人でした。オスピタレイラとして巡礼者の世話をしている女性によると、オランダの教会組織がアルベルゲを所有しているそうです。 「なぜボラン…

自分の巡礼スタイルを見つける

スペイン巡礼に出る前に経験者の話を聞いたり書籍や体験談を読んで情報をあつめてきましたが、実際に歩いてみないとわからないことがたくさんあります。 特に当てにならないのが必要な日数。1日で20キロ前後を歩くのが標準とされていますが、私にはちょっと…

早くもカミーノ完歩に挫折

ピレネー越えの次は、パンプローナまでが目標。牛追い祭りやヘミングウェイで有名なナバラ州の州都です。 サンジャンピエドポーから田舎町ばかり歩いて来て、出会うのは巡礼者相手の宿やバルのひとばかり。パンプローナの手前の街まで来て、市井に生きる真っ…

カミーノの占星術師

オリソンの山小屋からロンセンバーリェスと次の街まで韓国人のスンニと歩きました。一般的なモデルケースよりかなりゆっくりしたペースです。7週間もかけるのにサンティアゴデコンポステーラを目指さないというとびっくりされますが、スンニは3ヶ月も休暇…