翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

カウチサーフィン

再び動き出した世界

いつまでも迷っていないで、スペインの巡礼に行こうと決めたら、フィンランドから一通のメールが届きました。 毎年、クリスマスプレゼントを交換しているヘルシンキのアヌ。 まだはっきりきめたわけじゃないけれど、7月に日本旅行の予定だそうです。主語がwe…

世界はおそろしくて、やさしくて、おもしろい

先日ネットで話題になった、インドのチャイ事情。 togetter.com 大阪のおばちゃんの「飴ちゃん」と同じく、インドでのチャイは「初対面の人との距離を縮めたり、親愛の情を伝えるコミュニケーションツール」という声も。 インド旅行者の反応は「そんなこと一…

マリメッコの壁

別府から帰ってきたら、自宅のリフォームがほぼ終わっていました。壁と天井、床の張替のみだったので、5日ほどで終わったのです。 今回のポイントは、カウチサーフィンやホームステイで旅人や留学生を泊めていた部屋の壁紙。コロナで誰も来なくなり、物置と…

時代の変化にどこまでついて行けるか

英語にwell-organaizedという言葉があります。人物に使うと、几帳面で部屋はすっきり整理され、締め切りもきちんと守る人。 知り合いの中でwell-organaizedと言えば、真っ先に思い浮かぶのがフィンランドの友人、アヌ。カウチサーフィンのサイトで意気投合し…

人を招かないと家の「気」が停滞する

コロナの弊害はいろいろありますが、我が家の場合は家が乱れたこと。訪問してくる人がいなくなったため、つい片付けを怠ってしまいます。以前は、人が来る前に大慌てで掃除をしていたからです。 数年前はカウチサーフィンと留学生のホームステイで我が家には…

コロンビアへ行きたしと思へども

本格的な老いに突入する前にコロンビア行きの野望を抱いていました。 bob0524.hatenablog.com 愛読しているガルシア=マルケスに加えて、ずっと熱中しているズンバの創始者ベト・ペレスもコロンビア人です。 bob0524.hatenablog.com コロナによってコロンビ…

アイリッシュパブの老人たち

甲府の珈琲専門店ダン、旭川の四條食堂など何十年もの続いてきた店の個人店主は、体力が続く限り、やりがいのある仕事ができます。 bob0524.hatenablog.com bob0524.hatenablog.com 徐々にリタイア状態に向かっている私は、今さら店を始めることもできず、無…

常にプランBを持ち、撤退戦も覚悟する

コロナ禍の今となっては信じられないことですが、数年前までカウチサーフィンを活用して、外国人旅行者をホストしたり、海外旅行先で現地の人と交流していました。エアビーアンドビーの台頭でカウチサーフィンは駆逐され、コロナでとどめを刺されました。 金…

家事の達人に学ぶ時間の使い方

80代後半の父が一人暮らししている神戸の実家に月1回のペースで介護帰省しています。 緊急事態宣言中はさすがにキャンセルしましたが、ケアマネさんとの打合せや郵便物の整理、自動引落としではない各種支払いなどがあり、行かないわけには行きません。 ケ…

想像力で旅するカナダ・フィンランド

世の中は騒然とし、明日はどうなるかわからない中、こっそり帯広に行ってきました。 帯広では旅行者が嫌がられるということもなく、すべてがゆったりしていました。交通機関もお店も密とは程遠い状況です。 バスとレンタサイクルで六花の森へ。 いつもの年だ…

コンフォートゾーンから踏み出そう

11月はJALの「どこかにマイル」で北海道がよく候補に出てきます。秋の観光シーズンが本州より一足早く終わっているからでしょう。 先週は釧路へ飛びました。札幌は雪のようでしたが、釧路は快晴。 JRで厚岸(あっけし)まで行くことにしました。釧路と…

天の声は、誰かを通してもたらされる

カウチサーフィンは外国人の旅人を自宅に泊めたり、海外旅行先で泊まったりだけでなく、会うだけの交流もあります。 いきなり宿泊はハードルが高かったので、始めた当初は会うだけにしていました。 第一号はイギリス人紳士のマイク。7年前のことです。 ラグ…

求めすぎると与えられない

ディープな湯治宿、増富温泉の「不老閣」。二泊の滞在であれこれ体験できました。 初日は夫と滞在して、二日目からは一人泊。浴室で知り合ったご常連のおかげで、心細い思いをせずに済みました。夕食時、ほとんどのお客さんはお酒を注文しないので私も二日目…

イエスと答えることで始まる物語

暇になったのをいいことに、ネットフリックスの映画やドラマをよく観ます。 ジム・キャリーの『イエスマン』。 イエスマン "YES"は人生のパスワード(字幕版) (予告編) 離婚して落ち込んで、友達からの誘いにも「ノー」ばかりだった銀行員のカールが、イエス…

正夢リフォーム

我が家に滞在した元教え子のマギー。 陽気なイタリア人というステレオタイプとはちょっと違い、もの静かでまじめです。 今年から学生のホームステイは引き受けないことにしていたのですが、マギーから連絡があり、うちに来ることになりました。 当初の予定で…

どうやってお金を回していくか

生きていくためにお金は絶対必要なのに、お金の話をするのは下品だという思い込みがありました。 村上世彰氏の新刊『いま君に伝えたいお金の話』の新聞広告にこうありました。 お金は血液と同じ。 どこかにとどまってしまうと不健康になる。 だからお金は稼…

レニングラードからサンクトペテルブルクへ

8月の中旬を過ぎると私が教える日本語学校の学生たちは帰国ラッシュとなります。 北ヨーロッパは8月半ばから新学年が始まる学校が多いからです。 ピークの時期は2クラスで合計30人以上の学生に教えていました。これが1クラスになると、ぐっと楽になりま…

フィンランド人男子の家事能力

家事はやってもやってもきりがない。手を抜こうと思えばどこまでも抜ける。 時々家に訪ねてくる人がいるから、なんとか人に見せても恥ずかしくない部屋にしたいという思いが掃除のモチベーションとなっています。 フィンランド人のヘンリク君の一年間の兵役…

ヘンリク君、日本を再訪

数年前には想像もしなかった毎日を送っています。 まさか外国人相手に日本語を教えるようになろうとは。 そのきっかけを作ってくれたのが、フィンランド人のヘンリク君です。 フィンランド人とつながるためにカウチサーフィンを始め、そのサイトを見て、ヘン…

フィンランドの光と影

「フィンランドが好き」というと、ゆるふわな森ガールのイメージですが、私はアキ・カウリスマキの映画でフィンランドにハマりました。 『浮き雲』という映画です。不況で夫婦そろって失業する話。登場人物は野暮ったくて口数が少なく、全体的なトーンは暗い…

結界を張る

家のない状態から、今や熱海と菊名の家でさまざまな人を受け入れる坂爪圭吾さん。 私が坂爪さんのブログを読むようになったのは、カウチサーフィンを始めたころです。初対面の外国人旅行者を家に泊めるというと、たいていの人から「そんな危険なこと!」とび…

オランダ人留学生を受け入れる

カウチサーフィンのサイトを通して日本語学校のホストファミリーを依頼された縁で、その学校で教えることになりました。 bob0524.hatenablog.com 教え始めるようになってからも、フィンランド人学生のホームステイを受け入れています。東京の家は狭いし、日…

子どもは親を選べない、留学生はホストファミリーを選べない

沖縄旅行の前日に日本語学校の学生を家に泊めることになりました。 作文のクラスにずっと出ていたベルギー人の女子学生です。 週2回の授業で6週間、12テーマで展開しているので、6週間が終われば別のクラスに移るように誘導しているのですが、彼女は「こ…

「センスのある損」をしよう

週の前半は日本語教師として働き、後半は本業の原稿を書き、一週間が過ぎていきます。ライター業を「本業」と呼ぶのは、収入に占める割合は圧倒的に原稿料が高いからです。 日本語教師は儲かる仕事ではないことは、養成講座に通う前からわかっていました。し…

一年中、サンタクロース

易者の年の区切りは冬至だし、四柱推命や九星気学は立春が一年のスタート。 それでも、世間一般の年末年始ムードに合わせて、この一年を振り返ってみます。四半世紀以上、フリーランスで気ままに働いてきた私が一念発起して教壇に立つようになった年。 本当…

漢字のおもしろさを外国人に伝える

外国人が日本語を学ぶ外国人にとって、最大の障壁が漢字でしょう。ひらがなを一生懸命覚えたのに、さらにカタカナも同じ数だけあると知ってがっくりし、追い打ちをかけるように新聞や本を読むには漢字を覚えなくてはならないと知り、「なんて大変な言語を勉…

日が沈みつつある国

カウチサーフィンでは「東京でホストを見つけるのは至難の業」とされてきました。日本人はシャイで外国人に接するのが得意ではないし、家が狭くて人を招くこともしないのに、泊めるなんて、とんでもない。だから、東京で「ゲスト受入れ可」のステータスにし…

フィンランド人と商店街でお買い物

2月初めにフィンランドからやってきたユハナとユホ。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20160211/145515523520日間の日本滞在を終え、フィンランドに帰国する前日、うちに寄ってくれました。ユハナには日本好きの友人がたくさんいて、おみやげをリクエストさ…

善意のリインカネーション

今年は海外との交流が活発な一年になりそうです。 新年早々、香港から来たマッティとキャスと会いました。d.hatena.ne.jpそして、台湾・嘉儀では陳君からおもてなしを受けました。 森川巡査が祀られている富安宮をお参りしているうちに正午となり、おいしい…

フィンランド人と朝のコーヒーを

フィンランドからユハナがやって来ました。彼にとっては三度目の来日です。 前回、ホストしたのは2013年4月のこと。d.hatena.ne.jpd.hatena.ne.jp今回は高校時代からの友達だというユホと二人で20日間の旅。 東京で3泊後、白馬でウィンタースポーツを楽し…