翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

時代の変化にどこまでついて行けるか

英語にwell-organaizedという言葉があります。人物に使うと、几帳面で部屋はすっきり整理され、締め切りもきちんと守る人。

知り合いの中でwell-organaizedと言えば、真っ先に思い浮かぶのがフィンランドの友人、アヌ。カウチサーフィンのサイトで意気投合し、ヘルシンキの自宅に泊めてもらったのは6年ほど前のこと。彼女は編集者として働き夫と二人の子供を育てていました。

同じ出版業界で働いているといっても、アヌが編集しているのは数学の教科書。下世話な女性週刊誌の記者だった私とは大違いです。

家の中は整然と片付き、買い物は週に1回。スーパーの売り場の配列に合わせたショッピングリストが食器扉の裏に貼ってあり、一週間のうちに使い買ったものにチェックを入れ、夫婦で買い出しに行きます。

一家で日本旅行をした時は、フィンランドと日本の時差が7時間なので、1週間前から就寝と起床を1時間ずつずらして時差ぼけしないようにしたとのこと。私にはとうてい思いつかないことなのでびっくりしました。

 

毎年、クリスマスプレゼントを交換していますが、昨年は「コロナとフィンランドの郵便局のストライキの影響で早めに送る」と連絡があり、11月のうちに到着し、今年のプレゼントもすでに到着しました。

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左手前の赤紫色は2022年の手帳。フィンランド語の祝日や曜日の名前を眺めているだけでも楽しく、何を書きこんでいこうかわくわくします。手帳の上は、アラビア社のムーミンのクリスマスオーナメント。フィンランド人の友人がよくプレゼントしてくれるので今年の分は九星講座の参加者の皆さんにおすそ分けしました。あとは紙ナプキンとチョコレート、ジャム、マシュマロ、キャンディー。毎年、宝箱のようにいろいろ入っています。

私が送るのは、まずヨックモックのクッキー缶。アラブの富豪たちに人気だと聞いたし、クリスマス限定デザインがとてもかわいいから。友人は折り紙が趣味なので、和紙の店を見かけると買い集めていた千代紙、マスキングテープ。そして寅年にちなんだ干支グッズ。

意気揚々と郵便局に持っていくと、今年から国際郵便小包は手書きの宛名では受け付けられないと言われました。

国際郵便マイサービスというサイトに登録し、送り先の住所氏名や送る品名や価格を入力。登録したメールアドレスに送信されたQRコードを郵便局の「ゆうぷりタッチ」にかざすと印刷されたラベルが出てきます。

スマホでの入力が苦手なのでパソコンで登録し、スマホでメールを受信し、無事に送ることができました。

 

今回はなんとか対応できたけれど、これからもできるだろうかと暗い予感。窓口で声を荒げている老人クレーマーは、時代の変化に取り残された状況に怒りをぶつけているのだと書かれていましたが、近い将来の私の姿かもしれません。

 

家事を巡る常識も昔と変わってきています。

最近の冷蔵庫は熱い料理をそのまま入れてもいいそうです。室温に冷めるまで待っている間に菌が発生してかえって危険。

また、昔の油揚げは酸化した油で揚げたり、包装技術もなかったのですぐに劣化し、油抜きが必須でした。今は新鮮な油なのでうまみにもなり、そのままのほうが料理がおいしくなるとのことです。

 

高スピードで時代が変わっているのだから、老人の価値が低下するのも当然です。同じようなことは昔から言われてきましたが。

ボブ・ディランが「全国のお父さん、お母さん、自分が理解できないことは批判しないで。子供たちはもう言うことを聞きません。あなたのやり方は急激に古くなっています」と『The Times They Are a-Changin’(時代は変わる)』で歌ったのは、1964年です。

 

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沖縄の味噌汁定食。時代だけではなく、地域によっても常識は異なります。味噌汁がメインのおかずになることにびっくり。