翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

世界

アメリカン・ウェイ

燃料不足で飛行機が飛ばなくなるんじゃないかと気を揉んでいた春先。ニューヨーク便は運航を続けているのですが、出発日は日本列島を台風が直撃。出発遅延を覚悟しつつ羽田に向かいました。 夕刻が近くなると雨が止み空が明るくなってきました。荷物の積み込…

絶望死を防ぐために

ニューヨークに行く前にどうしても読んでおきたかった『絶望死のアメリカ』。 資本主義の最前線にある大都市の背後には、時代の流れに取り残されて身動きがとれなくなった人々がたくさんいるのです。 絶望死のアメリカ――資本主義がめざすべきもの 作者:アン…

器以上のものは持てない?

昨日はウラナイ8号室で占術の練習会でした。 私は易の会からだったのですが、タロットやインナーチャイルドカードの会から引き続き参加する人もいて、充実した会となりました。占う側にも立つメンバーばかりだったので、どれも濃い内容です。 仕事の転機にさ…

視点を変えると人生が変わる

礼文島で泊ったホテルで夕食後に島の風景の上映会があると聞きました。昼間にさんざんリアルな風景を見てきたから別にいいかと思ったのですが、どんなものか参加してみました。 登場したのはアメリカ人カメラマン、クリストファー・ブラウンさん。流暢な日本…

利尻島昆布の野望

4月の釧路の旅がとても楽しかったので5月も北海道に行きたくなりました。そのうち旅行どころじゃない世の中になるかもしれないので、行けるうちに行けるところへ。選んだのは利尻島・礼文島。10年ほど前に稚内に行きましたが、弾丸低気圧でフェリーが欠航…

2.0を生きよう

グッゲンハイム美術館でのBTSライブ、2曲目は、"2.0"。 "SWIM"よりダンスが激しいので、リハーサル中に足首を痛めたRMは椅子に座っています。 www.youtube.com ジミー・ファロンはタイトルを「ツー・ポイント・オー」と紹介していますが、「2.0」はもともも…

80代でも一人旅

釧路では地元でガイド組織を立ち上げた大島さんに大変お世話になりましたが、おもしろい出会いは他にもありました。 ほぼ自由行動なので、同じツアーの人と顔を合わせるのは朝食と空港との連絡バスぐらい。帰りの釧路空港行きのバスで隣に座ったおひとり様女…

どこに行くかより、誰と出会うか

先日の釧路の旅は、ほぼ自由行動のツアーだったので、好きなように過ごせました。 bob0524.hatenablog.com 初日の街歩きをガイドしてくださった大島研志さんと連絡先を交換したら、「アイヌ舞踏ののライブがあるので行きませんか」とお誘いがありました。 夫…

釧路の炉端で国際交流

釧路は炉端焼き発祥の地。老舗のお店に行きました。 店の中心に大きな炉があり、コの字型に客席が並びます。 炉端を仕切るレジェンド、中島静子さんが、絶妙の焼き加減で提供。時折り炎が舞い上がります。 このお店は2022年に隣の店からのもらい火で全壊。コ…

暮らすように旅する釧路

世界がこんなことになるとは思ってもいなかった昨年12月に予約した釧路旅行。外国では飛行機の減便も伝えられていますが、日本は今のところ通常運転。今さら私一人が行かなくなったところで大勢に変わりはないので予定通り出発しました。 前回の釧路旅は5年…

世界の流れを止めないで

2022年、長く続けてきた週刊誌の連載がなくなったのは、ウクライナ侵攻による紙の値上がりでページ数を減らさざるを得ないからと編集者に説明されました。 そろそろ引退の年齢だったし、連載がなくなれば念願だったスペイン巡礼に行けるということで計画実行…

推し活の危険性を知る『イン・ザ・メガチャーチ』

「推し」という言葉が広まり、推し活は癒しや生きがいの一つとされつつあります。 そんな風潮に一石を投じる朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』。 イン・ザ・メガチャーチ (日本経済新聞出版) 作者:朝井リョウ 日経BP Amazon タイトルはアメリカの「チャ…

自己評価バイアスの物語「春にして君を離れ」

とある飲み屋での話。 常連の男性が定年して暇になり、ますます入り浸るように。人手が足りず忙しいのを見かねた男性は、料理を運んだり皿を片付けるのを手伝い始めました。店側としては助かるので喜んでいたら、客から「常連がうざい」とクレームが出ました…

ドネーションの風景

個別株への投資には向き不向きがあり、自分には無理だと思うなら手を出さないほうが無難。世に言う「NISA損切民」は個人向け国債など元本保証の金融商品を買っておけばよかったのです。 私にとって株よりむずかしいのが、ドネーション(寄付)。税金対策とい…

ホテル暮らしミニマリストに学ぶ

旅行前にYouTubeで情報収集することが多くなりました。特にコロンビアは一般的な観光情報があまりなかったので、旅の様子を実況するユーチューバーは貴重な存在です。 次々とおすすめ動画が出る中で見つけたのがアルファ氏。家を持たず全所有物をスーツケー…

国が崩れるとき

ベネズエラがWBCで優勝し、混乱の中で生きるベネズエラ国民にとって何よりの喜びとなったことでしょう。 世界最大の埋蔵量の石油を始め天然ガスや鉱物資源が豊富に存在する中南米屈指の豊かな国だったのが、政策の失敗により経済が崩壊。石油輸出は止まり、…

長くて短い3年間

本来4年おきに開催されるWBC。2021年開催予定だった第5回大会がコロナで2023年に延期され、次の第6回が2025年では早すぎるということで今年2026年の開催となったそうです。 Netflixの中継は民放より見やすく、日本が出ない試合も楽しんでいます。韓国が逆…

自分の欲望の形を意識する

誰だってお金が欲しいし、好きな人に愛されたい。欲望の形は万人共通のようでいて、人によって微妙な違いがあります。沖縄のリゾートホテルに泊まって改めてそう実感しました。豪華な部屋と行き届いたサービスは快適でしたが、ビジネスホテルに泊まって街の…

海辺のリゾートにはまだ早い

那覇とコザは一人で気ままに過ごし、夫と合流して海辺のリゾートホテルへ。 夫はマリオットホテルの修行中。航空会社のマイルだけでなくホテルにも「修行」があり、一定の宿泊数や利用額を達成するとステータスを取得でき特典を受けられるそうです。 質実剛…

隙あらば取材

何かと自分のことばかり話す人を「隙あらば自分語り」と揶揄するそうですが、私の場合は「隙あらば取材」。雑誌記者として取材ばかりしてきた職業病ですが、仕事を引退しても抜けません。 千葉敦子がアメリカでパーティに出て、おもしろい話を聞いたので化粧…

アメリカン・ロックとアイリッシュ・パブ

コザ2日目の夜は、LIVE MUSIC BAR JETへ。 「沖縄には珍しく、告知時間通りに演奏が始まる」とシゲさんに教えてもらっていたので、8時過ぎに入店してビールを頼み8時半の開演を待ちました。 ボーカルとベースの古堅喬さんは70代。なつかしの60〜80代のア…

コザ観光の仕掛け人と出会う

コザの街歩きで参考にしたサイト。 kozanosu.com 参加人数が5名からなので一人旅の私は申し込めず、紹介されているスポットを独自で回りました。ウイスキーリバーを知ったのもこのサイトです。 コザを代表する通りの一つであるパークアベニューは、沖縄とア…

円とドルが交差する街、コザ

何度も沖縄に来ているのですが、コザを訪れるのは初めて。 沖縄はアメリカ文化の影響を強く受けていますが、嘉手納基地に隣接するコザは特にその傾向が強い街です。今回の旅の目的は、英語が飛び交うライブハウスでアメリカ音楽を聴くことですが、そんなお気…

ランダム・ウォークで世界を巡る

経済の勉強もほとんどせずにニューヨーク市場に打って出た私ですが、アメリカ株の投資本は一冊だけ読了しています。 バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー』 ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理 (日本…

マーケットはおもしろい

資産のほとんどは米ドルで運用していますが、2024年から始まった新NISAの成長投資枠は日本株で埋めています。せっかく政府が作ってくれた制度ですから。そして、中途半端な軍備よりも、経済力のほうが国を守るのに有効ではないかと考えています。 最近気にな…

お金の風景を見に行こう

円安により日本人はあまり海外に行かなくなったと報じられています。パスポートの保有率も約17パーセントと諸外国と比べても低い状況です。 私の場合は、加齢により海外に行けなくなる日がやってきます。シニア向けの至れり尽くせりのパックツアーもあります…

韓国版母娘の葛藤。キム・ヘジン『娘について』

三宅夏帆『娘が母を殺すには』で紹介されたキム・ヘジン『娘について』を読んでみました。 娘について となりの国のものがたり 作者:キム・ヘジン 亜紀書房 Amazon 語り手は60代の母。一人娘とうどんを外食するシーンから始まります。 「若い頃はしょっちゅ…

母と娘はむずかしい

カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』を読むと、親を失った子どもが生きていくには簡単なことじゃないと痛感します。親代わりの人がいて経済的に恵まれた境遇だとしても、自分という存在を全面的に肯定してくれる親がいないのは、この世に安全な…

フィリップおじさんの理想論

上海に行ってみたかったのは、カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』の影響もあります。 わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ・イシグロ,入江 真佐子 早川書房 Amazon 1900年代初頭の上海、イギリス人のクリストファー・…

上海のおのぼりさん

上海は東京から飛行機で2時間半ほどの距離。こんなに近いのなら、もっと行っておくべきでした。 Alipayで地下鉄に乗車できて一安心。繁華街の南京東路で降りました。 地上に出ると、広々とした道にまばゆいほどの照明。東京の銀座とは比べ物にならないほど…