翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2013-01-01から1年間の記事一覧

Kiitos Jore! ありがとう、ヨレ様

「どうしてフィンランドを好きになったのですか?」と聞かれたら、「カウリスマキ映画がきっかけで」と答えています。 1996年の映画『浮き雲』。1990年代の初めにフィンランドが陥った深刻な経済危機で職を失った夫婦のお話です。たしかにこの映画でフィンラ…

化学反応で生じる新通貨

このブログで何度も書いていますが、あらゆる運は人との出会いによってもたらされます。西に黄色を置いても一歩も外に出ず、誰とも出会わないで過ごしては、金運は上がりようもありません。 「いや、引きこもりでもネットを使って儲けられる」という反論があ…

ネットの海の「盲亀の浮木」

アップルで12年間働き、独立したカジケンさんと、IT音痴の私が出会ったのは、まるで「盲亀の浮木」のようです。「盲亀の浮木(もうきのふぼく)」とは。 大海の底に目の見えない亀が住んでいて、100年に一度だけ海面に浮かび上がります。 その海には、一本の…

カフェ・モスクワ 二夜

ヘルシンキにあるカフェ・モスクワは、カウリスマキ兄弟の経営するバーです。カウリスマキ映画をすべて観ているという村上春樹はカフェ・モスクワまで出向いたものの、ビールを飲めなかったという悲惨な目にあってます。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/2013…

今年の冬至は12月22日

街はクリスマス一色ですが、クリスマスはもともと「冬至」をお祝いする日でした。 クリスマスは、この世の光であり太陽であるキリストの誕生という意味をこめて、太陽神ミトラの誕生日『冬至』を祝う日として定められたのである。ところが計算上の狂いのため…

バーチャル・クリスマス

NHKラジオ実践ビジネス英語、11月後半のテーマは「バーチャル感謝祭」。アメリカ人にとっては、感謝祭は家族が集まって七面鳥のローストなどのご馳走を囲む大切な行事ですが、事情があって帰省できない家族もいます。 そこで「バーチャル感謝祭」。 タブ…

『Mama, I want to sing』を観て才能について考える

渋谷のヒカリエにある東急シアターオーブでミュージカル『Mama, I want to sing』を観てきました。 実在の歌手、ドリス・トロイの人生に基づくもので、彼女の姪がドリス役を務めています。 ニューヨークのハーレムで、牧師の娘として生まれたドリス。 教会の…

『ベルリン終戦日記』の掃除シーン

掃除のモチベーションを上げる本や映画が好きです。たとえば、アガサ・クリスティの『パディントン発4時50分』。パディントン発4時50分 (クリスティー文庫)作者: アガサ・クリスティー,松下祥子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindl…

「わたしのうちへ帰って、お掃除しなきゃ」

12月になると「年末大掃除進行」が気になります。 年末ぎりぎりになってあわてないよう、掃除すべき場所をリスト化。 一日に一つずつ片づけていく。 そういうことを考えるのですが、雑誌のライターにとって年末は年末進行がスタートして超多忙な時期。 その…

午の年には未のお守りを

2014年甲午年の午は、かなりの暴れ馬。 スピードはあるけれど、乗りこなすのはかなりむずかしい。 人によっては、落馬して大けがということもありえます。特に四柱推命の命式で子(ね)と午(うま)を持つ人は要注意。 子は午と対極、角度にして180度に位置…

2014年は60年に一度の甲午(きのえうま)の年

「来年はどんな年?」と各雑誌の編集者に聞かれる時期となりました。来年は午年。 午は陰陽の陽の極地。太陽が最も高く上がった状態を示すので、お昼の12字を「正午」というのです。 勢いが盛んなので、十二支の動物では馬のイメージを当てはめたのでしょう…

つながった後に、何をするか

今年の6月、カウチサーフィンでホストしたアンネ。9月には彼女の住むフィンランドへ。 そして来年の5月にアンネがまた日本にやって来ると聞き、がぜん楽しくなってきました。今回は3ヶ月間の滞在。 休暇に関してはフィンランドはうらやましい限り。社員…

アンネの黒いランドセル

9月のフィンランド旅行で最もお世話になったのが、新聞記者のアンネです。東京でホストしたのは、今年の6月。d.hatena.ne.jpd.hatena.ne.jp日本人でもなかなかできない四国の歩き遍路を一気にやり通したアンネ。仏教のことをあれこれ質問されて答えに窮し…

成就しなかった真実の恋は、いつまでも心に残る

旅に出ると、自分では体験できない人生を垣間見ることができます。9月のフィンランドの旅では、40年ほど前の悲しい恋の物語を知りました。新聞記者のアンネが住むフィンランド西部の街、セイナヨキ。 アンネと一緒に、伝統的な農家を見学するツアーに参加し…

旅先で垣間見る人生

ちょくちょく旅に出ているのですが、観光スポットを回るのはあまり興味がありません。今回の島根旅行は、前半、婚活中のお嬢さんたちと一緒だったので、いわゆる観光旅行を体験しました。 お嬢さんたちは2泊3日で私は4泊5日の旅。連休だったので出雲は大…

「死神」に導かれた旅

タロットで「死神」のカードが出ると、ほとんどの人がぎょっとします。たとえばウエイト・スミス版では、白い馬に乗った黒い死神。いかにも不吉なイメージです。伊泉龍一先生のタロット講座での、死神についての解説。 「死神は冬のイメージ。寒いのが嫌でも…

どこかのサチコさんに感謝

2週間のフィンランド旅行が充実していたのは、人との出会いがあったからこそ。エリザベス・ギルバートの『食べて、祈って、恋をして』は、イタリア、インド、バリ島を各4ヶ月ずつ、合計1年にわたる旅行記です。食べて、祈って、恋をして 女が直面するあら…

ヘルシンキ、大人のフラットシェア事情

フィンランドでは、年齢的には若くても、精神的に成熟している人とばかり会ったような気がします。 たとえば、スザンヌのフラットにカウチサーフィンで泊めてもらったとき。100平米以上ある広いフラットで、8畳ほどの個室が3つ。 スザンヌ(ドイツ人)、ヴ…

大人の国フィンランド

いつまでも学生時代の延長のような生活を送っているせいか、いい年をして、自分が大人だという自覚がありません。今年になってフィンランドの友人が一気にできました。 10代から60代まで、さまざまな年齢ですが、全員、精神年齢は私より上でした。サムとエリ…

いつまでも続く長い放課後

小津安二郎のドラマ『青春放課後』を先日、NHKテレビで観ました。 最初に放送されたのは、1963(昭和38)年。小津は里見紝と共同で脚本を手がけてています。 映像は現存していないとされていましたが、約50年ぶりに見つかり、再放送されたのです。日本映…

フィンランド人に学ぶ戊(つちのえ)の生き方

フィンランドは、緯度の高い国ですから夏と冬で昼間の長さがまったく違います。夏至のお祭りでは、ほとんど太陽が沈まないまま朝になるので、酒豪は延々と飲み続けるとか。一方、冬は日照時間が短く、うつ病になる人も多いそうです。東洋占術では、陰陽五行…

オーガナイズされた生活

9月のフィンランド旅行では、編集者アヌのお宅にカウチサーフィンで2泊して、行き当たりばったりの生活を反省するいい機会になりました。アヌとサムは40代の夫婦。大学に入学したばかりの18歳の長女、小学6年生の長男の4人暮らしです。半年以上にわたっ…

「すべての問題は、その手にギフトを持って現れる」

「占い師は将来に何が起こるかちゃんとわかっているから、悪運を避けて開運できるはずだ」と思っている人は多いはず。ところが、現実にはそうではなく、悩んでいる占い師、お金に苦労している占い師も山のようにいます。いくら占い理論を知っていても、人そ…

スナフキンのおばさんになりたい

フィンランドといえばムーミン。カウチサーフィンでホストしてもらったエリカ、アンナの二人ともアラビア社のムーミン・マグカップを使っていました。毎年、新しい限定マグが発売されるので、コレクションしている人も多いそうです。我が家にあるのは、スナ…

アファーメーションとしての吉方取り part2

巳の年、酉の月、丑の日、友人の優春翠と丑の方位の那須に吉方取りに行ってきました。東洋占術になじみのない方には何のことやら、ちんぷんかんぷんでしょうが、十二支は時間だけでなく方位も司ります。 そして、結び付きの強い組み合わせが4つあります。年…

本当にすばらしい瞬間は撮影できない

NHKラジオの実践ビジネス英語、8月後半のテーマは、Good Food, Nice Manners(おいしい食事、よいマナー)でした。kamomeskyさんが杉田先生とヘザーさんがテーマについての会話を書き起こしてくださっています。 d.hatena.ne.jpニューヨークで働く日本人…

外側はインド、二枚目は中国、その下は日本、西洋。さらに内側は…

今月から、仏教聖典を初歩英語で学ぶ講座に出ることにしました。フィンランドでとても世話になったアンネは、来年また日本に来る予定。四国の歩き遍路の体験が強烈だったようで、またチャレンジしたいと言ってます。 d.hatena.ne.jp アンネを東京でホストし…

「教室の中にあなたの将来の扉の鍵が隠されている」

毎週、楽しみにしているインターFMの「ボブ・ディランのテーマ・タイム・ラジオ・アワー」。 http://www.interfm.co.jp/bobdylan/ディラン先生が毎回、一つのテーマを選び、それにちなんだ曲をかけます。先週のテーマは「学校」。 番組の終わりの解説でピ…

仕方がないこと、仕方があること

9月19日、仏教伝道協会で開催されたシンポジウム「ここがスゴイよ 日本人の仏教観」に行ってきました。パネリストは3人の外国人僧侶。 アメリカ育ちの日系三世、ケネス・タナカ師(浄土真宗) ドイツ生まれの禅僧、ネルケ・無方師(曹洞宗) スリランカ上…

海外で「日本人でよかった」と思えるありがたさ

ずっと英語の勉強を続けているつもりなのですが、海外で英語での会話となると、頭の中の考えをすべて口にすることができず、くやしい思いをすることがあります。「どうして英語がネイティブの国に生まれなかったのだろう」に始まり、「読み書きではなく、会…