翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

タロットカードで「死神」が出たら

縮小する一方の活字媒体で生き残るために、易や風水、九星気学などの東洋占術を学びました。女性誌が存続する限り、占いページはなくならないからです。活字の読者の高齢化が進む中、ニーズが高いのはロマンチックな西洋占術ではなく、実利を重んじる東洋占…

人生は暇つぶし

先週末は季節外れの台風襲来。 関東は日曜の夜から月曜朝にかけての台風上陸ということで、日本語学校の休校が決まりました。交通機関が乱れると、外国人学生は対応がむずかしいからでしょう。 いつも日曜日の夜は「明日から学校か…」と、どんよりした気分に…

日常の選択は少なめに、旅の選択は多めに

人生の折り返し地点をとうに過ぎたというのに、毎日、バタバタしてばかり。ゆとりのある生活はいつになったら実現できるのか。 気疲れする原因の一つは、選択すべきことが多すぎるから。いわゆる「選択による疲労(Decision Fatigue)」です。 私のメインの…

フィンランドの光と影

「フィンランドが好き」というと、ゆるふわな森ガールのイメージですが、私はアキ・カウリスマキの映画でフィンランドにハマりました。 『浮き雲』という映画です。不況で夫婦そろって失業する話。登場人物は野暮ったくて口数が少なく、全体的なトーンは暗い…

「何を学ぶか」より、「どう学ぶか」

子どもの頃、学校に行くのが嫌でたまらなかった私が外国人相手とはいえ、教師になってしまいました。 教育現場にも改革の波が押し寄せ、私が受けたような教師が一方的に知識を伝授するスタイルは時代遅れとなりつつあるようです。 ここ数年もてはやされてい…

どの仕事も無理ゲー

好きで始めた日本語教師の仕事。 本業がライターということで、選択科目の作文クラスを教えることになりました。 学生のレベルはさまざま。ひらがなを練習している初心者から、母国の大学の日本語学科で源氏物語を専攻している学生までいます。 始めたばかり…

ディランが歌い、イシグロが書く

カズオ・イシグロを読むようになったのは、彼がボブ・ディランとザ・バンドの大ファンだと知ったから。 ディランだけでなく、ザ・バンドを並べたところにぐっときました。フォークからロックに転向したディランが大ブーイングを浴びていた時代、バックバンド…

自分の中で満足を作りたい

「仕事がうまくいかない、やめたい。猫になってごろごろしたい」「いや、仕事をしないでごろごろしていると、そのうち世間からの承認を求めて厄介なことになる」という思いを行ったり来たりしている私。 一緒に易を学んでいる夏瀬杏子さんは、お母様が私と同…

教室は不思議のダンジョン

日本語学校のある日の作文クラス。 20代のカナダ人学生。社会人で、長期休暇で来日したとのこと。 「ゲームが好き」というので「日本のゲームの『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』を知っていますか」と聞いてみました。 彼はにっこり笑ってこ…