翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

栃尾又温泉・自在館を満喫

ぬる湯、湯治、一人泊などの言葉で検索すると頻繁に出てくるのが自在館。新潟県栃尾又温泉にあります。最寄り駅の浦佐へは、東京から上越新幹線で1時間半ほど。浦佐駅から送迎があるので車がなくても行きやすい場所です。

宿のホームページでは連泊を推奨しており、3泊から割引料金となります。夏頃からホームページをチェックしていたのですが、ぬる湯なので夏場に人気らしく、一人部屋3泊で空いているのは日程は11月中旬でした。

 

「ぬる湯で瞑想」を実践する格好の機会。期待して出かけました。

栃尾又温泉には3軒の宿があり、共同で温泉を管理しており、自在館だけ貸し切り湯が3つあります。

貸し切り湯は加熱とあるので、ぬる湯が目的だから共同湯だけでいいかと考えていたのですが、実際に入ってみるとかなりぬるめです。

ぬる湯を甘くみていた! 寒がりで冷え性のせいか、上がり湯と呼ばれる加熱したお湯のほうが心地よくて長湯できそうです。もっと暖かい時期に来るべきでしたが、2日目から慣れて、長湯できるようになりました。

 

3つある貸し切り湯の温度がちょうどよくてお湯を堪能。予約は部屋にある端末からできるので便利です。14時半から20時半までは1回しか取れませんが、遅めの夜と翌朝、昼間は空いていれば何度でも予約できます。

 

一人用の部屋。マットレスは自宅と同じ西川のムアツで、ぐっすり眠れました。部屋には座卓しかありませんが、1階ロビーのテーブル席でパソコンを使ってもいいとのことで助かりました。

 

食事は温泉宿の懐石料理ではなく湯治向けの定食スタイルです。

この日のメニューは、鮭の豆腐蒸しきのこあんかけ、さつまいものニョッキクリームソース、蓮根のごま炒め、蕪のマリネ、山芋のかき玉汁。デザートにゼリーと果物が出ます。

ご飯と味噌汁は自分で取りに行くので量を調整できますが、米どころの魚沼市なのでつい食べ過ぎてしまいがち。朝食を遅めの8時40分、夕食を早めの5時半にして一日二食に。深夜までお湯に入りたいのでノンアルコールビールで休酒もできました。

 

伊豆高原のやすらぎの里の普通食コースのような感じです。スタッフも単なるサービス業ではなく、自在館で働いていることに誇りを持って業務にあたっている感じが似ています。違っているのは、ウォーキングやヨガなどのプログラムはなくひたすらお湯に入る点。宿泊者同士も挨拶を交わすぐらいで交流もあまりありません。ぬる湯では本を持ち込んで読んでいる人もいて、みんな静かに入っていました。

 

春になったらまた来ようと思ったのですが、あたりを散歩していると大きな杉の木がありました。花粉症のため春先は避けて初夏あたりでしょうか。新しい場所に出かけるのがおっくうになっても、自在館とやすらぎの里なら何度でもリピートできそうです。

ただし、下の湯と呼ばれる共同湯に入るには、階段を延々と降りていく必要あり。足腰が悪くては、電車での移動もおっくうになるだろうし、旅を続けるためにもエクササイズを続けて自分の足で歩き続けなくてはいけません。