翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

五所川原で考える親ガチャ

五所川原の旅、第三弾。 行きの飛行機で太宰の『津軽』を読み返しました。クライマックスは、太宰を3歳から6年間育てた子守りのたけとの再会。太宰は「生まれてはじめての心の平和を体験した」と表現するぐらい感動しています。 先年なくなった私の生みの…

太宰治のパリ、吉幾三のニューヨーク

太宰治が最も好んで口にしていたというヴェルレーヌの詩の一節。 選ばれてあることの 恍惚と不安と 二つわれにあり 子ども時代の太宰がよく遊んだという芦野公園の文学碑にも刻まれています。 太宰は東大の仏文科に入学しているので、フランス文学が好きだっ…

50 年越しの斜陽館

9月の旅は青森。東京では暑い日が続いていますが、青森はすっかり秋でした。 五所川原で一泊して太宰治の出身地、金木町へ。太宰の生家は大地主で、一家が暮らした豪邸は「斜陽館」と名付けられ、入場料600円で見学できます。 1階11室、2階8室、付属建物…

タコつぼから出る

飲み会で「海外旅行するなら、どこへ行きたいか」という話題になりました。私が行きたいのはコロンビア。ガルシア・マルケス『百年の孤独』のマコンド村のモデルであるアラカタカを訪れてみたいのです。 その数日後、「あなたが話していたコロンビアの小説、…

物欲はやはり消滅していなかった

昨年のスペイン巡礼では、自分が背負えるだけの最低限の荷物で歩いたので、物欲がまったくなくなりました。 bob0524.hatenablog.com しかし日本に帰って物質文明に囲まれていると、欲しいものが次々と出てくるのです。 手書き用の文房具コレクションは趣味。…

ニセコと資本主義

北海道のニセコに行ったのは、日本国内で展開されている資本主義の最前線だから。ラーメンが3000円だとか、時給が低すぎて(他業種時給が高すぎて)介護職員が集まらないなど報じられていますが、自分の目でニセコを見て今後の相場の動きのヒントを得たかっ…