読書
「推し」という言葉が広まり、推し活は癒しや生きがいの一つとされつつあります。 そんな風潮に一石を投じる朝井リョウ『イン・ザ・メガチャーチ』。 イン・ザ・メガチャーチ (日本経済新聞出版) 作者:朝井リョウ 日経BP Amazon タイトルはアメリカの「チャ…
とある飲み屋での話。 常連の男性が定年して暇になり、ますます入り浸るように。人手が足りず忙しいのを見かねた男性は、料理を運んだり皿を片付けるのを手伝い始めました。店側としては助かるので喜んでいたら、客から「常連がうざい」とクレームが出ました…
ベネズエラがWBCで優勝し、混乱の中で生きるベネズエラ国民にとって何よりの喜びとなったことでしょう。 世界最大の埋蔵量の石油を始め天然ガスや鉱物資源が豊富に存在する中南米屈指の豊かな国だったのが、政策の失敗により経済が崩壊。石油輸出は止まり、…
経済の勉強もほとんどせずにニューヨーク市場に打って出た私ですが、アメリカ株の投資本は一冊だけ読了しています。 バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー』 ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版> 株式投資の不滅の真理 (日本…
資産のほとんどは米ドルで運用していますが、2024年から始まった新NISAの成長投資枠は日本株で埋めています。せっかく政府が作ってくれた制度ですから。そして、中途半端な軍備よりも、経済力のほうが国を守るのに有効ではないかと考えています。 最近気にな…
キム・ヘジン『娘について』の語り手の母親が60代ということで、自分を投影しつつ読み進めていました。そのうち、母親が働く介護施設で担当している身寄りのない高齢女性のジェンこそが自分だと感じました。 ジェンには国際的に活躍した輝かしいキャリアがあ…
三宅夏帆『娘が母を殺すには』で紹介されたキム・ヘジン『娘について』を読んでみました。 娘について となりの国のものがたり 作者:キム・ヘジン 亜紀書房 Amazon 語り手は60代の母。一人娘とうどんを外食するシーンから始まります。 「若い頃はしょっちゅ…
カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』を読むと、親を失った子どもが生きていくには簡単なことじゃないと痛感します。親代わりの人がいて経済的に恵まれた境遇だとしても、自分という存在を全面的に肯定してくれる親がいないのは、この世に安全な…
上海に行ってみたかったのは、カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』の影響もあります。 わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫) 作者:カズオ・イシグロ,入江 真佐子 早川書房 Amazon 1900年代初頭の上海、イギリス人のクリストファー・…
NHK朝ドラ「ばけばけ」、楽しみにしていました。 若い頃、アイルランドの魅力に取りつかれて、3か月ほど旅をしました。帰国後、アイルランド関係の原稿を書く機会も多く、小泉八雲の孫の小泉時氏にお目にかかったこともあります。 小泉八雲の本名はパトリッ…
あまりのおもしろさに一気に読んだ『ブレイキング・ナイト』。 bob0524.hatenablog.com bob0524.hatenablog.com 依存症や家族関係について考えさせられたのですが、この本のキャッチフレーズは「ホームレスからハーバードへ」。夢のような幸運をいかにしてつ…
宗教学者の植島啓司は1年のうち200日を旅をして過ごすそうです。世界各地のフィールドワークでしょうか。いいなあ。宗教学とか文化人類学の学者になればよかった。でも、下世話な文章しか書けないので論文は無理です。得意なことを仕事にして、得たお金で旅…
『ブレイキング・ナイト』、あまりにも衝撃的な内容で考えさせられることがたくさんありました。 ブレイキング・ナイト ホームレスだった私がハーバードに入るまで 作者:リズ・マレー CCC MEDIA HOUSE Amazon 幼い子供たちがお腹をすかせているのにドラッグ…
JALの機長が滞在先のハワイで飲酒して、ホノルル発の便が最大18時間遅れたという事件。 機長の年齢は私と同じ64歳。機長になるような優秀な人でも飲まずにいられないのでしょうか。検査記録を改ざんして旅先での過剰な飲酒を隠していたという報道に「さっさ…
『運は遺伝する』を読むと、先祖代々から続く血から逃れられないという投げやりな気になる一方で、救われる部分もありました。 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書) 作者:橘 玲,安藤 寿康 NHK出版 Amazon 私が受け継ぎたくなかっ…
『運は遺伝する』という刺激的なタイトルの本。 運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」 (NHK出版新書) 作者:橘 玲,安藤 寿康 NHK出版 Amazon ベストセラー作家の橘玲と行動遺伝学が専門の慶応義塾大学名誉教授の安藤寿康の対談。橘玲の『言っては…
コロンビアには一生、行くことはないだろうと思い込んでいたのは、ガルシア=マルケスの『誘拐の知らせ』を読んだから。 誘拐の知らせ (ちくま文庫 か 5-3) 作者:G・ガルシア=マルケス 筑摩書房 Amazon ノンフィクションですが、ガルシア=マルケスの筆力…
コロンビアから帰国して10日ほど。気がつくとコロンビアのことばかり考えて時差ボケも引きずったまま。旅を持って旅を制すというわけで花巻と盛岡へ。 花巻温泉のホテルが最高。3つのホテルが内部で連結されていて、各館の温泉が自由に楽しめます。しかもす…
ガルシア=マルケスが生まれたアラカタカ、学生や記者として過ごしたバランキージャ、カルタヘナ、シパキラも訪れた夢のようなコロンビア旅行。 首都ボゴタの国立図書館のガルシア=マルケス展が旅の締めくくりとなりました。 bob0524.hatenablog.com 日本関…
好き放題に世界を旅するライフスタイルを目指しているのですが、準備がなかなか大変です。 スペイン巡礼では、歩けるところまで歩いてアルベルゲ(巡礼宿)に泊まればいいと考えていたのですが、巡礼者が増加してそんな気ままな旅は不可能に。宿を予約して歩…
『百年の孤独』の舞台であるアラカタカからバランキージャに戻り、カルタヘナへ。 大航海時代、スペインの船団にとって初めてのアメリカ大陸寄港地で「ラテンアメリカの黄金の扉」と呼ばれた都市です。今は多くの大型クルーズ船が寄港します。 コロナ前の201…
ボゴタで現地の日本人ガイドと合流して空路でバランキージャへ。コロンビアの旅行業界で働く唯一の日本人です。 ガルシア=マルケスが小・中学校時代を過ごし、ジャーナリストとして働いた街です。母のルイーサ・サンティアガが「実家を売るためにアラカタカ…
『百年の孤独』は読者を選ぶ本です。私の場合は続きが読みたくて夢中になり気がついたら夜明けになっていました。その一方で、最初の1ページで投げ出したという人も多いのでは。 そんな人にはこの一冊を。 『百年の孤独』を代わりに読む (ハヤカワ文庫NF) 作…
若い人はあまり活字を読まないでしょうから、出版業界は書き手も高齢化。老いをテーマにした本が目立ちます。酒井順子『老いを読む 老いを書く』もそうした一冊。 老いを読む 老いを書く (講談社現代新書) 作者:酒井順子 講談社 Amazon 1966年生まれの酒井順…
ガルシア=マルケスを愛読しているので、いつかはコロンビアに行きたいという思いがありました。 でも、コロンビアはあまりにも遠い。 bob0524.hatenablog.com それでも、7週間かけてスペイン巡礼のフランス人の道を歩いてみて、無理だと思い込んでいたこと…
2020年、別府のビジネスホテルで高齢女性が亡くなり、身元不明だったためニュースになりました。 部屋のトイレで倒れ、病院に搬送され死亡が確認。事件性はないのですが、5年4か月の滞在で宿泊料はきちんと支払われ部屋から現金750万円が見つかりました。…
「人の老害見て我が老害直せ」のブックマークで、id:toikimiさんが「隙自(すきじ)という言葉を教えてくれました。「隙あらば自分語り」という略語だそうです。 まさに、言いえて妙。占い師がお金をいただけるのは、思う存分、自分語りを聞いてあげる面もあ…
パーソナルトレーニングを始めて最も良かったのは、普段の生活で姿勢を意識するようになったことです。 スクワットは一日30回を目途に続けたいのですが、徐々にサボるようになり、2週間に一度のパーソナルトレーニングでモチベーションを上げて再開します。…
よしながふみの『きのう何食べた?』は、私が暮らす阿佐ヶ谷が舞台ということもあり、よく読んでいます。 弁護士の史朗と美容師の賢二の生活を食事を中心に描く物語で、二人はちゃんと年をとっていくので最新刊では史朗が還暦を迎えました。初期の頃は同性愛…
東京は晴天に恵まれた穏やかなお正月です。 スポーツクラブが休館なので、銭湯に通っています。自宅から徒歩圏内に数か所の銭湯があり、社会インフラという位置づけなのか、大みそかも元日もどこかが営業しています。特別営業で朝8時からオープンして、けっ…