翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

北陸応援割と「すっぱい葡萄」

北陸応援割、JALで小松に飛んで空港近くの片山津温泉あたりに泊まれるといいなと思ってJMBツアーで予約を試みましたが、あっという間に枠が埋まってしまいました。本当に応援したいのなら、割引なんて使わず正規料金で行くべきなのでしょう。 定期的に通って…

草津温泉の雪女

毎年この時期にはスギ花粉に悩まされ、鼻炎薬が手放せません。北海道か沖縄なら花粉がないので2月下旬は沖縄に行くことにしました。 しかし、鼻炎と目のかゆみが耐えがたいに日々。草津温泉は高地にあるので花粉の飛散が少ないという情報を得て、行ってみる…

本をめぐる旅

ブログを通して交流している、よかよかさん。 風に吹かれて (hatenablog.com) 稲垣えみ子『人生はどこでもドア リヨンの14日間』という本を教えてもらいました。 bob0524.hatenablog.com 「旅に出たからといって日頃興味を持っていないことをやってもおもし…

根無し草のように生きる

次はどこにワーケーションに行こうかとOtellのサイトを見ていると、伊東に移住を考えている人には補助金が出るとありました。 otell.jp 先月訪れた島根の温泉津(ゆのつ)は地域が一丸となって移住者を歓迎しているようす。若い人による個性的な店があちこち…

猫と温泉とワーケーション

温泉の長期滞在にぴったりのサイトを見つけました。 otell.jp 平日のおひとり様食事なしの連泊。部屋の掃除もありません。ワーケーションを銘打っているので、Wi-Fiとデスクが完備されています。 温泉宿の稼働は週末や祝日が多く、どこも人出不足です。空い…

「縦の旅行」ができているか

引き続き玉村豊男の『旅する人』からのエピソード。 日本にやってくる外国人観光客のツアーガイドのアルバイトを始めた時、先輩からこんなアドバイスがあったそうです。 要は、金魚の入った金魚鉢を、水もこぼさず金魚も殺さずにA地点からB地点に運ぶことな…

旅のスタイル

今年はウィークデーを中心になるべく旅に出るようにしていますが、いわゆる観光のようなことはあまりせず、旅先でも日常の延長のように過ごしています。若い頃に読んだ玉村豊男『旅する人』の影響です。 パリ大学言語学研究所に入学後、東京大学仏文科卒の玉…

交差する人生

島根県温泉津(ゆのつ)の湯治から戻りました。 宿泊した「湯るり」はシャワーだけで歩いてすぐの共同温泉を利用します。建物の裏側が源泉という「元湯」は朝から地元の常連さんでにぎわっています。 もう一方の「薬師湯」もお湯の力は強いのですが、「観光…

島根県温泉津(ゆのつ)でカミーノ!

今年は湯治の年にすると決めて、まず来てみたかったのが島根県の温泉津。「ゆのつ」と読むとは難読地名ですが、まさに温泉ありきの街です。 最初に訪れたのは2015年でした。 bob0524.hatenablog.com 島根の温泉は車がないと生きにくいところが多いのですが、…

不要不急の北海道旅

毎年、お正月休暇が終わったタイミングで旅に出ます。旅行代金がぐっと下がるから。 しかもJALの「どこかにマイル」を利用するので交通費も空港往復のみです。 九州か沖縄に行きたかったけれど、雪の露天風呂も悪くないかと思い「帯広・札幌・鹿児島・那覇」…

卵の上で暮らしている

年明け早々、能登半島地震にJAL機炎上。 JALのマイル修行のために小松空港に何度も飛んでいた私は身の縮む思いです。遊び目的で何度も搭乗し、お正月明けの来週は「どこかにマイル」で羽田と札幌を往復する予定。 どこかの航空会社は事故が起こったら客室乗…

お金の払い方で運気がわかる

着払いの送料を1万円札で払おうとした客の話を読みました。 news.yahoo.co.jp 世の中にはお金の払い方に無頓着な人がけっこういるようです。銀行の両替手数料が相次いで値上げされているのですから、少額の支払いでお札を崩そうとするのはなるべく控えたほ…

飛行機の遅延と乗客の民度

タレントのケンドーコバヤシが、羽田発伊丹行きの飛行機が遅延して大変な目に遭ったとネットのニュースで読みました。 強風で飛行機が飛ばず、19時発が20時45分発になるというアナウンス。ところが時間になってもゲートが開かず怒鳴り出す乗客が出現。実際に…

テーマを決めよう

毎年、誕生日には旅に出ることにしています。 今年はJALの「どこかにマイル」で福岡に行くことにしていたのですが、事情があって東京の近くを離れることができず、行先を変更して湯河原へ。 今年の春、易の本の公正合宿の第二弾でウラナイ8のユミコさん、杏…

台北のカミーノ・フレンド

台北で楽しみにしていたのが、スペイン巡礼で会った台湾人の葉さんとの再会です。 小さな街の同じアルベルゲ(巡礼宿)で顔を合わせました。モンベルのジャケットにハローキティの水筒を持った葉さんをてっきり日本人だと思って「こんにちは」と声をかけのが…

マジョルカ・タイルのような人生

今回の台湾行き、澎湖島で友人のお母さんのルーツ探訪にも興味津々でしたが、台北でヘンリク君と会うのも楽しみでした。 日本語を学ぶために初めて我が家にやって来たのは8年前。18歳でした。フィンランドの起業イベントの東京大会、京都工芸繊維大学への交…

台湾澎湖島、80年ぶりの帰郷

澎湖島(ほうことう)という島の名前を初めて聞いたのは何年も前のこと。スポーツクラブの友人のお母さんの生まれ故郷です。日本統治下で生まれ、終戦を迎えて5歳で日本へ引き上げ。メジャーな観光地を巡る台湾旅行に家族旅行した際に「本当に行きたいのは澎…

温泉信者サウナ水風呂派

急に思い立ってJALの「どこかにマイル」で松山へ。改めて温泉の力を実感する旅となりました。 道後温泉で連泊できる手ごろな宿が見つからず、初日はJR松山駅近くのビジネスホテルに。日帰り温泉「喜助の湯」が近所にありました。 ここを作ったのはかなりのサ…

いきなり松山

スペインの日々が総天然色カラーだったとしたら、帰国後の日本はモノクロのよう。巡礼では毎日歩いて新しい場所にに移動していたのに、今は自宅を中心に半径100メートルで生活が完結しています。 もしかして、カミーノ依存症に感染したのかも。何度も繰り返…

自分の名前に感謝する

日本に帰ったらあれもやりたい、これもやりたいと夢見ていたはずなのに、実際に帰ってみると、心ここにあらずの日々。スペインに過剰適応して、日本での生活が気の抜けた日々の連続のように感じられるのです。 朝起きたら、何も考えずにパッキングを済ませて…

最後の女神、ラクシュミー

スペインから帰国後、なかなか日本にいる実感がわかず、ぼんやり過ごしています。 易の本が出版されたというのに、他人事のよう。ウラナイ8の夏瀬杏子さんを初め、告知してくださったみなさま、ありがとうございます。 uranai8.jp スペイン巡礼の日々は、朝…

カミーノのテーマはアクセプト(受容)

長かったスペイン巡礼も終わり帰途につき、ヒースロー空港のラウンジにいます。ここまで来たら後はJALの羽田行きに乗るだけです。 今回の巡礼で得たものは何だったのか、まとめることはまだできませんが、カミーノで出会った人々から思いがけなく深い言葉を…

巡礼という長い夢の終わり

本来ならスペイン巡礼のフランス人の道は、ピレネーの麓のサンジャンピエドポーから聖ヤコブを祀るサンティアゴデコンポステーラまでに全長800キロ。ゴールまで100キロ余となったのサリアで巡礼を終えます。 というのも、サリアからはぐっと歩く人が増えて巡…

カミーノにお医者さんはいらっしゃいますか?

パトリシアの宿で「今日一日だけ」の心構えを知ったというのに、巡礼路を歩くのもあと1週間となってすっかり気が緩んでいたポンフェラーダの街。つい日本に帰ったら温泉でゆっくりしたいという気持ちが湧き起こり、心ここにあらずの状態で歩いていました。 …

にぎやかしとしての日本人

スペイン巡礼前に取り組んでいた易の本、帰国したぐらいに出版となるタイミングでしょうか。 実占例はウラナイ8の夏瀬杏子さんにお願いしたのですが、その中に「なかなか結婚しない子供を心配する親からの相談」がありました。易では、本人からの依頼ではな…

今日一日だけ、歩いてみよう

ローマ時代から都市として栄えたアストルガは、ガウディが手がけた宮殿もあり、スペイン巡礼のハイライトとなる街の一つです。アルベルゲもたくさんあり、選んだのがSo Por Hoje。ポルトガル語で「今日一日だけ」という意味です。 オスピタレイラのパトリシ…

30メートルで聖から俗へ

大都市レオンの前に立ち寄ったレリエゴスという小さな街。ベジタリアン料理を出すアルベルゲがあったので泊まってみました。 ソル(スペイン語で太陽)という名のハキハキした若いお母さんが取り仕切っています。マドリード出身ということで、夫婦と子供たち…

カミーノ・ファミリーの罠

占いの学校で「相談される悩みの大半は人間関係。貧困の悩みなら占い師に高額な鑑定料を払うべきではないし、病気の悩みは病院に行ったほうがいいから」と教わったこともあります。夫婦や子育ても広義の人間関係であり、大きな喜びがもたらされる反面、悩み…

ドイツ婦人の完璧アルベルゲ

子供の頃に読んだ『二十一の気球』。21の国から1家族ずつが集まり、1日ごとに食事当番を担当し、世界中の料理を楽しむという話です。小さ目の私営アルベルゲを訪ねていると、スペインにいながらにして世界旅行をしているような楽しさがあります。 bob0524.…

スペインなのに、オランダとイタリア

ピレネーの麓、ロンセンバーリェスのアルベルゲ(巡礼宿)でボランティアとして働いているのは、ほとんどオランダ人でした。オスピタレイラとして巡礼者の世話をしている女性によると、オランダの教会組織がアルベルゲを所有しているそうです。 「なぜボラン…