翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

草津温泉の雪女

毎年この時期にはスギ花粉に悩まされ、鼻炎薬が手放せません。北海道か沖縄なら花粉がないので2月下旬は沖縄に行くことにしました。

 

しかし、鼻炎と目のかゆみが耐えがたいに日々。草津温泉は高地にあるので花粉の飛散が少ないという情報を得て、行ってみることにしました。

新宿から高速バスで4時間ほど。北海道や沖縄より近いのですが、移動時間はそんなに変わりません。

 

3月なのでそんなに寒くないだろうと考えたのが大間違い。湯畑にも雪が降っていました。

1月の島根・温泉津(ゆのつ)温泉でも大雪となったし、私は雪女なのかもしれません。

 

日本屈指の有名温泉なので一人で泊まれる宿となると限られます。検索してたどり着いたのが、日本に初めてできたペンションという綿貫ペンション。旬の食材を使った食事も魅力的です。

watapen.com

ネットでの口コミも好意的なものが多く、こういう個性的な宿には泊まれるうちに泊まっておくべきです。

コミ通り、親切な経営者のご夫婦に迎えてもらったのですが、雪のせいか宿泊客は私一人だけ。私さえ予約しなければお休みできたのにと恐縮しましたが、「そんなこと、お気になさらないでください」と歓迎してもらいました。

というわけでお風呂も貸し切り。源泉から引いている新鮮なお湯を満喫しました。

夕食には春の息吹を感じさせるフキノトウが出ました。一泊二食で1万円以下という破格のお値段なのに、品数も多く天ぷらは揚げたてを一つずつ運んでくれます。

 

近くのヴィレッジホテルの経営陣がドイツの温泉を視察し、ペンションという食事付きの小規模の宿を知り、従業員の一人に別荘地の一画に作ってみたらどうかと従業員の一人に勧めました。それが女将さんのご両親。大規模ホテルと別荘だけでは味気ないので中間的な施設も作って草津を総合的に発展させようという構想があったのかもしれません。

 

創業は1969年ですから、建物は年季が入っています。できるだけ手を入れて丁寧に維持していることがわかりますが、先のことは決まっておらず夫婦二人でできる範囲で続けていくとのことです。草津を訪れる客をおもてなしすることが生きがいになっているのでしょう。同じ敷地内に息子さんが経営するイタリアンレストランもありますが、今後のことはまだ決まっていないそうです。

 

私が旅を続けるのは、こういう話を聞きたいから。家族の歴史が詰まった宿に泊まるのは一編の小説を読むかのような味わいがあります。

 

今回は思い立って出かけたため短い旅となりましたが、次回は草津の長期滞在を考えています。

先日の伊東の記事がOtellさんの目に留まり、アンバサダーになることに。私の紹介経由でOtellを利用すると3000円引きとなるそうなので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。

otell.jp