翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

スイッチが入る瞬間

カウチサーフィンでホストしたスイス人のナタリーと村上春樹の話で盛り上がったことから、NHKラジオの『英語で読む村上春樹』を聴き始めました。「日本の小説なのに、ジュネーブやヤンゴンで読んでもまったく違和感がなく、村上の愛読者とは国籍を超えて…

人間も猫も名付けはむずかしい

『ゴッドファーザー』part1のオープニングは、コルレオーネ家の末娘コニーの披露宴ですが、花嫁の父ヴィトーは猫を抱いて次々と寄せられる頼みごとを処理しています。 古い友人が自分の娘のための復讐を求め、対価はちゃんと支払うと言います。しかし、ヴィ…

家族から生じる苦 『ゴッドファーザー』

映画『ゴッドファーザー』をpart1から3までまとめて観ました。ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション ブルーレイBOX [Blu-ray]出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン発売日: 2011/02/25メディア: Blu-ray購入: 1人 ク…

Spontaneous(自然な流れ)に生きる

部屋の上部に取り付けられた戸棚に物を入れようとして椅子に乗り、バランスを崩して床に落ちて腰を強打しました。踏み台を使えばいいのに、仕事用の回転椅子の上に乗ったのが間違いでした。 もっと悪いことに、酔っていました。お酒が入ると、やたらとモチベ…

『独居老人スタイル』に学ぶ老後の過ごし方

書評を読んでおもしろそうだと期待し『独居老人スタイル』を読みました。独居老人スタイル (単行本)作者: 都築響一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/12/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (20件) を見る「独居老人」というと、孤独で悲惨な高齢…

須賀敦子、ナタリア・ギンズブルグ、源氏物語

スイス人のナタリーをカウチサーフィンでホストしたのは、ちょうど読んでいた須賀敦子の本にナタリア・ギンズブルグとの交流が描かれていたのも理由の一つです。 ナタリアはラテン語で「神の誕生日」を意味する女性名。フランス語形がナタリーです。トリエス…

ジュネーブからの風

2年前にはフィンランド人の旅人を次々とホストしたのですが、このところはずっとカウチサーフィンから遠ざかっていました。リクエストは届きます。でも、あまり魅力的だと思えないゲストをわざわざ泊める気にはなりません。特別なおもてなしをするわけでは…

語られたこと、語られなかったこと

前回、ダッハウ強制収容所に送られたアドラーの弟子、ファロウ氏について書きました。 id:kamomeskyさんがファロウ氏が生還できたかどうかを調べ、二匹の蛙のエピソードの英語バージョンも紹介してくれました。 http://d.hatena.ne.jp/kamomesky/20150505/14…

楽天主義≠楽観主義

岸見一郎先生のアドラー心理学の著作を読んでいると、時々ナチスの強制収容所の話が出てきます。 アドラー自身は、アメリカへ活動拠点を移しましたが、アドラーの弟子の多くは収容所に送られて亡くなったそうです。弟子の一人、アルフレッド・ファロウはダッ…