翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

強欲だからポイントカードは持たない

ウラナイ・トナカイで活躍されていた有元祥子先生がお嬢さんと登場したBS朝日の『ウチ、”断捨離”しました』。やましたひでこさんの迫力は画面を通しても伝わってきました。 持ち物を減らしたいのは、思い立ったらすぐ旅に出かけたいから。 理想はスーツケー…

日本はオリンピックを損切りできるか

東京のオリンピック招致が決まった2013年9月、私はフィンランドにいました。 カウチサーフィンで泊めてもらっていた編集者のエリカが職場を案内してくれるというのでヘルシンキの出版社を訪れていました。 その日はノキアがマイクロソフトに買収されるとい…

彼女は私だ。大林三佐子さんの寂しい死

渋谷区笹塚のバス停で60代のホームレス女性が撲殺された事件。 www3.nhk.or.jp 殺された大林三佐子さんと同世代で、住まいを失う前の彼女が住んでいたのは私が暮らす杉並区。現代の日本でこんなことが起きるなんて信じられません。 ボブ・ディランの『ハッテ…

うぬぼれ屋で欲張りだから酒を飲む

東京都は緊急事態宣言により外でお酒を飲むことができなくなりました。しかし、スーパーやコンビニに行けば、何でも手に入ります。ウォッカやジンなどアルコール度数の高いお酒がコンビニの棚に並んでいることに、来日したフィンランド人がびっくりしていま…

食欲は幻想

伊豆高原のやすらぎの里から俗世に戻りました。 健康的なライフスタイルを身に付けるはずだったのですが、誘惑が多く元の木阿弥になりつつあります。 やすらぎの里の大沢代表は「日常生活でエクササイズの習慣があるのなら、ここではのんびり過ごしてくださ…

海を眺めながら読むガルシア=マルケス『生きて、語り伝える』

四月中旬、伊豆やすらぎの里の1週間滞在はお天気に恵まれ、連日快晴。 この旅は「海を一望するテラスで本を読みたい」という一念から実現したものです。 その本はガルシア=マルケスの自伝『生きて、語り伝える』。 帯の文からしてそそられます。 「何を記…

限られた人生だから、可能な夢は叶えていく

昨年11月に続いて、また伊豆高原のやすらぎの里に来ています。断食がメインの施設ですが、今回も養生食(1日1000カロリー)のコースです。 前回、養生館を選んだのはサウナと水風呂があるから。赤沢温泉海の見えるサウナにも歩いて行けます。しかし、本館を…

この世はすべてレンタルスペース

エリザベス女王を支えてきたフィリップ殿下が99歳で死去。1947年の結婚当時は、イギリス生まれではなくギリシャの王族で、姉たちはナチス関係者と結婚していたため、かなりの反対の声があったそうです。王族、皇族の結婚に国民が口をはさみたくなるのはどの…

どうせ買うなら使用頻度の高い物を

映画『ノマドランド』の影響で、所有物はできるだけ少なくしようと思いました。 しかし、定住生活では、あれこれ必需品を買わないわけにはいきません。 以前、風水の大家に取材した時、「数年に一度しか出番のないよそ行きの服やバッグ、宝石を買うより毎日…

ラベンダーの香りとキサー・ゴータミー

父の四十九日法要のために神戸の実家に行くと、仏壇の前の大量の枯れた花が放置されていました。 母が亡くなった時は、兄の奥さんができた人で「遺骨を一人ぼっちにするのが忍びない」と四十九日まで自宅で供養してくれました。 父の時は、兄が実家にちょく…

喪失と再生の映画『ノマドランド』

先月亡くなった父の四十九日法要と納骨を済ませました。 こうした儀式は死者のためというより生者のためのものなのかもしれません。時間を区切って、段階的に死を受け入れていくのです。 納骨の日は前日の雨が上がり、ほっとしました。お寺や仏具屋さんの手…

水風呂と神の臨在

久しぶりに吉祥寺のスペインレストランに出かけました。 シェフは私と同い年で関西出身。雑誌の取材に行ったのがきっかけで、誕生日や記念日など改まった食事を楽しみたい時はこの店へ行くようになり、もう30年近くになります。 コロナで外食を楽しむのがは…

四十九日休酒チャレンジ

酒を飲んでばかりの日々。コロナの自粛期間も飲んでやり過ごしました。もしかしてアルコール依存症なのかと怯えていたのですが、2月半ばからぴたりと飲まなくなりました。 きっかけは父の死です。 入所している施設の看護師さんから「意識がはっきりしてい…

自作自演の転がる石

先週、ウラナイ8の玉紀さんと杏子さんのオンライン講座「占いをお仕事に!ソロ活占い師の仕事術」が開催されました。 lady-joker.com 医療系の専門職として働き、3人のお子さんを育てている杏子さんは、まさに「スーパー主婦占い師」。私とはまるで接点のな…

アメリカの毒親『エデュケーション 大学は私の人生を変えた』

日本では小学校と中学校に子供を通わせるのは親の義務ですが、アメリカでは開拓時代の伝統からか家庭で教育を行うホームスクーリングが認められています。資格試験を受ければ大学進学も可能です。知識も常識もある親の元で学ぶならそれもいいでしょうが、親…

聖地の抗争と夜明けのマッドマックス

東京の緊急事態宣言は3月第1週に解除されると思い込み、そして、父親が亡くなるなんて想像もしていませんでした。 そんなわけでJALの「どこかにマイル」に申込んでいました。一足早く春を感じようと九州中心の候補地を選んだら、熊本に決定。 私が引きこも…

在野の聖職者

父は介護老人施設で看取ってもらいました。担当のスタッフの方々には本当に頭が下がります。 目を真っ赤に泣きはらした若い介護士さん。そんなに涙もろくてはこの仕事は大変なのでは。 そして、看護師さん。 「意識がしっかりしているうちに面会に来られたほ…

父との約束

先週、父が亡くなりました。 昨年12月に会った時は、足腰は弱っていたものの頭はしっかりして冗談も飛び出すほどでした。本人の希望で介護ヘルパーさんを自費でも頼みまくって一人暮らしを続けていたのがとうとう無理になったのが昨年の夏の終わりごろ。施設…

価値のない老人としてひっそりと生きる

オリンピックを巡るドタバタを見ていると「ホワイト・エレファント」という言葉を思い出しました。 昔、タイでは白い象は神聖な動物とされ王だけが乗ることができました。しかし、餌代が高いので王は気に入らない家来に白い象を与えます。家来は乗ることがで…

選択肢の数と幸不幸『そして、海の泡になる』

今はバブルなんでしょうか? たしかに株式相場は高値を更新しているけれど、私が体験した1980年代とは雰囲気はまったく異なります。あの頃は社会全体が浮かれていました。 そんな思いから手に取った『そして、海の泡になる』。 帯にこうあります。 終戦、バ…

那覇ワーケーション事情

異常も日々続けば日常。 東京の緊急事態宣言が延長となりましたが、昨年の春ほどの緊張感は感じられません。 旅行なんてとんでもないとめくじら立てられそうですが、大人数で騒ぐ旅ではなく、ワ―ケーションならどうでしょうか。旅先で静かにパソコンに向かう…

開運の書として読むロビー・ロバートソン自伝

昨年、映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』を観たのに続き、ロビー・ロバートソンの自伝も読んでみました。 雑誌で開運記事を書き続けてきた私は、あらゆる本を開運本として読む癖があります。 ザ・バンドの5人のメンバーで一番成功したとされるロビ…

街の隠者、旅する女帝

家事をしながら、録音したNHKラジオのビジネス英語講座を聞いています。集中して聴いたほうがいいのでしょうが、本格的に英語を学ぶよりアメリカ社会の流れをつかむのが目的です。 「絶滅危機の職業」がテーマの回は特に興味深く聞きました。 アメリカの企業…

誰かの一日を作ろう

先日、ネットで見かけた話題。 きょうコンビニで、ひとりでひたすら長蛇の列をさばいてて、やっと一段落したわ、と思ったその列の最後のお客さんに「ようがんばったなーー!」って言われてびっくりした長い列に並んで待たされて、文句のひとつも言っておかし…

女が生きづらい社会は、男も生きづらい 『82年生まれ、キム・ジヨン』

本が好きでも、老化とともに思うように読めなくなるというネットの書き込みを見ました。うちの母も同じようなことを口にしていたのを思い出し、積読の本を次々と読んでいます。 韓国発のベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』。読みだしたらとまらなくな…

モンスターは実在する

昨年の11月から月1回、献血ルームのボランティアを始めました。コロナで深刻な献血不足になっていると聞き、できるだけ献血しようとしても女性の場合400mlの全血献血だと年に2回しかできません。そこで、献血した人へのサービスとして無料の占いを思い立っ…

経験の欠如ではなく、欠如の経験

新聞を取るのをやめたいけれど、ずるずる続けています。昔から朝が苦手で寝起きが悪い私は、活字を読むことが朝の儀式でした。そして、新聞を配達している外国人留学生の生活を想像すると「もうやめる」となかなか言い出せません。 長官で真っ先に目をやるの…

チャプレン(病院聖職者)の看取り

コロナ危機を言い当ててないから占いなんて意味がないという批判が起こりました。東日本大震災後も同じような流れになり、雑誌の占い原稿の依頼が一気に減りました。 迷信みたいなことを排除し、エビデンスに基づいた科学だけに従っていればいいのでしょうか…

金のなる木に花が咲く

ウラナイ8の杏子さん企画の「人生航路ワークショップ」。 緊急事態宣言が出て、オンライン開催も検討したのですが、参加者の方々全員がリアル開催希望とのこと。今回は学校が休みになっていないし、広めの会場で少ない参加者、マスクをはずさず換気しながら…

冥土の一里塚で考える理想の死に方

門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし 誕生日ではなく元日に年を重ねる数え年の時代には、お正月にこう感じる人も多かったのでしょう。 大晦日、こんなニュースを目にしました。 別府のビジネスホテルで、自称85歳の高齢女性が部屋のトイレ…