翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

アイルランドの日本庭園を巡る長い物語 Part3

イギリスのブライアン・イイダ氏から「姪のスーが息子と彼のガールフレンドの3人で日本に行くので会ってみたらどうか」と連絡がありました。 ブライアンと知り合ったのは30年以上前。会社を辞めてフリーランスになるのを機に出かけた3か月のアイルランド旅…

やすらぎの里の"Life Goes On"

伊豆高原のやすらぎの里、今回の滞在は普通食コースなのに、うっすらとした空腹が続き、何か一口食べたい状態が続いていますが、それほど大変ではありません。今回、断食コースは活動的な人が多く、こちらのほうが断食しているみたいな逆転現象が起きていま…

伊豆高原のやすらぎの里で選択から解放される

ウラナイ8の夏瀬杏子さんと伊豆高原のやすらぎの里に来ています。 前回は2年前。高原館で3泊4日の断食コースです。 bob0524.hatenablog.com 断食はつらかったので今回は本館の6泊7日、普通食コースです。一日二食(午前10時と午後6時)で一食が500キロ…

一家に一冊『鬱の本』

お花見に近所の公園に行ったら、入学式帰りの新一年生たちにたくさん会いました。ぴかぴかのランドセルを背負って、どの子もうれしそう。 若い人たちにとって春は始まりの季節ですが、人生のゴールが視界に入って来ると「あと何回、お花見ができるだろうか」…

ソウル、東京、台北、あるいはカミーノ

台湾の地震。我が家にホームステイしたフィンランド人のヘンリク君が台北で働いていますし、スペインの巡礼で知り合った台湾人の友人もいます。 そして、韓国人のスンニ。オリソンの山小屋で出会って、3日連続で同じ宿に泊まりすっかり仲良くなりました。 b…

沖縄酔いどれ紀行

昨年のスペイン巡礼で一番避けたかったのは、ワインの飲み過ぎ。 巡礼で歩いたリオハ州はワインの名産地で、地元のワイナリーが巡礼者のために無料でワインを提供しています。石造りの壁に蛇口があり、ひねると赤ワインが出ます。巡礼メニューには赤ワインが…

沖縄と鈍感力

仕事をリタイアしたら、花粉シーズンは沖縄に長期滞在。そう決めていたのですが、スポーツクラブのダンスレッスンを長く休みたくないし、仕事も完全に切れたわけでもないので、とりあえず5泊6日の滞在。最初の3泊は夫も同行です。 沖縄に来るのはだいたい…

北陸応援割と「すっぱい葡萄」

北陸応援割、JALで小松に飛んで空港近くの片山津温泉あたりに泊まれるといいなと思ってJMBツアーで予約を試みましたが、あっという間に枠が埋まってしまいました。本当に応援したいのなら、割引なんて使わず正規料金で行くべきなのでしょう。 定期的に通って…

草津温泉の雪女

毎年この時期にはスギ花粉に悩まされ、鼻炎薬が手放せません。北海道か沖縄なら花粉がないので2月下旬は沖縄に行くことにしました。 しかし、鼻炎と目のかゆみが耐えがたいに日々。草津温泉は高地にあるので花粉の飛散が少ないという情報を得て、行ってみる…

親を否定して生きる 韓国ドラマ『無人島のディーバ』

Netflixの『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』がとても面白かったので、同じく主演がパク・ウンビンの『無人島のディーバ』も観ました。「できないことがない女優」と評されるだけあって、半年間一日3時間ずつのボーカルレッスンを受けて堂々とした歌声を披露して…

本をめぐる旅

ブログを通して交流している、よかよかさん。 風に吹かれて (hatenablog.com) 稲垣えみ子『人生はどこでもドア リヨンの14日間』という本を教えてもらいました。 bob0524.hatenablog.com 「旅に出たからといって日頃興味を持っていないことをやってもおもし…

根無し草のように生きる

次はどこにワーケーションに行こうかとOtellのサイトを見ていると、伊東に移住を考えている人には補助金が出るとありました。 otell.jp 先月訪れた島根の温泉津(ゆのつ)は地域が一丸となって移住者を歓迎しているようす。若い人による個性的な店があちこち…

猫と温泉とワーケーション

温泉の長期滞在にぴったりのサイトを見つけました。 otell.jp 平日のおひとり様食事なしの連泊。部屋の掃除もありません。ワーケーションを銘打っているので、Wi-Fiとデスクが完備されています。 温泉宿の稼働は週末や祝日が多く、どこも人出不足です。空い…

睡蓮の葉の上の蛙

英国人ジャーナリスト、オリバー・バークマンの著作がおもしろくて、次々と読んでいます。 bob0524.hatenablog.com 『限りある時間の使い方』は目の覚めるような発見に満ちていました。そして『ネガティブ思考こそ最高のスキル』は哲学や仏教の教えを現代風…

「縦の旅行」ができているか

引き続き玉村豊男の『旅する人』からのエピソード。 日本にやってくる外国人観光客のツアーガイドのアルバイトを始めた時、先輩からこんなアドバイスがあったそうです。 要は、金魚の入った金魚鉢を、水もこぼさず金魚も殺さずにA地点からB地点に運ぶことな…

旅のスタイル

今年はウィークデーを中心になるべく旅に出るようにしていますが、いわゆる観光のようなことはあまりせず、旅先でも日常の延長のように過ごしています。若い頃に読んだ玉村豊男『旅する人』の影響です。 パリ大学言語学研究所に入学後、東京大学仏文科卒の玉…

交差する人生

島根県温泉津(ゆのつ)の湯治から戻りました。 宿泊した「湯るり」はシャワーだけで歩いてすぐの共同温泉を利用します。建物の裏側が源泉という「元湯」は朝から地元の常連さんでにぎわっています。 もう一方の「薬師湯」もお湯の力は強いのですが、「観光…

島根県温泉津(ゆのつ)でカミーノ!

今年は湯治の年にすると決めて、まず来てみたかったのが島根県の温泉津。「ゆのつ」と読むとは難読地名ですが、まさに温泉ありきの街です。 最初に訪れたのは2015年でした。 bob0524.hatenablog.com 島根の温泉は車がないと生きにくいところが多いのですが、…

怒らない老婆になるために

昨年のスペイン巡礼中も折に触れて読んでいたのが小池龍之介の『もう、怒らない』。 巡礼の日々、できるだけ感覚を研ぎ澄ませて歩きたいと思い「今この瞬間」に集中する方法を参考にしました。 歩いているときに、「今、右足が地面を離れた。今、右足が前へ…

不要不急の北海道旅

毎年、お正月休暇が終わったタイミングで旅に出ます。旅行代金がぐっと下がるから。 しかもJALの「どこかにマイル」を利用するので交通費も空港往復のみです。 九州か沖縄に行きたかったけれど、雪の露天風呂も悪くないかと思い「帯広・札幌・鹿児島・那覇」…

左手に告げるなかれ

災害ボランティアが話題になっています。 道路が復旧していないのに個人が被災地に向かうと渋滞を引き起こしますし、貴重な食料や燃料を浪費することにもなるかもしれません。そもそも自治体が「能登に来るのは控えて」と公言しているのに、わざわざ出向いて…

卵の上で暮らしている

年明け早々、能登半島地震にJAL機炎上。 JALのマイル修行のために小松空港に何度も飛んでいた私は身の縮む思いです。遊び目的で何度も搭乗し、お正月明けの来週は「どこかにマイル」で羽田と札幌を往復する予定。 どこかの航空会社は事故が起こったら客室乗…

確実に終わりに近づいている

お正月が来たというだけで自然におめでたい気分になれるのは子供の頃だけ。大人になるとまた年を重ねたと感じます。そして高齢期にさしかかると「門松は冥途の旅の一里塚」。一休の言う通り、門松は新年のお祝いではなく、命が尽きて冥土に近づく一里塚のよ…

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)と徘徊老人

近所の映画館で、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)を観ました。1970年のロイヤル・アルバート・ホールのコンサート映像が50年ぶりに発掘され、映画化されたのです。 そしてメンバー全員が生まれも育ちもカリフォルニアで、南部に一度も行…

冬至の天火同人

世の中はクリスマスムード一色ですが、東洋占術の易では冬至は一年で最も重要な日。易は陰陽の循環によって世界を読み解くので、陰が極まって陽に転じる冬至は一陽来復のターニングポイント。易者は冬至からの一年の成り行きを占う年筮を立てます。 ウラナイ…

お金の払い方で運気がわかる

着払いの送料を1万円札で払おうとした客の話を読みました。 news.yahoo.co.jp 世の中にはお金の払い方に無頓着な人がけっこういるようです。銀行の両替手数料が相次いで値上げされているのですから、少額の支払いでお札を崩そうとするのはなるべく控えたほ…

正解のない人生

久しぶりに地方に暮らす友人と電話で長話。 話題に出たのが投資詐欺。のどかで平和そのものに見える地域でも「絶対に儲かる」という甘言に惑わされて多額の資金を預けてしまう人が続出しているそうです。 そういうのにだまされるのはよほどの世間知らずなの…

飛行機の遅延と乗客の民度

タレントのケンドーコバヤシが、羽田発伊丹行きの飛行機が遅延して大変な目に遭ったとネットのニュースで読みました。 強風で飛行機が飛ばず、19時発が20時45分発になるというアナウンス。ところが時間になってもゲートが開かず怒鳴り出す乗客が出現。実際に…

テーマを決めよう

毎年、誕生日には旅に出ることにしています。 今年はJALの「どこかにマイル」で福岡に行くことにしていたのですが、事情があって東京の近くを離れることができず、行先を変更して湯河原へ。 今年の春、易の本の公正合宿の第二弾でウラナイ8のユミコさん、杏…

文化的雪かきの終わり

近所の書店が店を閉めます。NHKのニュースにもなりました。 www3.nhk.or.jp 西日本から東京の出て、どこに住むかを考えたとき、候補に挙がったのが中央線沿線でした。編集者やライターも多く住んでいるので、わざわざ出版社まで出向かなくても近所で打ち合わ…