翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

父との約束

先週、父が亡くなりました。 昨年12月に会った時は、足腰は弱っていたものの頭はしっかりして冗談も飛び出すほどでした。本人の希望で介護ヘルパーさんを自費でも頼みまくって一人暮らしを続けていたのがとうとう無理になったのが昨年の夏の終わりごろ。施設…

価値のない老人としてひっそりと生きる

オリンピックを巡るドタバタを見ていると「ホワイト・エレファント」という言葉を思い出しました。 昔、タイでは白い象は神聖な動物とされ王だけが乗ることができました。しかし、餌代が高いので王は気に入らない家来に白い象を与えます。家来は乗ることがで…

選択肢の数と幸不幸『そして、海の泡になる』

今はバブルなんでしょうか? たしかに株式相場は高値を更新しているけれど、私が体験した1980年代とは雰囲気はまったく異なります。あの頃は社会全体が浮かれていました。 そんな思いから手に取った『そして、海の泡になる』。 帯にこうあります。 終戦、バ…

那覇ワーケーション事情

異常も日々続けば日常。 東京の緊急事態宣言が延長となりましたが、昨年の春ほどの緊張感は感じられません。 旅行なんてとんでもないとめくじら立てられそうですが、大人数で騒ぐ旅ではなく、ワ―ケーションならどうでしょうか。旅先で静かにパソコンに向かう…

開運の書として読むロビー・ロバートソン自伝

昨年、映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』を観たのに続き、ロビー・ロバートソンの自伝も読んでみました。 雑誌で開運記事を書き続けてきた私は、あらゆる本を開運本として読む癖があります。 ザ・バンドの5人のメンバーで一番成功したとされるロビ…

街の隠者、旅する女帝

家事をしながら、録音したNHKラジオのビジネス英語講座を聞いています。集中して聴いたほうがいいのでしょうが、本格的に英語を学ぶよりアメリカ社会の流れをつかむのが目的です。 「絶滅危機の職業」がテーマの回は特に興味深く聞きました。 アメリカの企業…

誰かの一日を作ろう

先日、ネットで見かけた話題。 きょうコンビニで、ひとりでひたすら長蛇の列をさばいてて、やっと一段落したわ、と思ったその列の最後のお客さんに「ようがんばったなーー!」って言われてびっくりした長い列に並んで待たされて、文句のひとつも言っておかし…

女が生きづらい社会は、男も生きづらい 『82年生まれ、キム・ジヨン』

本が好きでも、老化とともに思うように読めなくなるというネットの書き込みを見ました。うちの母も同じようなことを口にしていたのを思い出し、積読の本を次々と読んでいます。 韓国発のベストセラー『82年生まれ、キム・ジヨン』。読みだしたらとまらなくな…

モンスターは実在する

昨年の11月から月1回、献血ルームのボランティアを始めました。コロナで深刻な献血不足になっていると聞き、できるだけ献血しようとしても女性の場合400mlの全血献血だと年に2回しかできません。そこで、献血した人へのサービスとして無料の占いを思い立っ…

経験の欠如ではなく、欠如の経験

新聞を取るのをやめたいけれど、ずるずる続けています。昔から朝が苦手で寝起きが悪い私は、活字を読むことが朝の儀式でした。そして、新聞を配達している外国人留学生の生活を想像すると「もうやめる」となかなか言い出せません。 長官で真っ先に目をやるの…

チャプレン(病院聖職者)の看取り

コロナ危機を言い当ててないから占いなんて意味がないという批判が起こりました。東日本大震災後も同じような流れになり、雑誌の占い原稿の依頼が一気に減りました。 迷信みたいなことを排除し、エビデンスに基づいた科学だけに従っていればいいのでしょうか…

金のなる木に花が咲く

ウラナイ8の杏子さん企画の「人生航路ワークショップ」。 緊急事態宣言が出て、オンライン開催も検討したのですが、参加者の方々全員がリアル開催希望とのこと。今回は学校が休みになっていないし、広めの会場で少ない参加者、マスクをはずさず換気しながら…

冥土の一里塚で考える理想の死に方

門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし 誕生日ではなく元日に年を重ねる数え年の時代には、お正月にこう感じる人も多かったのでしょう。 大晦日、こんなニュースを目にしました。 別府のビジネスホテルで、自称85歳の高齢女性が部屋のトイレ…

未来の自分に思いやりを

若い頃は新年を機に一念発起し、新しい習慣を身につけようなんて思ったものですが、まず無理。 お屠蘇替わりにスパークリングワインなんか飲んで、いい気分で過ごしているうちに一日が終わってしまいます。 ささやかでも続けているのは、朝のお雑煮の下ごし…

ボブ・ディランの夢と終活

老後は旅人のように過ごしたい。 体の自由がきくうちは、自宅でずっと過ごすのではなく、温泉とサウナ、水風呂のある場所で気ままに滞在したい。自宅は東京都内の駅前にあるので、民泊の条件がゆるくなり、短期貸しで収入が得られるようになれば最高です。 …

テキサスのリチャード、シカゴのマイケル

コロナが収まったら長い旅に出たいと思うのは、繰り返しこの本を読んでいるから。 離婚のダメージで心身共にぼろぼろになったエリザベス・ギルバートはイタリアに4か月、インドに4か月、インドネシアに4か月の合わせて1年の旅に出ました。 そんなスケー…

異なる境遇への想像力『メイドの手帖』

年末の大掃除のモチベーションアップに読み始めた本。 深刻な内容に打ちのめされながら読みふけり、掃除どころではありませんでした。 日本では清掃業者に頼むと、そこそこのお値段でプロの仕事という感じですが、アメリカでは定期的に依頼して、主婦はあま…

ウラナイ8と迎える2020年の冬至

易者にとって一年の始まりは冬至。陰が最も強くなるタイミングでぽつんと一陽が生じて、そこから陽が伸びてきます。一陽来復。この日に次の一年間の指針となる卦を立てます。今年は冬至が月曜なので、前日の日曜にオンラインで年筮の会を開きました。 天海玉…

私にとっての聖地、登別

父方の家系は瀬戸内海沿岸にルーツがあり、真言宗です。熱心な信徒ではなく、お葬式や法要の時しか意識しません。それでも、高知を旅して室戸岬を訪れた時は「ここで空海は悟ったのか」と感慨深かったし、いつかは高野山の宿坊に泊まってみたいとあこがれて…

一期一会のととのい

伊豆のやすらぎの里養生館では、11月の寒くなりかけた時期ということもあり、水風呂に入っているのは私だけでした。「冷たくないのですか」と声をかけられ、サウナと水風呂の交互浴を説明することがよくあり、「サウナの人」と呼ばれるようになってしまいま…

家に帰るために旅に出る

コロナが収束して、のびのびと旅に出られるのはいつになるのでしょうか。 旅が好きだけど、観光スポットを駆け足で巡るのではなく、暮らすような旅をしたいとずっと思ってきました。 Wi-Fiのある宿なら旅先で仕事もできますから、1週間ぐらい滞在できるので…

親の家を片づける

自分の生活をすっきりしたいと願っているのですが、その前に親の家の片づけがあります。 母は何とかしなくてはいけないと考えていたようですが、実行に移す前にパーキンソン病を発症し、何もできないまま亡くなってしまいました。 bob0524.hatenablog.com 母…

還暦を過ぎて余生を生きる

冬が到来し、コロナがまた心配になってきましたが、ひっそりと青森に出かけました。緊急事態宣言が解除された時にJALの「また旅に出よう」キャンペーンで申し込んでおいたものです。 どうしても行きたかったのは、還暦を迎える誕生日旅行だったからです。…

2021年は60年に一度の辛丑(かのとうし)の年

毎年11月末が近づくと、来年の六十干支について書くことにしています。2020年は庚子(かのえね)の年、そして来年は辛丑(かのとうし)の年です。 しかし、今年は気が重い。世界中にコロナが広がり、東京オリンピックが中止に…庚子の年がこんなことになろう…

裏切者ロビーの選択 ザ・バンド『かつて僕らは兄弟だった』

数年前、母がお世話になっていた高齢者の施設に面会に行った時のことです。 施設主催の唱歌や民謡イベントには見向きもせず、食い入るように美空ひばりコンサートを映すテレビ画面を観ている老婦人がいました。私の将来の姿のよう。どこに入所するにせよ、ザ…

未来の自分に期待するな

伊豆やすらぎの里の1週間滞在から戻り、旅行バッグから重たい本を取り出しました。 1週間もあるのだから、じっくり腰を据えて本を読めるだろうと期待しました。前回の断食コースでは、空腹のあまり食事シーンの出てくる本は思わず閉じてしまい、強制収容所…

伊豆やすらぎの里養生食コース1週間滞在記

11月初旬、伊豆やすらぎの里に行ってきました。 やすらぎの里といえば断食で有名な施設ですが、今回選んだのは養生食コース。1日2食合計1000カロリー、玄米に味噌汁、漬物、野菜、魚中心のメニューです。 前回の滞在では、断食コースが大半で食事付きの人…

自分の力だけでは成功できない マルコム・グラッドウェル『天才!成功する人々の法則』

マルコム・グラッドウェルに夢中です。こんなにおもしろい本の書き手はめったにありません。 bob0524.hatenablog.com 2冊目に読んだのが『天才!成功する人々の法則』。 天才というと"genius" という英単語を思い浮かべますが、現代は"outliers"。ラインを…

お金の流れを止めるな 石井妙子『おそめー伝説の銀座マダム』

『女帝 小池百合子』が興味深くて、ウラナイ8のメンバーと読み会を開いたりしました。 bob0524.hatenablog.com 小津映画を一通り観ているので、『原節子の真実』もおもしろく読めました。 bob0524.hatenablog.com 石井妙子の他の著書も読んでみたいと手に取…

この世はすべて幻想

ウラナイ8で一緒に活動している杏子さんに誘われて、お台場の「チームラボボーダレス」に行ってきました。 アートにあまり興味がなく、自分から美術鑑賞に行くことはまずないので、ちょうどいい機会でした。 チームラボボーダレス、体験型美術館というのでし…