翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

失敗する自分を受け入れる

子供の頃、母に届いた恩師からの葉書代が不足していたことがあります。 調べてみると、昭和47年、葉書代が7円から10円になった年です。母は配達員に不足分の3円を払い、「とてもしっかりした先生だったのに、もうお年なんだろうね」とつぶやいていました。…

リヒトで出会った風通しのいい人たち

JALの「どこかにマイル」で旅の行き先が鹿児島になり、指宿のリヒトに行ってきましたが、向こう見ずな私にも少し不安はありました。 断捨離はストイックなイメージがあります。だらしない私が浮いてしまうのでは…。 実際に行ってみると、そんな不安は杞憂に…

準備が整わなくても、とにかく旅立つ

断捨離のやましたひでこさんの指宿リトリート「リヒト」を知ったのは、5月半ば。 bob0524.hatenablog.com 東京オリンピック中は都内が騒然とするだろうから自宅で静かに過ごすとして、その前にどこかに行っておこうとJALの「どこかにマイル」申し込み。帯広…

同意できないことに同意する agree to disagree

NHKラジオのビジネス英語の講座で"agree to disagree"という表現が出てきました。 直訳すると「同意できないことに同意する」「反対に賛成する」ですが、同調圧力に負けて、心の中で納得していないのに服従するふりをすることではありません。 正解は、見解…

排水口のよどみを解決

ネットで知った有益情報。 排水口の受け皿やトラップ、蓋はスペアを用意。取り出して洗ったら乾燥させる。 サイズを測って検索すると、キッチンと浴室のシンクのサイズに合ったものが見つかりました。早速購入しました。 これまでは、ぬるぬるした受け皿やト…

アイリッシュパブの老人たち

甲府の珈琲専門店ダン、旭川の四條食堂など何十年もの続いてきた店の個人店主は、体力が続く限り、やりがいのある仕事ができます。 bob0524.hatenablog.com bob0524.hatenablog.com 徐々にリタイア状態に向かっている私は、今さら店を始めることもできず、無…

飽食の時代の空腹

加齢とともに代謝が悪くなり、気を付けていないとすぐに体重が増えます。遺伝的にも太りやすい体質です。 伊豆のやすらぎの里や荻窪の友永ヨーガ学院で断食をやってみて、食に対する執着が強いことを実感。そして、戦後の食糧難に成長期だった親は出された食…

さよならは言わない、またどこかで会おう

釧路の旅の思い出。 一人旅でちょっと大変なのが食事。東京ならおひとり様向けの店も探せますが地方ではなかなかありません。混んでいる時間の一人客は迷惑かと、午後のおそめの時間にランチタイムの指定がない定食屋さんに行ってみました。お目当てはカキフ…

釧路で国の光と影を観る

旅先で仕事をするのでノマドを気取っていたのですが、私がやっているのは気楽なワーケーション。不要不急の遠出はお叱りを受けそうですが、静かな一人旅で酒場にも近寄らず、ホテルの部屋でパソコンに向かっています。サウナと水風呂のある宿を選んでいます…

嫌われない年寄りになるために

美容院で、ワクチン接種のコールセンターに高齢者のクレームが殺到してオペレーターが心を病んでいるという話題になりました。ネット予約ができず電話で待たされイライラして、さらに希望の日程で予約が取れないと「俺が死んでもいいのか」とか暴言を吐くそ…

勝ち目のない出来レースで迎える老後 『ノマド 漂流する高齢労働者たち』

映画『ノマドランド』の原作『ノマド 漂流する高齢労働者たち』、映画を観る前に読んでおくべきでした。 この本の元になった『ハーパーズ・マガジン』の記事のタイトル。 The End of Retirement: When You Can't Afford to Stop Working. (リタイアの消滅――…

定山渓の宿でこれからの仕事について考える

1985年に結婚して36年。半端な年数ですが、1985年は丑年で十二支が3巡しました。結婚後に東洋占術を学んで、子丑天中殺なのに丑年に結婚したことに気付きました。 次の丑年までの12年間は旅行も楽しめるだろうけれど、次の12年はどうでしょうか。日本人の寿…

「楽しかった」と言える人生

甲府の珈琲専門店ダンのように忘れがたい旅先の店が旭川の四條食堂。旭川四条駅前にあり、「しじょう」ではなく「よじょう」と読みます。こういう読み方の違いで、よそ者だとばれてしまいます。 テレビ東京のドラマ「サ道」の旭川編に登場したお店で、常連か…

老いのアマチュア

アン・タイラーの小説『結婚のアマチュア』。主人公の夫マイケルは、熟年夫婦になれば結婚のベテランのはずなのに、自分たちはいつまでもアマチュアのままだとボヤきます。 bob0524.hatenablog.com 先日、ある書類に書き込んでいたら年齢欄が60歳以上でひと…

小松菜ばかりじゃつまらない

先週は一人静かに甲府を旅してきました。 甲府は徒歩圏内にドーミーインが二つもあり、繁華街に近い老舗のほうに泊まりました。 サウナ、水風呂後の外気浴が最高。東京より富士山がぐっと近いのがわかります。 惜しむらくはサウナにテレビがあることですが、…

世界は私の倉庫

断捨離を進めているのですが、なかなか思うようにいきません。関西のおばちゃんは袋物が好きですが、私もそう。一生かかっても使いきれないほど持っているのに、新しいデザインを見ると欲しくなります。高額なブランドバッグならブレーキがかかるのでしょう…

常にプランBを持ち、撤退戦も覚悟する

コロナ禍の今となっては信じられないことですが、数年前までカウチサーフィンを活用して、外国人旅行者をホストしたり、海外旅行先で現地の人と交流していました。エアビーアンドビーの台頭でカウチサーフィンは駆逐され、コロナでとどめを刺されました。 金…

私たちはみんな、大きな塀の中で生きている

昨年の今頃はコロナがこんなに長引くとは予測せず、楽観的でした。ステイホームで読書に動画、ゲームを満喫しました。 しかし、東京は三度目の緊急事態宣言。 通勤の必要がない私は家に引きこもるしかなく、さすがに飽きてきました。スポーツクラブのスケジ…

強欲だからポイントカードは持たない

ウラナイ・トナカイで活躍されていた有元祥子先生がお嬢さんと登場したBS朝日の『ウチ、”断捨離”しました』。やましたひでこさんの迫力は画面を通しても伝わってきました。 持ち物を減らしたいのは、思い立ったらすぐ旅に出かけたいから。 理想はスーツケー…

日本はオリンピックを損切りできるか

東京のオリンピック招致が決まった2013年9月、私はフィンランドにいました。 カウチサーフィンで泊めてもらっていた編集者のエリカが職場を案内してくれるというのでヘルシンキの出版社を訪れていました。 その日はノキアがマイクロソフトに買収されるとい…

彼女は私だ。大林三佐子さんの寂しい死

渋谷区笹塚のバス停で60代のホームレス女性が撲殺された事件。 www3.nhk.or.jp 殺された大林三佐子さんと同世代で、住まいを失う前の彼女が住んでいたのは私が暮らす杉並区。現代の日本でこんなことが起きるなんて信じられません。 ボブ・ディランの『ハッテ…

うぬぼれ屋で欲張りだから酒を飲む

東京都は緊急事態宣言により外でお酒を飲むことができなくなりました。しかし、スーパーやコンビニに行けば、何でも手に入ります。ウォッカやジンなどアルコール度数の高いお酒がコンビニの棚に並んでいることに、来日したフィンランド人がびっくりしていま…

食欲は幻想

伊豆高原のやすらぎの里から俗世に戻りました。 健康的なライフスタイルを身に付けるはずだったのですが、誘惑が多く元の木阿弥になりつつあります。 やすらぎの里の大沢代表は「日常生活でエクササイズの習慣があるのなら、ここではのんびり過ごしてくださ…

海を眺めながら読むガルシア=マルケス『生きて、語り伝える』

四月中旬、伊豆やすらぎの里の1週間滞在はお天気に恵まれ、連日快晴。 この旅は「海を一望するテラスで本を読みたい」という一念から実現したものです。 その本はガルシア=マルケスの自伝『生きて、語り伝える』。 帯の文からしてそそられます。 「何を記…

限られた人生だから、可能な夢は叶えていく

昨年11月に続いて、また伊豆高原のやすらぎの里に来ています。断食がメインの施設ですが、今回も養生食(1日1000カロリー)のコースです。 前回、養生館を選んだのはサウナと水風呂があるから。赤沢温泉海の見えるサウナにも歩いて行けます。しかし、本館を…

この世はすべてレンタルスペース

エリザベス女王を支えてきたフィリップ殿下が99歳で死去。1947年の結婚当時は、イギリス生まれではなくギリシャの王族で、姉たちはナチス関係者と結婚していたため、かなりの反対の声があったそうです。王族、皇族の結婚に国民が口をはさみたくなるのはどの…

どうせ買うなら使用頻度の高い物を

映画『ノマドランド』の影響で、所有物はできるだけ少なくしようと思いました。 しかし、定住生活では、あれこれ必需品を買わないわけにはいきません。 以前、風水の大家に取材した時、「数年に一度しか出番のないよそ行きの服やバッグ、宝石を買うより毎日…

ラベンダーの香りとキサー・ゴータミー

父の四十九日法要のために神戸の実家に行くと、仏壇の前の大量の枯れた花が放置されていました。 母が亡くなった時は、兄の奥さんができた人で「遺骨を一人ぼっちにするのが忍びない」と四十九日まで自宅で供養してくれました。 父の時は、兄が実家にちょく…

喪失と再生の映画『ノマドランド』

先月亡くなった父の四十九日法要と納骨を済ませました。 こうした儀式は死者のためというより生者のためのものなのかもしれません。時間を区切って、段階的に死を受け入れていくのです。 納骨の日は前日の雨が上がり、ほっとしました。お寺や仏具屋さんの手…

水風呂と神の臨在

久しぶりに吉祥寺のスペインレストランに出かけました。 シェフは私と同い年で関西出身。雑誌の取材に行ったのがきっかけで、誕生日や記念日など改まった食事を楽しみたい時はこの店へ行くようになり、もう30年近くになります。 コロナで外食を楽しむのがは…