温泉の長期滞在にぴったりのサイトを見つけました。
平日のおひとり様食事なしの連泊。部屋の掃除もありません。ワーケーションを銘打っているので、Wi-Fiとデスクが完備されています。
温泉宿の稼働は週末や祝日が多く、どこも人出不足です。空いている部屋をワーケーションに貸し出せば、宿側は手間がかかりません。
早速登録して、伊東の暖香園に月曜日から金曜日まで滞在してみました。伊東は東京からアクセスがいいし、2月の寒い時期に「暖香園」という名前が魅力的です。料金は4泊5日で27,280円と入湯税4日分600円でした。
ベッド2つの広々としたツインルーム。押入れを改装したスペースに仕事用のデスクとチェア。これは仕事がはかどりそうです。
リタイアしつつあるのですが、会社勤めと違って自由業は発注があれば細々と仕事を続けることになります。温泉の合間にパソコンに向かうのにちょうどいい仕事量です。
ワーケーションなので眺望は不要ということで1階の部屋になったのでしょうが、女性浴場のすぐ脇でした。内風呂と露天だけでサウナと水風呂はありませんが、気軽に温泉に入って出ることができます。団体向けのホテルらしく、平日はほとんど貸し切り状態でした。
そして伊東の暖香園を選んだのは、駅から徒歩圏で食事の場所にも困らないからです。宿の近くにコンビニも、ファミリーレストランもあります。
朝風呂を浴びたら、海岸のほうへ向かいます。目指すは干物屋さんの杉国商店。好きな干物を選んで焼いてもらい、ご飯セットで朝食になります。
店内に三毛猫の姿が。看板猫のみーちゃんです。
店の方には奥の席を勧められたのですが、せっかくなのでみーちゃんと相席に。
「猫、お好きなんですか?」
「はい、大好きです。堂々として、立派な招き猫ですね」とみーちゃんを褒めると、注文したアジの干物にみりん干しもおまけしてくれました。
みーちゃんは干物が焼けたおいしそうな匂いにも動じず、じっと外を見ています。干物屋の看板猫がお腹を空かせて、売り物に手を出すようでは困ります。たっぷりご飯をもらっているのでしょう。お店の方は、みーちゃんにお金をたっぷりかけていると話していましたが、肥満による生活習慣病の治療かもしれません。
宿に戻って少し仕事をして、午後1時に大浴場が開くので一番風呂へ。仕事はそんなに詰まっていないので、読書やNetflixの時間もたっぷりとれました。
温泉地に別荘を買う人もいますが、自宅以外に掃除や維持管理の手間と費用がかかるのは大変そう。格安料金の温泉宿連泊プランを利用するのはなかなかいい方法です。仕事から完全にリタイアしてもワーケーションと偽って利用させてもらうかもしれません。