翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ペンギンの居場所

早春の三浦半島へ行ってきました。 東京からは日帰りできる距離ですが、宿泊してゆっくり過ごすのが好きです。 今回はホテル京急油壷観潮荘に宿泊。「観潮荘」という名の通り、窓から海が見渡せます。昭和の香りがする古い宿ですが、それも一興です。 お風呂…

過去を変える生き方

過去を変えることはできないけれど、過去の意味を変えることはできます。 単純な例だと、電車に乗り遅れるのは不運なことだけど、乗り遅れたから偶然、昔の知り合いに再会して、その人の紹介で恋人ができたとか。第一志望の大学に落ちて、しかたなく入った大…

アガサ・クリスティの理想の一日

3年間、教師として務めた日本語学校の休職を決めて、ゆとりのある生活が送れそうです。 思い出すのは、アガサ・クリスティの自伝に書かれていた若い頃の彼女の理想の一日。 アガサ・クリスティー自伝〈上〉 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサク…

人にはどれほどの承認がいるか

この3年間、かなりのエネルギーを注いで続けてきた日本語教師の仕事。 母の四十九日法要に向かう新幹線で休職を決めました。 bob0524.hatenablog.com そのとき読んでいたのが、トルストイの民話集『イワンのばか』です。 トルストイ民話集 イワンのばか 他…

太宰の『トカトントン』が聞こえた

日本語教師として4年目の春を迎えるはずでしたが、休職を決意しました。気持ち的には退職に近いのですが、流動性が高く人の出入りが多い職場なので、慣例に従って休職にしました。「夏には戻りますか?」と聞かれましたが、先のことはまったくわかりません…

スカーレット・オハラを追体験する

1月に放送された100分de名著の『風と共に去りぬ』。 若い頃に夢中になって読み、20代でアイルランドにハマってからは、別の視点で読み返しました。 「オハラ」というファミリネームはまさにアイリッシュ。オサリバン、オライリーなど、「オ」は「何々の息子…

これぞ葬式仏教

昨年の12月の母の葬儀は、葬儀会社に言われるまま、深く考えずに進めましたが、お寺に関してはちょっと思うところがありました。 実家の両親は宗教にあまり関心がないタイプ。 家族の中で一番、宗教的なのはおそらく私です。キリスト教系の学校を卒業してい…

人生の後始末を考える

母が亡くなったのは昨年の12月16日の日曜日、早朝でした。 1週間前の月曜日に施設から「栄養物を受け付けなくなったので、水の点滴に切り替えた」と連絡がありました。 危篤状態になっても病院に搬送せず、施設での自然な看取りをお願いし、署名と捺印も済…