翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

冬至の天火同人

世の中はクリスマスムード一色ですが、東洋占術の易では冬至は一年で最も重要な日。易は陰陽の循環によって世界を読み解くので、陰が極まって陽に転じる冬至一陽来復のターニングポイント。易者は冬至からの一年の成り行きを占う年筮を立てます。

 

ウラナイ8の天海玉紀さんの発案により、年筮の会を開くようになったのは2015年の冬至から。その頃は南阿佐谷にウラナイ・トナカイがありました。

その後、夏瀬杏子さんのバトンタッチ。ご家族の介護で多忙な玉紀さんに代わり『東西占術で読む』を杏子さんが担当するととなり、今年は湊ゆきのさんが進行役を務めてくださることになりました。

uranai8.jp

 

オンラインとリアル開催の会、ご参加くださった方々、本当にありがとうございました。

毎年参加されている方は、一年に一度、人生の歩みを共有しているかのようで感慨深いものがあります。新しくお目にかかる方の年筮を立てるのは、未読の本の第一ページを開くような楽しさがあります。

 

新宿で開いたリアル会では、デモンストレーションとして「今日の会はどうなりますか」と易を立てました。出たのは天火同人。年齢、職業、家族構成も異なるメンバーが易という共通言語のもとに一堂に集まる会にふさわしい卦でした。

 

khushi-bodyart.hateblo.jp

 

新宿での会を終え、夜はウラナイ8のメンバーで集まりました。この回も2019年から回を重ねています。

bob0524.hatenablog.com

 

あんなに忙しかったライター稼業から徐々にリタイアして、友人も少ない私は孤独な老後を送るはずだったのですが、占い関連でこうしたつながりを持ち続けているのはすばらしいことです。

 

キリストの誕生日は不明で、太陽の誕生日である冬至を祝ってクリスマスを定めたそうです。

スペイン巡礼、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで115キロ地点にあるサリア。アルベルゲ(巡礼宿)で夕食は出ませんが、食堂があり自由に使えます。壁にはポップな「最後の晩餐」が。この宿は本当に親切でした。

bob0524.hatenablog.com

 

サリアから歩けば巡礼証明書をもらえるので、巡礼者が一気に増えます。

私はこの地で巡礼を終えて日本に帰国したのですが、「わざわざ600キロ近く歩いてきたのに、なぜ? もったいない」とよく言われました。

カトリック教徒ではないので、巡礼証明書にこだわりがなかったのと、「サリアからはツーリスト巡礼者が増えて、それまでの600キロの素朴で親密な雰囲気はまったくなくて観光ハイキング状態」と聞かされていたためです。あえて巡礼を未完にしておくことで、永遠の巡礼者として暮らすつもりだったのですが、今回の年筮で考えを改めました。

 

卦の解釈の詳細はこちらから。

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