急に思い立ってJALの「どこかにマイル」で松山へ。改めて温泉の力を実感する旅となりました。
道後温泉で連泊できる手ごろな宿が見つからず、初日はJR松山駅近くのビジネスホテルに。日帰り温泉「喜助の湯」が近所にありました。
ここを作ったのはかなりのサウナ愛好者では。「四国のサウナの聖地」を目指しているそうです。サウナはドライとミスト、水風呂も二種類あり、温泉は源泉かけ流しです。
これだけ充実した施設で料金は800円。東京だったら2000円以上はするでしょう。
翌日は市電に乗って道後温泉のオールドイングランド道後山の手ホテルへ。温泉なのにイギリス風というのが変わっていますが、おひとり様で旅館の大食堂はちょっと気が重かったので、夜はフレンチのコースというのが気に入りました。
「坊ちゃん」の赤シャツは西洋かぶれだし、松山名物のタルトはポルトガルのお菓子が元になっています。松山はハイカラ趣味の街なのかもしれません。
「どこかにマイル」で大分と帯広が出ると、温泉が堪能できると喜んでいましたが、松山にも何度も行きたくなりました。
そして、道後山の手ホテルも、サウナと水風呂完備。道後温泉本館が改修中で一部しか営業しておらず、かなり混雑しているとのことでしたが、わざわざ外のお湯に入りに行く気になりませんでした。
スペイン巡礼から帰って、次に打ち込めるものを探しています。四国八十八か所も考えたのですが、お遍路を試しに歩いて私にはあまり向いていないことがわかりました。
それより温泉! 日本にはまだ行ったことのない温泉がたくさんあります。サウナを併設している施設ならベストですが、水風呂さえあれば満足です。
サウナは体に負担をかけるとも言われていますが、別に健康になりたいから温冷交互浴をやっているわけではありません。違法薬物に手を染めた不良がサウナを知り、「合法的にトリップできる方法があった」と、薬物をすっぱりやめたという話を聞きましたが、「サウナでととのう」のも、けっこう中毒性があるのです。
そして、わざわざ遠くに行かなくても、近所の銭湯が今年の3月に温泉認定を受けました。道後温泉が英国風なら、この銭湯はハワイ風。
スペインは楽しかったけれど、巡礼宿のシャワーは共用で、汗を流すだけでおしまいです。温泉のある日本に生まれた幸運に感謝して、力のあるお湯を求めて、全国をさまようことにします。