翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

主(ぬし)になんか、なるもんか

女性用サウナを語る時、必ず出てくるキーワードが「主(ぬし)」。

古参の常連客で、我が物顔でサウナを支配します。サウナマットや持参のタオルで自分の場所を確保し、水風呂や外気浴でサウナを離れていても誰かに取られないようにキープ。サウナの温度を自分好みにするために、ドアに何かを挟んで温度が上がらないようにしたり、見慣れない顔があると値踏みするようにじろじろ見ます。

 

サウナ愛好者はホームサウナという本拠地を持っている人が多いのですが、私にはありません。毎日のように通っているスポーツクラブには立派なサウナがあるのですが、水風呂がないのが致命的。それに加えて、何人かの主がいるのです。

コロナ対策のため、会話禁止というサウナもあるというのに、主たちのおしゃべりは止まず、サウナマットで場所キープは当たり前。温度を下げるためにドアを激しく開閉する主もいて、蝶番が壊れるんじゃないかとはらはらしました。

 

男性用のサウナで「主」はあまり話題になっていないのは、女性特有の現象だから? 男女平等が進んでいるとはいえ、男性はどんどん外に出て活躍する傾向があるのに対し、女性は内を守るのが本能だからなのかもしれません。

 

ホームサウナを持たず、あちこちを転々としている私は、主になりようがありません。そして行く先々で先輩の女性たちから貴重なアドバイスをもらっています。「水風呂は首までつかるべし、リンパの元を温めて冷やすことで健康になる。私はすべての病気をサウナと水風呂で治してきた」ときっぱり言い切ったのは函館の常連さん。外気浴の重要性に気付いたのは地元の銭湯で「差し出がましいようですが、水風呂のあとすぐに温めず、体の中からじわじわ熱が出るのを待った方がいいですよ」とアドバイスしてもらったおかげです。

 

ホームサウナはなくても、これから水風呂を極めて年齢を重ねるうちに、主の貫禄が出てくるかもしれませんが、主にはなりたくありません。誰でも平等に楽しめるのがサウナの世界。たしかに、汗を流さず水風呂に入ったり、体を拭かずびしょびしょな状態でサウナに入るようなマナー違反もありますが、声高に注意するようなことはしたくありません。

 

サウナを愛好する女性が増えているとはいえ、男性に比べるとまだまだマイナーです。今後、女性サウナ―が増えてマナーが周知されれば、主も消えていくと期待しています。

 

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函館市熱帯植物園。温泉を楽しむ猿の世界にも主がいるのでしょうか。