巳の年、酉の月、丑の日、友人の優春翠と丑の方位の那須に吉方取りに行ってきました。
東洋占術になじみのない方には何のことやら、ちんぷんかんぷんでしょうが、十二支は時間だけでなく方位も司ります。
そして、結び付きの強い組み合わせが4つあります。年、月、日、方位を同じ組み合わせで揃えると、象意に応じた幸運を引き寄せることができます。
今年は巳年なので、巳酉丑グループの運気を強化するために、吉方位に出かけるわけです。
昨年は辰年でしたので、申子辰の吉方取りで8月の終わりに日光へ行きました。
この時も優春翠と一緒でした。
「去年の日光では、憑かれたかのようにフィンランド人の奇妙な名前の歌手のことを話していた」と指摘されたのですが、ヨレ・マルヤランタにハマッたのがちょうどこの頃。
1年1ヶ月が過ぎ、フィンランド関連で多くのご縁に恵まれました。
これぞプライベートな人間関係の発展という申子辰のご利益でしょう。三合水局の申子辰は北を象徴しますから、北欧のフィンランドで開運効果が現れたのです。
巳酉丑は、巳が巽宮(そんきゅう)で信用や商売を司り、酉は兌宮(だきゅう)でお金や喜び。丑は艮宮(ごんきゅう)で蓄積や相続。誠実な姿勢で信用を得て、お金も入ってくる。そのお金は人を喜ばせることを使い、結果ますますお金が入ってきて貯金も増える。そんなイメージでしょうか。
吉方取りなんて迷信のように感じる方が多いでしょうが、アファーメーションとしての効果もあると思います。
アファーメーション(affirmation)とは、断言、肯定といった意味ですが、自分に関して肯定的な宣言をすることで実現させる開運テクニックです。
恋人との関係を円満に保ちたいのなら「彼と喧嘩しない」ではなく、「私は彼と仲良くしている」という肯定表現にします。
アファーメーションは言葉の力で潜在意識に働きかけるので、「喧嘩」という言葉を使ってしまうと「喧嘩している状態」が刷り込まれてしまうからです。
「彼が私に優しくしてくれる」もNG。主語は必ず「私」でなくてはなりません。何回、宣言したところで人を変えることはできませんから。
言葉を口にするだけで効果があるのなら、吉方取りはもっと強力です。望ましい状態を実現させるべく、体を移動させるのですから。
来月、婚活中のお嬢さんたちと島根に行きます。
飲み会で「友人の風水師が関東と島根を往復していて、島根に遊びに行ったらとてもよかった」という話をしたら、その場で全員が行きたいということに。
その後、優春翠も交えて会った際に「私のお客さんで婚活で出雲大社をお参りした人はみんな結婚した」という発言が出ました。
もちろん、ご縁をもたらす出雲大社のパワーは強力ですが、実際に島根まで旅することで「結婚したい」という意識が明確になり、潜在意識にしっかりとインプットされたからでしょう。
占いや吉方取りは胡散臭い部分もありますが、上手に活用することで、大きな幸運をもたらすこともあるのです。
那須のお宿は大丸温泉旅館。温泉が川のように流れる露天風呂を満喫しました。
優春翠と会うのは、ほぼ2ヶ月ぶりだったので話が尽きず、気が付いたら深夜に。今年は五行の火が強くなる癸巳(みずのとみ)の年。特に5月に丁巳(ひのとみ)が巡ってくると、火を忌む命式の人はかなり苦労したはずです。
共通の知人の命式を思い浮かべながら五行の作用を話していると、時間がたつのを忘れるほど熱中してしまいます。
これだけ長く東洋占術の勉強を続けてこられたのは、占い学校で優春翠と出会ったからこそ。彼女も「占い師という仕事に就いたのも、翡翠輝子のおかげ」と、ありがたいことを言ってくれます。こうした結び付きも、お互いの命式から説明でき、喜忌の五行が共通しているので、二人の運気がシンクロしているのもおもしろいところです。