翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

マリメッコの壁

別府から帰ってきたら、自宅のリフォームがほぼ終わっていました。壁と天井、床の張替のみだったので、5日ほどで終わったのです。

 

今回のポイントは、カウチサーフィンやホームステイで旅人や留学生を泊めていた部屋の壁紙。コロナで誰も来なくなり、物置と化していました。

新築で購入した時は、すべて白のクロスでしたが、一面だけ色や柄のクロスを張るアクセントウォールが今の主流のようです。

リフォーム会社に「外国人に受ける現代的な和風」と希望を出し、和柄を提案してもらったのですが、これはというものがありません。そこで思いついたのが、フィンランドを代表するデザインであるマリメッコのウニッコ柄。

そもそもカウチサーフィンを始めたのはフィンランド人の友人を作るため。ホームステイもフィンランド人学生希望を出していました。だったら、フィンランド人が落ち着ける部屋にすればいい。

 

リフォーム会社は難色を示しました。マリメッコの壁紙はフィンランドからの輸入で今まで取り扱ったことがないから。1メートル単位で発注できないので価格も割高になります。国産で北欧風のデザインを勧められたのですが、北欧「風」ではなく本物のフィンランド製じゃなくては意味がありません。

デザインにこだわりのある客だと思われたみたいです。実際に作業するクロス屋さんも下見に来て、貼り始めのポピーの花の位置を確認したほうがいいのではないかと言われましが、「フィンランド人がこの部屋に入って、マリメッコだとわかればそれでいいんです」と押し切り、すべておまかせしました。

 

完成した部屋。

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ウニッコ柄は赤や黄色など鮮やかなカラーが多いのですが、床に合わせてベージュ系のおとなしい色を選びました。好きなのはブルーですが、東洋占術に関わっている者として、西日の当たる部屋に東の色である青を持ってくるのがはばかられたし。

 

その代わり洗面所をブルーに。ネットフリックスの『グレイスとフランキー』の舞台となる海辺の家の壁です。すべての壁をブルーにするとうるさくなるので、洗濯機側だけをアクセントウォールとして、鏡に映る色で楽しんでいます。

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こうして写真に撮ると、脇の棚の乱雑さが目立ちます。断捨離のやましたひでこさんの教えに従い、気に入ったものだけディスプレイのように並べなくては。

 

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物持ちがいいので、システムキッチンとタイルはそのままで、壁と床、クロスだけ替えました。換気扇は昨年新しくしましたが、ガスコンロは22年目。点検に来た東京ガスの人に驚かれました。そろそろIHに替えるべきでしょうが、壊れないので使い続けています。

いつもはカウンターの上にごちゃごちゃと調味料や鍋、食器を出しっぱなしにしています。この状態にしてから寝ることを習慣にしようと思ったのですが、早くも挫折しています。

 

間取り変更を伴う大がかりなリノベだった前回に比べたら小規模なリフォームでしたが、打ち合わせや採寸は数回に及びました。そして物置状態だった部屋や洗面所やキッチンに放置していた品々の片付けに追われました。もっと年を取ってきたら、こうしたことすべてが面倒になっていくのでしょう。

 

マリメッコのクロスを貼っても、フィンランド人が我が家を訪れるのはいつになることやら。それでも、今回のリフォームは自分の住まいの状態を見直し、片付けのモチベーションを上げるいい機会になりました。人の目が入らないと家は荒れていく一方です。