伊豆高原のやすらぎの里に1週間滞在してきました。
断食で有名な施設ですが、いつもの通り1日1000カロリーの普通食コース。加齢により基礎代謝が落ちているので、期待したほど減量できず1キロほど痩せただけ。食養生というよりアルコールを絶つために訪れています。
やすらぎの里は3館あり、今回は久々に養生館へ。4年ぶりです。
看板犬の海(うみ)ちゃんと再会。元保護犬だそうですが、やすらぎの里にふさわしいおだやかな性格です。
海ちゃんと会うと思い出されるのが、先代の看板犬の宙(そら)くん。海ちゃん以上におとなしい性格で、体のどこでもなでさせてもらえました。
養生館の庭の一画に宙くんのお墓があるというので、大沢代表の奥様に案内していただきました。
テラは八ヶ岳時代からの看板犬とのこと。
とてもおとなしい性格の宙くんですが、病院だけは嫌がって大声で鳴いて抵抗しそうです。ウラナイ8の玉紀さんの愛犬トッピーの終末介護を思い出しました。
宙くんの最期は自宅で奥様の腕の中。じっと目を合わせてくれて静かに旅立ったと語る奥様の目に涙があふれてきました。昨年のことですから、その瞬間の記憶がリアルに残っているのでしょう。
墓石にはあと2匹分のスペースがあります。海ちゃんともう一匹。
看板犬見習いの風太(ふうた)くん。1歳半です。
宙くんを亡くした奥様があまりにも落ち込んでいたため、大沢代表がペットショップで売れ残っていた風太くんを連れ帰ってきてくれたそうです。
「ペットの世界も厳しくて、赤ちゃんじゃなくなると売れ残りになるそうですよ。こんなにかわいいのに」と奥様。
少しでも奥様の悲しみが薄れるように、元気いっぱいで目が離せない風太くんを選んだとのこと。半年前に本館で会ったときは、やんちゃで動き回ってばかりでしたが、ずいぶんと落ち着いてきて看板犬修業も順調のようです。
新しい旅先を訪れるのも刺激的ですが、定期的に通う場所があると時の流れを感じることができます。やすらぎの里の歴代看板犬、それぞれに個性があり成長していく姿を見られるのも大きな楽しみです。
そして、風太くんはすでにお墓まで用意されていることを知り、自らの終活を真剣に考えるようになりました。死後事務委託までは頼んでいますが、お墓はまだ決めていないのです。
ぼんやりした日々を送っていると、あっという間にあの世からお迎えが来そう。自宅を離れて環境を変えることで、生き方を見直しています。