翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

年寄りでも冷や水!

旅に出て東京を離れることが多いのですが、月曜日はヒップホップのクラスがあるので自宅にいるようにしています。数週間かけて練習して一曲を完成させるので、休むわけにはいかないのです。

 

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2022年の夏に始めて、3年目となりました。先日、インストラクターから「上達してきた」というお褒めの言葉をいただきました。箸にも棒にもかからない状態から音楽に合わせて動けるようになったレベルでも上達は上達です。

 

今練習しているのは、ショーン・メンディスの"If I Can't Have You"。


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サビの部分は開脚してジャンプして空中でかかとを合わせ、開脚して着地するというステップ。「腰の悪い人は無理しないでください」というインストラクターの言葉を聞き流して、調子に乗って何度も練習しました。

レッスンの翌日の火曜日、歩行になんとなく違和感。腰痛を感じたのは水曜日でした。じっとしていると何ともないのですが、立ち上がったりかがんだりすると痛みます。そのうち治るかと放置しても、木曜日はさらに痛みます。金曜日に病院に行きました。

 

9年前にお世話になった整形外科です。酔った勢いで片付けのモチベーションが上がり、回転椅子の上に乗って床に落ちるという恥ずかしい失敗。酒癖は人それぞれですが、私は「めんどうだ」という感覚が消えて掃除やアイロンかけを一気にやってしまいます。

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体育会系の若者がリハビリに励んでいるような病院で、診察はなかなかスパルタ式。痛みが軽くなったらすぐにダンスのレッスンを再開するように言われました。そして「酔っ払って動き回り、またここに来るようにならないように」とお灸も据えられました。

 

今回も厳しい指導があるかと思いきや、医師がなんだか優しいのです。介護の人が高齢者に話しかけるような口調です。

「ヒップホップはやめるべきでしょうか」と質問すると、「激しい動きだけ気を付けて。そういうお年頃なんだから」とのこと。

9年前の腰のレントゲン写真と今を比べてみると、少しずつ老化が進んでいるそうです。「運動の習慣があるのはとてもいいことだから、体の声を聞きながら、できるだけ長く続けるように」とアドバイスされました。

 

患者の年齢を見て、50代と60代では話し方を変えているのでしょう。年寄り扱いのはショックでしたが、実際に年を取っているのですから受け入れるしかありません。

 

昨年の今頃はスペイン巡礼で700キロを歩いていたというのに! 平坦な道がほとんどでしたが、こんな歩きにくい道もあったのです。

 

スペイン巡礼もヒップホップも年寄りの冷や水だけど、無理なことを避ければなんとか可能。自分の限界を知り、加齢を受け入れるための冷や水です。整形外科では薬も湿布も処方されませんでしたが、病院に行った翌日から痛みはほぼなくなりました。