翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

温泉・サウナ

私にとっての聖地、登別

父方の家系は瀬戸内海沿岸にルーツがあり、真言宗です。熱心な信徒ではなく、お葬式や法要の時しか意識しません。それでも、高知を旅して室戸岬を訪れた時は「ここで空海は悟ったのか」と感慨深かったし、いつかは高野山の宿坊に泊まってみたいとあこがれて…

一期一会のととのい

伊豆のやすらぎの里養生館では、11月の寒くなりかけた時期ということもあり、水風呂に入っているのは私だけでした。「冷たくないのですか」と声をかけられ、サウナと水風呂の交互浴を説明することがよくあり、「サウナの人」と呼ばれるようになってしまいま…

還暦を過ぎて余生を生きる

冬が到来し、コロナがまた心配になってきましたが、ひっそりと青森に出かけました。緊急事態宣言が解除された時にJALの「また旅に出よう」キャンペーンで申し込んでおいたものです。 どうしても行きたかったのは、還暦を迎える誕生日旅行だったからです。…

伊豆やすらぎの里養生食コース1週間滞在記

11月初旬、伊豆やすらぎの里に行ってきました。 やすらぎの里といえば断食で有名な施設ですが、今回選んだのは養生食コース。1日2食合計1000カロリー、玄米に味噌汁、漬物、野菜、魚中心のメニューです。 前回の滞在では、断食コースが大半で食事付きの人…

この世はすべて幻想

ウラナイ8で一緒に活動している杏子さんに誘われて、お台場の「チームラボボーダレス」に行ってきました。 アートにあまり興味がなく、自分から美術鑑賞に行くことはまずないので、ちょうどいい機会でした。 チームラボボーダレス、体験型美術館というのでし…

登別で天国から地獄を臨む

雪が降る前の北海道を堪能したくて、 JALの「どこかにマイル」を札幌、旭川、釧路、女満別の北海道揃いにしてみました。 当たったのは札幌で、登別温泉に一泊旅行。 宿は第一滝本館。決め手はサウナと水風呂。10月から東京都民もGO TOトラベルが使えるように…

主(ぬし)になんか、なるもんか

女性用サウナを語る時、必ず出てくるキーワードが「主(ぬし)」。 古参の常連客で、我が物顔でサウナを支配します。サウナマットや持参のタオルで自分の場所を確保し、水風呂や外気浴でサウナを離れていても誰かに取られないようにキープ。サウナの温度を自…

伊豆「やすらぎの里」の飢えの記憶

海外旅行は無理でも、感染対策に気を付けた個人の国内旅行なら許される雰囲気になってきたように感じます。 秋の到来で温泉も気持ちいいだろうし、水風呂とサウナのある温泉の情報を集めるようになりました。 東京から近い熱海や伊豆もいいということで思い…

私たちにはルビーパレスがある

温泉もいいけれど、サウナと水風呂ははずせません。 旅館の豪華な夕食は持て余しがちで、夜は地元の居酒屋で好きな量だけ食べたいとなると、大浴場とサウナのあるドーミーイン一択となります。ただしドーミーインでも女性浴場には水風呂がないところもあるの…

水風呂さえあれば生きていける

水風呂に目覚めたのは、2017年9月。JALの「どこかにマイル」で北九州が当たり、ドーミーイン下関でサウナと水風呂に開眼しました。 それまでサウナはおじさんのイメージが強く、がまん大会みたいなものだと思い込んでいました。フィンランドでは一般のお宅や…

地獄の沙汰はアイデアと人間関係

別府で地獄めぐりのバスに乗ってみました。 別府観光の父と呼ばれる油屋熊八はバス会社を創業し、日本初の女性バスガイドがたいそうな評判となったと聞いたから。 「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」をキャッチフレーズにした油屋熊八は七五調を好み、案内…

特別な夏を楽しむ

小池百合子都知事によれば、今年の夏は特別な夏。 夏になれば国内ならまた気軽に旅行できると期待したのですが、なかなかそうなりそうにありません。 東京都民以外はGo Toキャンペーンで旅行が奨励されている一方で、知事によっては県を超える移動の自粛を要…

湯水のようにお金は世界を流れている

別府は日本一の湧出量を誇り、その量は毎分83,058リットル。数多くの温泉施設がありますが、とても使いきれず海にそのまま流れ出ていると聞きました。 温泉のない地に暮らす者としては、なんともったいないこと! お湯があり余っているのですから、自宅に温…

リヴォン・ヘルムのニューヨーク、私の別府

ザ・バンドの映画が10月に日本公開されると知り、楽しみにしています。 彼らの解散コンサート『ラスト・ワルツ』にリヴォン・ヘルムが「ニューヨークと恋に落ちた」と語るシーンがあります。 初めてニューヨークを訪れた時、まったく相手にされず「おととい…

想像力で旅するカナダ・フィンランド

世の中は騒然とし、明日はどうなるかわからない中、こっそり帯広に行ってきました。 帯広では旅行者が嫌がられるということもなく、すべてがゆったりしていました。交通機関もお店も密とは程遠い状況です。 バスとレンタサイクルで六花の森へ。 いつもの年だ…

コロナ禍で「福」を再確認

外出自粛期間に痛感したのは、自分だけの確かな幸福を持っている人が一番強いということ。それは人と比べて年収が高いとか、子供が優秀という相対的な幸福ではなく、くだらないと馬鹿にされようとも、とにかく楽しめる活動です。 おもしろい本をむさぼり読み…

テレビも時計もないサウナ

交換留学で京都の大学で学んでいるヘンリク君は、寮にシャワーがあるのに好んで銭湯に通っているそうです。 「他人の前で裸になるなんて恥ずかしい」と温泉にも行きたがらない外国人留学生もいるのですが、サウナの本場であるフィンランド人は日本の銭湯にも…

温泉や銭湯で話しかけられるうちは大丈夫

ウラナイ8のメンバー、夏瀬杏子さんのお母さんは、見知らぬ人にもどんどん話しかけるそうです。算命学でいう禄存星。愛されたいという欲望が強く、積極的に人間関係を広げていこうとします。 私も杏子さんのお母さんと同じく、禄存星が効いていますが、話し…

くつろげなかった温泉旅館の部屋で空間の力を実感

大分の別府旅行は所用のついでの一泊一人旅。宿にこだわりがなく、温泉旅館の豪華な夕食は食べきれません。寝る前に温泉に入りたいのでお酒も飲みません。ということで一人泊ができて朝食のみという宿を探しました。 一泊朝食付き5200円のリーズナブルな温泉…

お湯の力を信じる

めったに病気をしないのに、先月は2週間ほど胃腸の痛みに悩まされました。 原因は暴飲暴食です。11月はJALの「どこかにマイル」で北海道へ行き、月末にはかねてから計画していた糸魚川・金沢旅行へ。普段は粗食なのに、旅先で調子に乗ったため、胃腸が悲…

冬至に二つの太陽

陰が極まって一陽来復となる冬至は、易者にとって一年で最も重要な日です。この日に一年間の成り行きを易で占います。 ウラナイ8の天海玉紀さん、夏瀬杏子さんのおかげで続いてきた冬至の年筮の会。おかげさまで今年は午前と午後、そしてウラナイ8メンバーの…

天国に住むと人間がだめになる

糸魚川から金沢へ、北陸新幹線を使えば50分ですが、「越後トキめき鉄道」と「愛の風富山鉄道」を乗り継ぐと2時間47分の旅。先を急ぐ旅でもないし、車窓を楽しみながら西へと向かいました。 金沢の宿はドーミーイン。ビジネスホテルの最高峰。 観光シーズン…

生と死の接点 映画『サウナのあるところ』

日本語教師時代のストレスを癒してくれたのがサウナでした。 週3日教えていたのですが、失敗続きで胃の痛くなる日々。月火水の勤務が終わって水曜日の夕方に行くサウナが心の支えでした。サウナの熱さと水風呂の冷たさを交互に繰り返していくうちに、細かい…

エクストリーム出発で宇都宮を堪能

夏休みシーズン、どこも混雑しているし、JALの「どこかにマイル」もあまり魅力的な候補地が出ません。 近場で気分転換、鬼怒川温泉に行くことにしました。 ただ行って帰るだけではおもしろくない。というわけで、宇都宮に前泊しました。 最近よくやるのが、…

求めすぎると与えられない

ディープな湯治宿、増富温泉の「不老閣」。二泊の滞在であれこれ体験できました。 初日は夫と滞在して、二日目からは一人泊。浴室で知り合ったご常連のおかげで、心細い思いをせずに済みました。夕食時、ほとんどのお客さんはお酒を注文しないので私も二日目…

転ばぬ先の増富ラジウム温泉「不老閣」

山梨に増富ラジウム温泉という湯治場があり、そこは冷泉であることを知りました。沸かし湯と交互に入るそうです。 www.onsen-oh-yu.com 交互浴にハマり、水風呂のない温泉宿には泊まりたくありません。温泉自体が冷たいのなら、それは好都合。 湯治場にも興…

函館は温泉天国

JALの「どこかにマイル」で函館2泊3日の旅。 一泊目は「ラビスタ函館ベイ」。共立メンテナンスの宿は大浴場があり、サウナと水風呂を完備しているところがほとんど。もちろん「ラビスタ函館ベイ」も水風呂があります。女性で水風呂に入る人は少なく、ほ…

サウナに泊まって虚飾を脱ぐ

3週間のアドレス・ホッピング生活、そろそろ終わりつつあります。 ビジネスホテルを中心に、シティホテル、公共の宿、実家など1~2日ごとに転々としてきましたが、初めてサウナにも泊まりました。 国内線の飛行機は早朝出発が格安です。帰省の便を午前6…

天国は横浜西口にあった

3週間の住所不定の生活もそろそろ終わりに近づいています。 どこに泊まれば快適かつ安くあげられるのか、ホテルの予約サイトを見比べて検討しました。横浜方面のホテルは、週末や大きなイベントがある日は宿泊代が急騰します。同じところにばかり泊まると飽…

旅先で無常を感じる

多くの観光客であふれている熱海。そこから伊豆急行で20分ほど南下した伊東に着くとほっとします。すべてがちょうどいい感じ。 今回の宿は「ウェルネスの森 伊東」。外国人旅行者を連れて行く時は、寝室が分かれているリゾートマンションタイプの温泉宿が快…