翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ

心を開き、言葉を交わそう

まだ先のことだと思っていたのですが、来週の今頃はスペインにいるはずです。 スペイン巡礼の体験記で「心を開いて旅をすれば、きっとたくさんのことがあなたの中に入ってくるでしょう」という言葉を見つけました。 歩くのはどこでもできる。あなたの国でも…

使用するかどうか確信が持てないものは荷物に入れない

先日のウラナイ8のMCの甘夏さんから「スペイン巡礼に行くことになったきっかけ」を聞かれました。大切な人を失って、死を受け入れるために歩く人もけっこういます。 『わたしに会うまでの1600キロ』も、そうした話です。 原題は”Wild:From Lost to Found on…

生きていくために必要なものはそう多くない。映画『サン・ジャックへの道』

スペイン巡礼の本で強く勧められていたフランス映画『サン・ジャックへの道』。 この映画を観ることができただけで、スペイン巡礼を思い立った価値があったと思うほどのおもしろさでした。 www.youtube.com 「サン・ジャック」は聖ヤコブのフランス語。サン…

絶対に失敗しない計画

スペイン巡礼は最初の1週間だけ予定を立て、パンプローナまでの宿も予約しました。パンプローナからの旅程も作りたくなりましたが未定にしておきます。カミーノ掲示板で「全行程の宿を予約しても、途中で想定外のことが起こればドミノ倒しのように崩れてし…

社会とつながるための仕事

スペイン巡礼を思い立ったのは、長年続けてきた週刊誌の連載の打ち切りを告げられたタイミングでした。巡礼路を歩きながら編集者と打ち合わせて原稿を書き校了までするのはいくらネットがあるといっても無理があります。 行きたくても無理だとあきらめていた…

72歳の挑戦

スペイン巡礼の掲示板に、72歳の女性が「初めて行くのだけど、旅行会社に宿や荷物運搬の手配を頼むか、自分でやるほうがいいか」という質問を書き込みました。 情報も集めているし、トレーニングもしているけれど、一人で全部やるのは不安だと。わかります、…

「昔はよかった」と嘆いても、しかたがない

来月の下旬に出発するスペイン巡礼、最初の1週間の宿を予約しました。 到着地のパリは都会だからしかたがありませんが、巡礼路の始まりであるサン・ジャン・ピエ・ド・ポーでは、天気のようすを見てピレネーを越えようと考えていました。しかし、カミーノ友…

マウンティング婆さんにならないために

スペインに行くのはまだまだ先のことだと思っていましたが、もう来月に迫っています。 カミーノ友の会の相談会でのアドバイスにしたがい、最初の数日間の宿を予約しました。 パリから巡礼の起点であるサン・ジャン・ピエ・ド・ポーへはフランス鉄道で向かう…

旅で観るべきもの

スペイン巡礼に出てもサンティアゴ・デ・コンポステーラまで行かなくてもいいと思うようになったのは、司馬遼太郎の『街道をゆく 南蛮の道』の影響もあります。 前半のテーマはバスク。ピレネー山脈のふもと、フランスとスペイン双方にまたがる地方です。ベ…

釜山でカミーノ!

久々の海外旅行。韓国の釜山に行ってきました。 成田空港での航空会社カウンターのチェックイン、出国手続きは一切人を介さず、さくさく進みます。韓国入国は審査官がいましたが、日本再入国もパスポートと指紋をかざすとゲートが開きます。 コロナが一掃さ…

よみがえりの地、熊野

スペインの巡礼に行こうと思い立ち、予行演習のつもりで熊野古道へ。 パワースポットやスピリチュアルは、なんだかあやしげですが、特別な場所というのは存在するのだと実感。その流れで青梅の御岳山にも行き、都内なのにどうしてこれまで来なかったのだろう…

先を急がず生きる

仕事からは引退するはずだったのに、なんだかんだと編集者から連絡があり、あわただしい日々が続きましたが、ようやく一段落しました。会社勤めとちがって、フリーランスには、はっきりとした引退はないのでしょう。 学校を卒業して働き始めてから、ずっと「…

熊野古道の使い猫

熊野古道から帰ってきて一週間。 コロナによる3年間の封印が解けたような旅でした。忘れられないのは、初日に出会った猫、みゃあちゃん。 滝尻は熊野古道の中辺路のスタート地点。 紀伊田辺の駅周辺にはビジネスホテルもあるのですが、それだとバスで滝尻に…

What a small world!

熊野古道を滝尻から近露まで一緒に歩いたジェシーとケイト。近露での宿は別々だったので、歩き終えて解散。午後5時を過ぎて徐々に暗くなってくるし、10時間近い歩行でくたくたに疲れています。名残惜しいけれど、あっさりした別れとなりました。 翌日は雨だ…

熊野古道で完全アウェイ状態

熊野古道を歩いています。 初日は羽田から南紀白浜に飛び、白浜駅に出てJRで紀伊田辺へ。バスに乗って熊野古道中辺路のスタート地点滝尻へ。これだけですでに午後3時を過ぎました。滝尻に一軒しかない宿にチェックイン。4室しかないこの宿を予約できたのは…

デジタル時代の巡礼

先日、近所のデニーズがリニューアルされ、注文はすべてタッチパネル式になりました。窓際の席はお一人様用となり、電源とWi-Fiも完備。常識的な時間内なら、仕事場としても使えそうです。 フレンドリーな接客の店で「新しい席、どうですか?」「わあ、いい…

ゴミの都パリ

8月下旬のスペイン巡礼、まず迷ったのが航空券の購入でした。 マドリード往復か、パリ往復か。マドリードに飛ぶと、パンプローナまで行き巡礼の道を逆行してピレネーを越え出発点のサン・ジャン・ピエド・ポーに向かうことになります。 だったらパリ往復に…

ストーリーなしでは生きられない

ライターや占い師として収入を得られてきたのは、ストーリーテリングの才能が多少はあったからです。 雑誌の記事としておもしろく読んでもらえるためには、事実の羅列だけでなく、物語化が必要です。 そして、占いでは生まれた日を元にした四柱推命の命式や…

ラテンで行こう

スペイン巡礼に行くか行かないか、さんざん迷いましたが、この秋に決行することにしました。不安は尽きないけれど、老いは確実に忍び寄っています。先延ばししていたら、行かないうちに一生が終わってしまうのは避けたいから。 あまり気負うことなく、とにか…

死者と歩く

寒い日が続きますが、春に向けての計画を立てています。 3月に熊野古道を歩くことにしました。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼に匹敵するのは四国遍路だと思っていたのですが、熊野古道が姉妹道となっていました。共通の巡礼手帳も発行…

与える人、与えられる人の器

スペイン巡礼に向けて読んだ本。 著者の森知子さんは旅先で知り合ったイギリス人夫と劇的な結婚をして、9年後に離婚。心の傷を癒すためにスペイン巡礼へ。サンティアゴ・デ・コンポステーラに加えて西の果てのフィステーラまで歩いた44日間の痛快な記録です…

供養の形は人それぞれ

サンティアゴ・デ・コンポステーラの道を歩く準備は、長時間歩くトレーニングだけではありません。 体験記を読んでいると、一人で歩いていても、道中や巡礼者用の宿で「何のために歩くのか」を話し、聞く機会が多いようです。カトリックの信者でないのにスペ…

未来は暗くても、歩き続ける

23年使ってきたガス給湯器が壊れ、なんとか在庫があって取り替えてもらえることになりました。新しい給湯器も同じぐらい使えたら、次の交換時、私は80代になっています。ここで暮らし続けているのか、そもそも、この世にまだいるのか…。 bob0524.hatenablog.…

自分に呪いをかけてはいけない

スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼にあこがれて、山に登る練習を始めました。 八丈島では勢いで八丈富士に登頂。「八丈富士に登れないようではピレネーは越えられない」と自分を追い込んでいました。 bob0524.hatenablog.com なぜ、あそこ…

八王子ワンデー・カミーノ

スペイン巡礼について調べていると、「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」という団体を知りました。カミーノとは、スペイン語で道。日本人向けに巡礼の情報を発信しているNPO法人です。 巡礼の説明会や報告会などに加え、ワンデー・カミーノとして東京…

体重の10分の1の荷物

スペイン巡礼のガイド本や体験記で「バックパックの重さは体重の1割」という原則を学びました。私の場合は約5・5キロとなりますが、現地で調達する飲み物や食料も持ち歩くことを考えれば、5キロ弱に抑えたいところです。 国内旅行ではかなり荷物を軽量化…

高尾山にピレネーを感じ、巡礼の心を学ぶ

いつかはスペインの巡礼路を歩いてサンティアゴ・デ・コンポステーラへ。 bob0524.hatenablog.com 「いつかは」なんて悠長なことを言ってたら、一生行けないかも。年を重ねるにつれ老いの坂道を転がり落ちています。とりあえず来年の秋に行くつもりで準備を…