翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

マウンティング婆さんにならないために

スペインに行くのはまだまだ先のことだと思っていましたが、もう来月に迫っています。

カミーノ友の会の相談会でのアドバイスにしたがい、最初の数日間の宿を予約しました。

 

パリから巡礼の起点であるサン・ジャン・ピエ・ド・ポーへはフランス鉄道で向かうのでチケットを購入しようとしたのですが、けっこう苦戦しました。

パソコンと相性が悪いらしく、エラーで何度か中断。iPadならさくさく進んで決済直前までいくのですが、最後で入力内容がおかしいと指摘されます。

割引なしの普通予約を選んでいたのですが、よくよく見ると年齢設定は18歳から60歳。62歳の私はあてはまらないので、最初に戻って60歳以上のカテゴリーを選び直したところ、老齢割引が適用されました。年金支給年齢を60歳から引き上げると発表しただけでストライキが起こるフランス。外国人であっても「60歳でリタイア」を徹底しているようです。

前回のスペイン旅行では、鉄道予約はPDFファイルをプリントアウトして持って行ったのですが、今回は送られてきたメールに書かれたサイトにアクセスするとQRコードが出るので印刷の必要はありません。

 

スペイン巡礼のリアルタイム情報を集めています。

日本人の若い女性の投稿。ワーキングホリデーの合間に巡礼路を歩いていたら、日本人のおじさんから「そんな不安定な状態でどうするの?」から始まり「ワシの若い頃は」の自慢話をさんざん聞かされたそうです。

四国のお遍路にはそうしたマウンティングおじさんがけっこういると聞き、スペインに行くことにしたのですが、そうしたおじさんも世界進出を果たしているとは。気ままな旅行ができるほどの小金があり、リタイア後も健脚で一人で海外を旅する程度の英語ができ、「俺ってすごい」という自己肯定感からスペイン巡礼を始めるのかもしれません。

性別を転換するとそのまま私の姿になるので、マウンティング婆さんにならないように自戒しなくてはなりません。

 

若くしてスペイン巡礼を選ぶなんてすばらしいことです。時代は猛烈なスピードで変わっているので、一昔前の人生訓なんて役に立ちません。

恩着せがましくなく、食事や飲み物などささやかなご馳走ができるお婆さんになりたい。もしお礼を言われたら「あなたが年を取ったら、若者に同じように親切にしてくれたらそれで十分」というかっこいい台詞を決めたい。こういう考え方そのものが老害かもしれませんが。

 

韓国釜山の甘川文化村の星の王子様。
「本当に大切なものは目に見えない」のですから、なんでも態度や言葉で示すのは野暮でしょう。

 

わざわざ若者に接触しようとすると「ウザい説教されるかも」と敬遠されることがあるでしょう。若者に道を譲りながら淡々と歩いて「ああいうおとなしいお婆さんなら邪魔にならない」程度を目指します。

 

熊野古道では若いアメリカ人のジェシーとケイトと歩きましたが、それは二人が「年齢なんてただの数字」と考えるタイプだったから。そういう若者となら、普通に楽しく過ごせるかもしれません。

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