翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳ですが、活字媒体が減少でリタイア状態へ移行中。JALの「どこかにマイル」で日本各地に出没。7人の仲間とウラナイ8で活動しています。

名もなき道を歩く

コロナで海外が遠くなり、気がつけば浦島太郎状態。

ニューヨークではラーメン一杯が2000円とか2500円というニュースを耳にしました。国内旅行と同じ感覚で海外に行くことはもうないのかも。

 

アメリカの社会学者が『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を出したのは1979年。今の若者にそんな本があったなんて言っても信じてもらえそうにありません。

スペイン無敵艦隊はイギリスに敗れ、七つの海を支配するとまで呼ばれた大英帝国も没落。日本もそうした歴史をなぞっているのでしょうか。スペインやイギリスならまだロマンがありますが、1997年のアジア通貨危機ヘッジファンドに狙い撃ちされたタイや韓国みたいなことになったら目も当てられません。

 

JALのマイルがあるので、国内には気軽に出かけていますが、それもインバウンド再開までかも。外国人旅行者がどっと来日すれば、宿が取りにくくなり宿泊料金も大幅に上がるでしょう。

 

1980年代初頭、大学のゼミ旅行はシンガポールとマレーシアでした。マラッカのホテルのレストランにTシャツ、短パンにゴム草履というラフな格好で入った学生に教授が注意しました。

「現地の人にとっては、めったに入れない高級な場所。そんなだらしない格好で入ったら現地の人やスタッフがどう思うか想像しなさい」

これからは日本人が「現地の人」として、高級ホテルやレストランに気軽に出入りする外国人をながめて複雑な気持ちになるのでしょうか。

 

そんな悲観的な未来を想像すると「スペインの巡礼の道を歩く」という野望にも弱気になってきます。

bob0524.hatenablog.com

 

ピレネーを越えていくフランス人の道は全長約800キロ。一日4時間ほどかけて20キロを歩けば40日。平均的なタイムテーブルは7時半に出発し、休憩をはさんで13時には宿に到着。14時からバルで昼食(スペインのランチタイムは遅い)、15時からシエスタ。20時に夕食、22時就寝と、そんなにハードではなさそう。

「お年寄りや子どももたくさん歩いている」とガイドブックにありますが、登山の経験のある友人によると「一日に20キロ歩けても、それを毎日となるとむずかしい」。休息日も入れると2か月ぐらいかかりそう。

そして、細々と続いている連載が終わらないことにはそんなに長く日本を離れられません。ワ―ケーションではないのだから、巡礼しながら仕事するなんてとても無理です。

 

日程を考えるより前に体力作り。インドア派の私はトレッキングの経験もありません。今月は八ヶ岳山麓をちょろっと歩いてみました。平坦な道なら4時間ぐらい歩けますが、それは1日だけだから。次回は2日連続、そして3日へと伸ばしていくつもりです。

そんなことをしているうちに寿命が尽きて、スペインではなくあの世に旅立つような気もしますが、それなららそれでよし。有名な巡礼の道でなく、名もなき道を歩くのも同じことだと思うから。

 

八ヶ岳山麓で歩いたホテル周辺の散歩道。ホテルの人が道を整えてくれているので、とても歩きやすい道でした。