久々の海外旅行。韓国の釜山に行ってきました。
成田空港での航空会社カウンターのチェックイン、出国手続きは一切人を介さず、さくさく進みます。韓国入国は審査官がいましたが、日本再入国もパスポートと指紋をかざすとゲートが開きます。
コロナが一掃されたわけではないけれど、いつまでも国を閉じているわけにもいかないのでしょう。
釜山を選んだのは、5年前の旅が楽しかったから。
当時は日本語学校で教えていて、韓国人学生から釜山の情報も教えてもらいました。
ヨーロッパの富裕層のオタク子弟の多い学校でしたが、韓国人学生は社費留学で、財閥に勤める超エリート。礼儀正しく勉強熱心で、こちらのほうが教わることが多く、ずいぶん助けてもらいました。当時はBTSファンではなかったので韓国の兵役も知らず、彼らが軍隊経験者と知ってびっくりしたものです。そして社費留学の韓国人の女性は一人もいませんでした。日本以上に男女の格差があるようです。
前回は空港のバス乗り場に案内の人がいて、迷うことなくバスに乗れました。
しかし、今回はそんな親切な人はいません。バスの案内板はハングルと英語のみで漢字表記はなし。インフォメーションに引き返して聞こうとしたのですが、誰もいません。しかたなく海雲台の英語表記を探し、乗り場を見つけました。
違う方面行きのバスが停まり、運転手さんが「乗らないの?どこに行くの?」と声をかけてかけてくれます。釜山の人の優しさは健在です。「海雲台なら307番のバスだよ」と教えてもらい乗り込んだのですが、料金の支払いからつまづきました。
料金は1300ウォンのところ、桁を一つ間違えて13000ウォン払おうとしたのです。ウォンのゼロを一つ取るとほぼ日本円です。空港バスが1300円というのは妥当な金額。130円という破格の安さだったのは、リムジンバスではなく路線バスだったから。時間はかかりましたが、乗り降りする現地の人々のようすが観察できて飽きませんでした。
韓国政府は公共交通の値段を上げない政策を取っているため、タクシーやバス、地下鉄の料金はかなり安いのですが、それ以外は日本とあまり変わりませんでした。
ホテルにチェックインし、さて、釜山の第一杯目はどこで飲もうかと散策していたら、この店を発見。
カミーノ・デ・サンティアゴ!
韓国ではスペイン巡礼のドラマが大ヒットしたこともあり、多くの人がサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼がブームに。今や巡礼路でアジア人は圧倒的に韓国人と聞きました。だからこんなスペインバルもできたのでしょう。
店内では巡礼路の映像も流れていました。スペインでも韓国の人と楽しい時間を共有できるよう、願いを込めてビールを飲みタパスをつまみました。
そして釜山には日本語を話す人がかなりいます。
ホテルやお店ではまず韓国語で話しかけられ、「ごめんなさい、韓国語ができないので」と英語で答えると、日本語に切り替えられるパターン。
ホテルのフロントや観光案内所ならわかりますが、コンビニの若い店員さんまで「合計は〇〇ウォンです」と一生懸命金額を日本語で言おうとするのにはびっくりしました。日本語を学んでいる学生さんのバイトでしょうか。
最後に「ありがとうございます!」と挨拶され、こちらから「カムサハムニダ!」と何度返したことか。
日本から最も近い外国である韓国。コロナによる緊急事態宣言が出された暗い日々、韓国のドラマや音楽に助けられました。リアルに現地に行けるのは、なんとすばらしいことでしょうか。