2泊3日で釜山に行ってきました。
長期休暇を取って海外旅行ばかりしていたのですが、日本語教師の仕事を始めてからは、国内旅行にシフト。長い休みが取りにくいし、教室で外国人に囲まれているのですから、わざわざ海外に行くこともないと思ったからです。
日本語学校の教室では私が唯一の日本語ネイティブ。
絶対君主として君臨しているような状態で、「こんな簡単なことばも覚えていないのか」「どうしてこんなまちがいを繰り返すんだろう」と傲慢になりがちです。
外国語の習得がいかに大変で、言葉が通じない国にいるとどれだけ心細いか。
そうしたアウェイ状態を体験するために、定期的に海外に行くべきだと思います。
日本から一番近い国と言えば韓国。
JALで平日の木曜出発を選べば、片道1万3000円。北海道や沖縄より安い値段で海外に行けます。しかも東京駅から成田は格安バスで1000円。羽田より安い。
そんなわけで釜山にひとっ飛び。
人と人の相性があるように、人と土地にも相性があります。
釜山と私の相性は最高。ソウルほどの大都市ではないし、港町の開放的な気質なのか、旅人にはとても親切です。
たとえば、空港からのリムジンバス。
海雲台のホテルを予約していたので、釜山駅へのバスをやりすごそうとしたら、運転手さんがわざわざ「このバスに乗らなくていいの?」と聞いてくれます。
そして海雲台行きのバスに乗り込むと運転手さんは「どこで降りる?」と確認し、ホテル前の停留所を知らせてくれます。
なんてサービスのいいバス会社なんだと感動しましたが、釜山自体がホスピタリティーあふれる街でした。大きな港があり、外から来る人をおおらかに迎える土地柄なんでしょう。何度「カムサハムニダ(ありがとう)」を言ったことか。
アウェイ状態を体験したくて行ったのに、東京にいるより楽しい3日間でした。
ホテルの窓から海が見えました。