翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

青い鳥と青い象

仕事から解放されて多拠点生活に移行中なので、旅暮らしを続けています。

旅先ではなるべくお土産を買わないようにしています。

 

メーテルリンクの『青い鳥』では、チルチルとミチルは思い出の国でおじいさんとおばあさんに会い、青い鳥をもらいます。でも、思い出の国を出ると青い鳥は黒くなってしまいます。

旅先の買物も似たようなもの。素敵に見えて「思い出になる」と勇んで買っても、自宅に持って帰ると輝きが失われて、なんでこんなものを買ってしまったのだろうと後悔しがちです。

食べ物ならいいような気がしますが、流通が発達している現代社会では、地元のスーパーで同じものが売られていたりするのです。

 

チェンマイからゴールデン・トライアングルに向かう途中に立ち寄ったワット・ロンスアテン。別名「青い寺」。その前に立ち寄った「白い寺」を建築したアーティストの弟子によるもの。白と青というテーマカラーがはっきり打ち出されていて、どちらも観光客で大賑わいでした。観光立国としては日本よりタイの方が進んでいるのかも。

 

象はタイの代表的な動物。現地で買った象柄のパンツで街歩きを楽しんでいる旅行者をたくさん見ました。

あまりにも観光客っぽいし、青い鳥と一緒で家に持って帰ったら一気に魅力が失せるのではと思っていたのですが、ペイズリー柄の青いパンツを見つけて思わず買ってしまいました。150バーツなので今のレートで約750円。青が好きで紺のシャツをたくさん持っているので、夏に重宝しそう。勢いで青い象のバッグも買ってしまいました。スポーツクラブでロッカーの鍵や水筒、タオルを入れるのにちょうどいい大きさです。こちらは400円ほどでした。

物欲から解放されるために旅に出ているのに、物を増やしてどうするのか!

おばちゃんは袋物が好きと言われますが、すでに袋物は千手観音でも持ちきれないぐらい持っています。

でも、チルチルとミチルは、さまざまな体験をしたからこそ、本当の青い鳥を見つけたわけでしょう? そこに至るプロセスとしてちょっとしたお買い物をしてもいいではありませんか。

 

メーテルリンクの『青い鳥』の思い出の国の話は、父の葬儀での喪主挨拶でも引用しました。童話劇ですが、いくつになっても読むたびに発見があります。

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