翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2020-01-01から1年間の記事一覧

絶対幸福感

コロナ不況で自殺者が増えると言われていましたが、蓋を開けてみると4月の自殺者数は前年比2割減。 緊急事態宣言で社会全体が大変な状況に陥ると、生きることに必死になり自ら死を選ぶことが少なくなるのでしょうか。楽しそうなデートや家族旅行を横目に見…

井波律子とザ・バンド

中国文学者の井波律子さんが亡くなりました。享年76歳。 井波律子さんの本を読むようになったのは、彼女がザ・バンドを偏愛していると知ったからです。 ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に際し、井波さんはこう書いています。 ディランの「歌詞」は音楽と…

生き残るためにどこまでするか?

昨年から本格的に終活を始め、NPO法人と正式に生前契約を結びました。公正証書も作り、いつ死んでも大丈夫という状態です。 延命処理は行わないように文書化して実印も押しています。医療崩壊が起こったら、若い人に治療の機会をゆずるつもりです。苦しい…

コロナの時代に考える命の選別

アマゾンプライムでシーズン1から『クリミナル・マインド』を観ています。 ネットフリックスとアマゾンプライムがあるから外出自粛も退屈せずにすんでいるのですが、なんと『クリミナル・マインド』は5月25日でシーズン9までの配信終了! あわてて延々と…

易者の身の上知らず

コロナウイルスによって外食や旅行など多くの業界が打撃を受けています。政府からの経済支援はどこも切望しているでしょうが、予算には限りがあります。 「うちはこんなに大変」と窮状のアピール合戦で最も失敗したのが演劇業界。 始まりはNHKのインタビ…

クリミナル・マインドな日々

外出自粛があまり苦にならないのは、本や映画・ドラマを延々と楽しんでいるから。アマゾンプライムでクリミナル・マインドFBI行動分析課」を見始めたら止まらなくなりました。 コロナが収まるまでに見終わるかと思いましたが、シーズン15まであるのでとて…

心の中で旅する

コロナが収束したとしても、世界は二度と元に戻らないのでは。 その一つが旅。海外はおろか国内旅行もはばかられます。伝染病が蔓延すると、よそ者は徹底的に排除されますから。 2月にNHKラジオの「高校生からはじめる現代英語」では「最も人気のある旅…

人生を変えた曲

ある曲との出会いが、人生を変えることがあります。 NHKのアナザーストーリーズ『”ダンシング・クイーン”ABBAと王妃の知られざる物語』を見てそう思いました。 『ダンシング・クイーン』が初めて披露されたのは、スウェーデンのシルビア王妃の結婚式…

潮が引いたら、誰が裸で泳いでいるかわかる

「プールの水が抜けたら、誰が裸で泳いでいるかわかる」というウォーレン・バフェットの言葉をネットで目にしました。 原文を調べてみると、プールの水ではなく潮の満ち引きでした。 You never know who's swimming naked until the tide goes out. 潮が引く…

外出自粛で飲みすぎないために

テレワークでアルコール依存になる人が増えているとか。私も危険水域です。 元々自宅で仕事をしているので、曜日を意識するのはスポーツクラブのズンバのスケジュールでした。いやなことがあっても、ズンバのレッスンに出ればすっきりします。そして、夕方か…

非常時に読む『これが人間か』

外出自粛が続いていますが、自宅で仕事をしているので特に変わりはありません。 連載を持っている週刊誌は毎週、メールで入稿と校了を繰り返しています。翻訳記事を載せている月刊誌からも6月号のデータが送られてきました。いずれもいつまで続くかわかりま…

トーニャとマーゴット

わざわざ映画館で観るところまでいかないけれど、映画館で予告編を見て心惹かれたのが『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』。Netflixで観ることができました。 Copyright © 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved. かなり脚色された部…

シッダールタは待つことができる

外出自粛で読書とNetflixで過ごしています。 ヘッセの『シッダールタ』を再読。 シッダールタは苦行を重ねて次の3つができるようになりました。 ・考えること ・待つこと ・断食すること 思考や断食はむずかしいけれど、待つのは簡単だと最初は思いましたが…

歴史がよみがえる天山遯(てんざんとん)の日々

「コロナ禍の日々をどう過ごすべきか」易を立てるべきですが、すでに卦はもたらされていました。天山遯(てんざんとん)です。 ウラナイ8のデイリーメッセージにも書きました。 uranai8.jp 1月末、アウシュビッツ解放75周年の記念式典で93歳の元収容者が「…

まぼろしの東京オタクハウス

つい数か月前には想像もしなかったような展開が続く世界。 昨年の3月まで外国人留学生に日本語を教えていました。 2016年の春から教壇に立ち、目標は東京オリンピックまで4年間続けることでした。 結局3年で力尽きましたが、現時点で続けていたとしても留…

活字の旅を楽しむ

世界地図を広げて「次はどこへ行こうか」と空想。お金と時間が許せば行きたいところに行ける。当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃなくなりました。 そこで旅の本を読むことにしました。 エリザベス・ギルバートの『食べて、祈って、恋をして』。最…

発した言葉は現実化する

ついに東京では週末の外出自粛となり、講座や鑑定会などリアルで集まることがむずかしくなりました。ウラナイ8のメンバーは、Zoomや動画配信などを始めています。 夏瀬杏子さんのブログ。 natsuseannco.com 最後の薬局を辞める時に 「youtuberになるので辞め…

とにかく寝ろ。考えるのは明日

世の中の動きがまったく読めない日々が続き、商売あがったりの占い師もいるのでは。昨年のうちに「2020年は伝染病のパンデミックが発生し、株式は大暴落、東京オリンピックは延期」なんて発表した占い師はいるのでしょうか。東日本大震災が起こった後も、雑…

あと何回、桜を見るだろうか

のどかな光に誘われて、近所の桜の名所に出かけました。満開にはちょっと早かったのですが、花見自粛要請も何のその、公園にはシートを広げて宴会を楽しむグループもいました。 青空に咲き始めたばかりの桜が映えます。途中のコンビニで缶ビールを買って、桜…

髪を洗う時は「今」を意識して――ジョナサンの教え

外出を控えるようになり、ネットフリックスで過ごす日々。 一番好きなのは5人のゲイ(ファブ5)が登場する『Queer Eye(クィアー・アイ』。 生活に問題を抱えている人を5人が寄ってたかって変身させるリアリティ番組です。シーズン1では男性だけだったの…

どの行列に並ぶか

心が落ち着かない日々が続いています。 先日、赤十字から献血のお願いのメールが来ました。新型コロナウイルスの影響で血液が足りなくなる恐れがあるとのこと。 こういう時こそ不要不急の日々を送っている私の出番です。若者の元気な血液には劣るかもしれま…

人間関係という財産

新型コロナウイルスの影響は広がる一方。自宅で仕事をして、外出といえばスポーツクラブという私は家に閉じこもりがちになります。 先週は実家に介護帰省する予定でしたが、キャンセルしました。健康だけが自慢の私は無症状のスプレッダーになる恐れがありま…

お金持ちなのに優しい? お金持ちだから優しい?

新型コロナでスポーツクラブのズンバのレッスンが休止になりがっかりしていましたが、インストラクターの方々はどうされているのでしょうか。フリーランスが多く、レッスンの数に応じて報酬を得ているのだろうから、かなりのダメージです。 スポーツクラブだ…

不要不急の人生

新型コロナの影響で最もつらいのは、スポーツクラブのスタジオレッスンが休止されたこと。 当初からスポーツクラブは感染源の一つとされていましたが、ズンバのレッスンには中毒性があり、開催されるかぎり参加していました。ズンバはインストラクターによっ…

台湾がうらやましい

広がる一方の新型コロナウイルス。 今年の日本経済はきびしくなると思っていましたが、まさかウイルス騒動でここまで相場が下がるとは。ウイルスで亡くなる方より、経済的苦境で自ら死を選ぶ人のほうが多くなるのでは。 日本語学校で教えた台湾人の学生から…

アクティブ婆の戒め

新型コロナウイルス、どこまで広がるのでしょうか。 健康だけが自慢の私は、ウイルスは恐れていないのですが、自分がスプレッダー(ウイルスをまき散らす人)にならないか不安です。 というのもネットで「アクティブ婆」と呼ばれている千葉県の70代女性の存…

種子島の古いホテルで

思いのほか、種子島の旅は心に残りました。 創業1848年の老舗宿、あらきホテルに宿泊。 ネットの口コミでは「建物が古い」と書かれています。JALの航空券とセットで予約したのですが、2014年オープンの新しいホテルも候補にありました。しかし、そちらの…

この国で老いる覚悟

介護保険がなかったら、実家は崩壊していたでしょう。 まず母がお世話になりました。 一昨年の冬に母が亡くなり、肺炎で入院中の父は気落ちもあって病院を退院後、施設に入所することに。ところが春頃から「ここは監獄みたい。家に帰りたい」と言うようにな…

島旅の記録

トーベ・ヤンソンは77歳になるまで夏は島暮らしを楽しみました。 無人島に小屋を建て、親友と二人で住み創作に打ち込む日々。生活必需品はすべてボートで運ぶという不便な生活ですが、それが創作意欲を刺激したのでしょう。 10年ほど前にその島を訪れたので…

テレビも時計もないサウナ

交換留学で京都の大学で学んでいるヘンリク君は、寮にシャワーがあるのに好んで銭湯に通っているそうです。 「他人の前で裸になるなんて恥ずかしい」と温泉にも行きたがらない外国人留学生もいるのですが、サウナの本場であるフィンランド人は日本の銭湯にも…