翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2020-01-01から1年間の記事一覧

私たちにはルビーパレスがある

温泉もいいけれど、サウナと水風呂ははずせません。 旅館の豪華な夕食は持て余しがちで、夜は地元の居酒屋で好きな量だけ食べたいとなると、大浴場とサウナのあるドーミーイン一択となります。ただしドーミーインでも女性浴場には水風呂がないところもあるの…

水風呂さえあれば生きていける

水風呂に目覚めたのは、2017年9月。JALの「どこかにマイル」で北九州が当たり、ドーミーイン下関でサウナと水風呂に開眼しました。 それまでサウナはおじさんのイメージが強く、がまん大会みたいなものだと思い込んでいました。フィンランドでは一般のお宅や…

日本の新首相と生存者バイアス

「日本はバナナ共和国」という記事がワシントンポストに出ました。 バナナ共和国とは、中南米の発展途上国の蔑称。政治は私物化され、法律が公正に適用されない国のことです。アメリカには「バナナ・リパブリック」というサファリ風ファッションのアパレルの…

地獄の沙汰はアイデアと人間関係

別府で地獄めぐりのバスに乗ってみました。 別府観光の父と呼ばれる油屋熊八はバス会社を創業し、日本初の女性バスガイドがたいそうな評判となったと聞いたから。 「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」をキャッチフレーズにした油屋熊八は七五調を好み、案内…

ジグソーパズルをはめていく旅

コロナによって世界は一変。それまで当たり前だと思っていたことが不可能に。 生活が脅かされている人には本当に申し訳ないのですが、そろそろ仕事からのリタイアを考えていた身には自粛生活も苦になりません。 しかし、旅が制限されるのはちょっと悲しい。 …

占い師は体験していないことを占えるか

メールが普及していなかった時代、女性誌のライターとして毎日のように出版社に出入りしていました。 ネタ探しと締め切りに追われる報道系に対して、コスメやファッション担当のライターは見た目も華やか。たしかに身なりに構わないようなずぼらなライターに…

九十九里浜の夜はふけて

2020年は子年。 十二支には三合という関係があります。十二支を円周上にならべて、正三角形になる組み合わせで、西洋占星術ではトライン。正三角形は最も安定した形ということで、吉方位取りに使われます。 子と三合になるのは辰と申。子年の辰月(4月)に…

丙午の美学『原節子の真実』

『女帝 小池百合子』がおもしろくて一気に読みました。ノンフィクションということになっていますが、著者の石井妙子による物語のようでもあります。 ウラナイ8のメンバーも興味を持ち、東西占術の研究会を開きました。著者に対してはメンバーそれぞれに思う…

特別な夏を楽しむ

小池百合子都知事によれば、今年の夏は特別な夏。 夏になれば国内ならまた気軽に旅行できると期待したのですが、なかなかそうなりそうにありません。 東京都民以外はGo Toキャンペーンで旅行が奨励されている一方で、知事によっては県を超える移動の自粛を要…

人はメタファーによって生きる

カウンセラー、占い師、あるいは親、友人からアドバイスをもらった時、「頭ではわかるけど、腑に落ちない」と感じることがよくあります。ストレートに伝えるだけではだけで、プラスアルファが必要です。 その一つがメタファー。 前回「とりあえず来たバスに…

とりあえず来たバスに乗る

8月8日のウラナイ8の1周年記念イベント、たくさんの方にオンラインで参加していただき、ありがとうございました。 初めての試みで、なかなか大変なことも多く、玉紀さん、ゆみこさんを始めとする他のメンバーに頼りきりでちゃっかり参加させてもらいました…

湯水のようにお金は世界を流れている

別府は日本一の湧出量を誇り、その量は毎分83,058リットル。数多くの温泉施設がありますが、とても使いきれず海にそのまま流れ出ていると聞きました。 温泉のない地に暮らす者としては、なんともったいないこと! お湯があり余っているのですから、自宅に温…

人生を変える3つの方法

7月末にウラナイ8の深瀬まるさんの主催で東西命術研究会が行われました。今回のテーマは小池百合子。 天海玉紀さんがまとめてくれました。 lady-joker.com 頼まれていないのに人のことを勝手に占うのはあまり褒められたことではありません。でも小池百合子ぐ…

リヴォン・ヘルムのニューヨーク、私の別府

ザ・バンドの映画が10月に日本公開されると知り、楽しみにしています。 彼らの解散コンサート『ラスト・ワルツ』にリヴォン・ヘルムが「ニューヨークと恋に落ちた」と語るシーンがあります。 初めてニューヨークを訪れた時、まったく相手にされず「おととい…

閉まった扉を離れ、新しい扉を開く

2020年は、誰にとっても大きな転換の年となるでしょう。 歴史の授業で大恐慌など時代の転換期について学ぶと、当時の人々はどんな気持ちで毎日を過ごしていたのか想像していました。半世紀以上生きてきて、バブル景気やリーマンショックなど経済のアップダウ…

家事の達人に学ぶ時間の使い方

80代後半の父が一人暮らししている神戸の実家に月1回のペースで介護帰省しています。 緊急事態宣言中はさすがにキャンセルしましたが、ケアマネさんとの打合せや郵便物の整理、自動引落としではない各種支払いなどがあり、行かないわけには行きません。 ケ…

幸運から生まれた『百年の孤独』

東京のコロナは一向に収まらず、梅雨の長雨をさらに気の重いものにしています。 「マコンドでは4年11カ月と2日雨が降り続いたのだから」と、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』をまた読みたくなりました。ジャーナリストだったガルシア=マルケスは、具体…

旅先で考える幸せの形

旅先では、観光スポットを巡るより、地元の人が行く居酒屋や公衆浴場に行くほうが好き。さまざまな人生を垣間見て、考える種をたくさん与えられるから。外出自粛期間は、ドラマや映画を楽しみましたが、本拠地を離れて直に異なる文化に触れるが旅の醍醐味で…

歯科も占い師も客を選ぶ

約5か月ごとに歯のクリーニングに通っています。 本当はもっと頻繁に行った方がいいのかもしれませんが、ここ十数年同じ歯科衛生士さんに担当してもらっていて、このくらいの間隔でいいと言われています。どうやら歯の強さにも個人差があり、私は虫歯になり…

おやつは六花亭、晩酌は薩摩白波

六花の村に行きたかったのは、テレビ東京の「カンブリア宮殿」に六花亭の社長、小田豊氏が出演する回を見たから。 六花亭の本社は帯広。東京出店の誘いは何度もあったけれど、あえて進出せず北海道にとどまりました。東京ではデパートの北海道物産展などの催…

想像力で旅するカナダ・フィンランド

世の中は騒然とし、明日はどうなるかわからない中、こっそり帯広に行ってきました。 帯広では旅行者が嫌がられるということもなく、すべてがゆったりしていました。交通機関もお店も密とは程遠い状況です。 バスとレンタサイクルで六花の森へ。 いつもの年だ…

趣味も旅も新しいスタイルで

でラジオの英語講座を聞いていたら「ホビーという単語は、産業革命前は子供っぽい遊びを指し、あまりいい意味はなかった」という話が耳に入って来ました。 今の英語では、ホビーは技術や知識を必要とする趣味を指します。単なる暇つぶしはパスタイム。「あな…

運を天に任せてNintendo Switch当選

コロナによって「新しい生活様式」が提唱されています。 混雑した酒場で語り合ったり、バイキング形式の食事を楽しむことはもうできないのでしょう。 休館となっていたスポーツクラブが6月から再開しました。ズンバのレッスンに通っていた私にとって、約2…

お金は結局、幻想かもしれない

外出自粛期間中「あつまれどうぶつの森」が話題になっていました。買おうとしても正規ルートでは手に入らず、割高なお金を出して転売で買うのもくやしい。流通するまで待つことにしたのですが、「あつ森」にはカブというアイテムがあるとを知りました。カブ…

またたびの誘惑

今年の5月は毎年恒例の島根旅行を楽しむはずでした。地方の人にとっては「東京は日本の武漢」と聞き、大っぴらに国内旅行ができるのはいつになることやらと思ったものです。 国内旅行ではもっぱらJALを利用していましたが、キャンセル不可の安いチケットも…

手に入れるより、捨てるほうが大変だ

『クリミナル・マインド』シーズン10の『地獄めぐり』で紹介された名言が紹介されました。 It doesn't take a lot of strength to hang on. It takes a lot of strength to let go. — J.C. Wattsしがみつくには、そんなに力が要らない。手放すには、強い力が…

テイラー・スウィフトみたいに雑音は振り落とそう

見たい映画やドラマ、読みたい本を思う存分楽しめた外出自粛生活。要請は段階的にゆるんできていますが、定職を持たず自宅で働いているので、あまり関係ありません。 月800円しか払っていないのが申し訳ないのがネットフリックス。タブレットで観ているので …

『女帝 小池百合子』の胆力

あまりのおもしろさに一気に読了。 これがフィクションだったら、現代版『砂の器』、あるいは痛快ピカレスク小説で済みますが、知事選を来月に控えた東京都民としてはなんとも複雑な気持ちになりました。 本棚にあると禍々しいのでkindleにしました。 小池百…

人生はサブスク

外出自粛期間を乗り切れたのは、ネットフリックスとアマゾンプライムのおかげ。ずっと見たかった映画やドラマが見放題ですから、暇を持て余すことはありませんでした。 昭和生まれにとっては夢のようです。欲しいレコードを買うためにお小遣いを貯めた日々。…

コロナ禍で「福」を再確認

外出自粛期間に痛感したのは、自分だけの確かな幸福を持っている人が一番強いということ。それは人と比べて年収が高いとか、子供が優秀という相対的な幸福ではなく、くだらないと馬鹿にされようとも、とにかく楽しめる活動です。 おもしろい本をむさぼり読み…