のどかな光に誘われて、近所の桜の名所に出かけました。満開にはちょっと早かったのですが、花見自粛要請も何のその、公園にはシートを広げて宴会を楽しむグループもいました。
青空に咲き始めたばかりの桜が映えます。途中のコンビニで缶ビールを買って、桜の木の下で乾杯。
いい気分になって釣り堀を併設したレストラン、武蔵野園に向かいました。
お昼時とあってほぼ満席でした。店員さんたちは忙しそうでしたが、お客はみんなのんびりと春の一日を満喫しているようす。世界が新型コロナウイルスで騒然となっているなんてとても信じられません。
平和なひと時を過ごしているはずなのに、ビールの酔いもあってか、妙に感傷的になりました。
9年前の2011年もこんなお天気の日に、この公園で桜を見ました。3月11日に起こった東日本大震災の直後で世間は騒然としていましたが、桜は前年と同じように満開になっていました。
一昨年の春は、フィンランド人のヘンリク君とこの公園に来ました。フィンランド発のスタートアップイベント「スラッシュ トウキョウ」のボランティアとして再来日したヘンリク君は、昨年秋から京都工芸繊維大学の交換留学生となりました。
新型コロナの影響で国境が閉鎖され飛行機も飛ばなくなる直前、無事にフィンランドに帰国できたとメールがありました。当初の計画では、台湾や韓国を旅してから帰国するとのことでしたが、変更を余儀なくされたでしょう。
そして去年のゴールデンウィーク、占い仲間の天海玉紀さんが開催した「ウラナイトナカイ・アースダイバー」パワースポットの秘密を探る(ブラタマキ)と題して、善福寺川に沿ってウォーキングツアーに参加しました。
あの日も快晴でした。今日は缶ビールを買ったコンビニでソフトクリームや冷たい飲み物を買って途中で休憩。まついなつきさんとベンチに座って、公園で遊ぶ子供たちを見ながら他愛ないおしゃべりをしたのを覚えています。
人は死んでも、その人が思い出されるたびにこの世によみがえるという話があります。
まついなつきさんも、天からこの桜を見ているのでしょうか。
花見は楽しいけれど、どこからか悲しさが漂ってきます。未来永劫、花見を続けることはできないから。いつか必ず終わりが来ます。そう思って見上げた桜は神々しいほどの美しさでした。