翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

シッダールタは待つことができる

外出自粛で読書とNetflixで過ごしています。

ヘッセの『シッダールタ』を再読。 

  

 

シッダールタは苦行を重ねて次の3つができるようになりました。

・考えること

・待つこと

・断食すること

 

思考や断食はむずかしいけれど、待つのは簡単だと最初は思いましたが、コロナ禍の日々を過ごすうち、この3つのうち待つのは最もむずかしいと感じるようになりました。「この1~2週間が重要局面」と言われてもう何週間が過ぎたのか。そしてあと何週間この状態が続くのか。

 

開運というと「トイレ掃除」「断捨離」「吉方取り」など何らかのアクションを起こして、その結果として幸運に恵まれるとイメージがあります。余計なことをせずにひたすら待つというのは、かなりの精神力が必要です。

 

運の悪い人は、待てません。時間がたてば状況が変わるのに、余計なことをして事態をますます悪化させます。相手の気持ちがまだ固まっていないのに、押せ押せでアプローチして距離を置かれたり、気が熟していないのに挑戦して失敗し、手痛いダメージを受けたり。

 

コロナウイルスに対して人間ができることには限りがあります。外出は最小限に控え、時が過ぎるのを待つしかありません。

せっかく時間ができたのですから、家の中でお金をかけずに楽しめることを探しましょう。kindleNetflixに加えて、Youtubeのズンバや筋トレの動画を利用しています。

 

そして、仏教伝道協会で昨年開催されたケネス田中先生のBuddhism through English(仏教を英語で学ぶ会)で学んだことは大きな糧になっています。

 

生きることには横軸と縦軸があり、私たちが意識しているのは横軸だけ。横軸は客観的状況(objective condition)で、日常生活。給料が上がった/下がった、恋人ができた/別れたとか、アップダウンがあります。縦軸は仏道であり、個人的なカルマ。主観的な個人の心であり、修行を積むことで上昇していきます。カルマは因果と訳され、「親の因果が子に報う」と言われますが、これは縦軸ではなく横軸です。

 

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状況は刻々と変わり、気持ちがジェットコースターのように乱高下しますが、こういう時こそ「待つ力」が試されます。