外出自粛があまり苦にならないのは、本や映画・ドラマを延々と楽しんでいるから。アマゾンプライムでクリミナル・マインドFBI行動分析課」を見始めたら止まらなくなりました。
コロナが収まるまでに見終わるかと思いましたが、シーズン15まであるのでとても無理でしょう。
メインキャラクターが7~8人いて、途中で入れ替わりもあるので飽きません。
行動分析課のチーフ、アーロン・ホッチナーを演じるトーマス・ギブソンは『ふたりは最高!ダーマ&グレッグ』のグレッグ役でした。ヒッピーの両親を持ち東洋思想に傾倒しヨガを教えるダーマと、上流階級出身でエリート弁護士のグレッグが結婚するというコメディ。NHKの深夜放送を毎週楽しみに見ていました。ヒロインの名前ダーマ(Dharma)は仏教の教え(ダルマ)だと、ケネス田中先生の仏教英語講座で知りました。
FBIすなわち連邦捜査局ですからアメリカ全土をカバーし、事件が起これば専用ジェットで現地に飛びます。そして、オープニングとエンディングで登場人物が名言を引用するのですが、ニーチェからアインシュタイン、ユング、孔子まで幅広くカバーしています。
放送が始まったのは2005年で、この15年間のアメリカ社会の変化が見て取れます。リアルタイムで見るには忙しすぎたので、ちょうどいい機会です。
連続して女性を誘拐し拷問シーンを撮影、DVDを両親に送付。銀行強盗に入って客の服を脱がして支配。仲のいい女子高生3人を監禁して「1人を殺せば2人は助かる」とハンマー2本を投げ込むなど、異常犯罪のネタは尽きません。こういうドラマに夢中になるのは自分の中にもそういう異常性があるからなのか、ちょっと不安になりますが、この手のドラマやミステリー小説はちょっとしたガス抜きです。そして、このドラマを見ている間はコロナを忘れることができます。
今のところ私にとってのベストはシーズン1の14作目「死刑へのカウントダウン Riding The Lightning」。
シリアルキラーの夫に支配された妻が、幼い息子を安全な場所に移すため無実の罪をかぶって死刑台へ送られるという話。モーセの母が息子をかごに入れて川に流したという出エジプト記がベースになっています。
FBI捜査官としては無実の者を救いたいけれど、妻の無実を証明すると裕福な家で才能が開花している息子が殺人者の子だと知られてしまうというジレンマ。
アメリカ人だって忖度するんだと感心しました。子供を託された養父がすべてを理解して、FBI捜査官に感謝するシーンが印象的でした。
この回だけ監督はイギリス人のクリス・ロング。だから異色の展開なんでしょう。
そしてこの回の引用句。
What we do for ourselves dies with us. What we do for others and the world remains and is immortal.
外出自粛期間は老後の予行演習のようなもの。歳を重ねて認知症ぎみになったら、シーズン1からどきどきしながらまた見るのも楽しいでしょう。
ポケモンGOも家の中で。相棒のヤブクロンは、ゴミポケモン。ゴミ袋と産業廃棄物が化学変化を起こして生まれたポケモンです。毎日、餌をやって友情を深めています。