翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

フィンランド

電話が鳴ったらまず何をすべきか。 フィンランド軍隊の教え

二度目のヘンリク君の来日。 今回は、東京ビッグサイトで開催されたフィンランド発祥のスタートアップイベント「スラッシュ トウキョウ」のボランティアスタッフとして日本に来ました。 ヘンリク君の両親に会った時、お母さんが「スラッシュ」の話をして、ヘ…

グローバルエリートの家庭に生まれたら

人は平等であるべきだけど、現実には決して平等ではありません。 どこの国のどんな家にどんな能力を持って生まれるかで人生は大きく異なります。占いでいう先天運。そして、格差社会と呼ばれる日本ですが、本人の生き方によって変えられる部分(後天運)もあ…

ヘンリク君がもたらしてくれた運

フィンランド人のヘンリク君が再び日本にやってきました。 3年前の夏、「3週間のホームステイを受け入れるなんてとても無理」と思っていたのに、なんとなく勢いだけで留学生のホストファミリーになりました。 bob0524.hatenablog.com 「学校はオタク・スチ…

ヘンリク君、日本を再訪

数年前には想像もしなかった毎日を送っています。 まさか外国人相手に日本語を教えるようになろうとは。 そのきっかけを作ってくれたのが、フィンランド人のヘンリク君です。 フィンランド人とつながるためにカウチサーフィンを始め、そのサイトを見て、ヘン…

フィンランドの光と影

「フィンランドが好き」というと、ゆるふわな森ガールのイメージですが、私はアキ・カウリスマキの映画でフィンランドにハマりました。 『浮き雲』という映画です。不況で夫婦そろって失業する話。登場人物は野暮ったくて口数が少なく、全体的なトーンは暗い…

「何を学ぶか」より、「どう学ぶか」

子どもの頃、学校に行くのが嫌でたまらなかった私が外国人相手とはいえ、教師になってしまいました。 教育現場にも改革の波が押し寄せ、私が受けたような教師が一方的に知識を伝授するスタイルは時代遅れとなりつつあるようです。 ここ数年もてはやされてい…

下関で金子みすゞと田中絹代を思う

JALの「どこかにマイル」でたまたま北九州に行くことになり、思い出に残る旅ができました。 一泊目の下関をすっかり気に入りました。本州の果てであり、九州はすぐそこ。韓国も身近です。海の幸もおいしいし、しばらく暮らしたいと思うほどでした。 そし…

水曜日はサウナで「ととのう」

ぬるめの温泉が好き。日本で一番気に入っている温泉は島根県の小屋原温泉です。 bob0524.hatenablog.com ぬるいお湯につかって、皮膚とお湯の境界線がわからないくらい長湯します。 サウナはあまり好みじゃありませんでしたが、phaさんのサウナ体験を読んで…

うまい棒とプッチンプリンでおもてなし

我が家に滞在中のフィンランド人のトーマス君。 毎日YouTubeで日本のテレビを見ていただけあって、妙に日本通です。「フィンランドのテレビなんて全然おもしろくない。日本のテレビは最高。コマーシャルもすごい」と力説します。テレビをあまり見ず、レニン…

新たな王子様現る

先週からフィンランド人のトーマス君が3週間の予定で我が家にホームステイしています。 Tuomasというファーストネームは、英語のThomasのフィンランド語版で発音はトゥオマスだろうと思っていたのですから、のっけから「はじめまして、トーマスです」と流暢…

カウリスマキ監督の引退

10代の私を導いたのがボブ・ディランなら、中年期はアキ・カウリスマキです。西洋かぶれでありながら、西洋のコンプレックスもあり、対等の立場で外国人と友達になることなんてあるのだろうかと思ったものですそんな時、フィンランド人のアキ・カウリスマキ…

どこまでが仕事でどこから趣味?

仕事は仕事、趣味は趣味ときっちりラインを引く人もいれば、仕事と趣味が混然一体となっている人もいます。学生時代だったら、勉強と趣味に置き換えられます。 たとえば、英語。 大学受験で英語は最も重要な科目だから、英語は趣味ではなく勉強のはずですが…

天剋地冲のホームステイ

4週間のホームステイを終えて、ソフィアがフィンランドに帰国しました。別にトラブルもなかったのですが、うちではあまり会話がありませんでした。フィンランド人はもともと無口な国民性ですから、普通のことなのでしょう。去年のヘンリク君があまりにも素…

二人目の子供(ホームステイ)

フィンランドからソフィアがやってきて、うちにホームステイしています。 去年のヘンリク君に続いて2人目のフィンランド人学生です。4週間滞在し、日本語学校に通います。日本語学校で教え始めてバタバタしているし、ホームステイ中の学生を教える羽目にな…

ヘンリク君の赤い財布

昨年の夏、我が家で過ごしたヘンリク君。律儀に近況メールを送ってくれます。フィンランドの日本語学校では、現地在住の日本人と会話する機会もあるとのこと。そして財布の話になったそうです。 ヘンリク君が赤い財布を持っていると「それはお金をなくしてし…

アンネと観る『生まれてはみたけれど』

連休にフィンランド人のアンネが我が家に1週間滞在しましたが、私は本業のライターと副業の日本語教師でてんてこ舞い。アンネからはコンサートやイベントに一緒に行こうと誘われましたが、「悪いけれど、仕事が手一杯なので無理。一人で自由にどこでも行っ…

フィンランド人の友情は一生続く

昨年の夏、我が家に滞在したフィンランドのヘンリク君とのメール交換が続いています。 18歳の男の子が海外でホームステイして、ホストとそれなりに仲良くなったとしても、青春の1ページで終わり、そのうち疎遠になるんじゃないかと思っていたのですが、律儀…

ショーン・パワーで突破する

須賀敦子がパリ留学中のルームメイトだったドイツ人女性と日本で再会した話にほろりとしましたが、私がこの4年間、毎年会っているフィンランド人がアンネです。最初は2013年6月。四国の歩き遍路を一人でやり通した直後の彼女をホストしました。 d.hatena.n…

昨日の夜決めたことを今日やる奴とあとに延ばす奴

毎週、楽しみにしている「笑う洋楽展」。 http://www4.nhk.or.jp/warauyo/先週のテーマは「リーゼント」。 ついにレニングラード・カウボーイズが登場しました! みうらじゅんがメンバーを紹介。 「10人組のバンドで、メンバーはマト、サッケ、ペモ、エサ、…

出会いが幸運をもたらす

『ムーミンのふたつの顔』を読むと、ムーミンがフィンランド国内だけでなく世界的な人気キャラクターとなった背景には、3つの重要な出会いがあったことがわかります。まず、ムーミンとイギリス人教師との出会い。 ヘルシンキで英語を教えていたイギリス人、…

老いを受け入れる

前回、紹介した『ムーミンのふたつの顔』では、トーベ・ヤンソンが自由や孤独について語っている箇所があります。ムーミンシリーズで、自由というと真っ先にスナフキンをイメージしますが、ヤンソンによれば、真の自由人はムーミンママだそうです。 なぜなら…

ムーミン谷の掟

今年、フィンランドから我が家に迎えたアンネとヘンリク。二人ともムーミンの大ファン。特にヘンリクはトーベ・ヤンソンと同じスウェーデン系フィンランド人なので、ムーミンへの愛着はひとしお強いようです。ヘンリクのお母さんが「フィンランド人と友達に…

日本はよみがえるか? Part2

前回、「小国のフィンランドがよみがえるのなら日本だって」と書きましたが、日本とフィンランドではいろいろと違いがあります。まず英語力。フィンランドでは、たいていの人が英語を話します。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130221/1361407329 「フィン…

日本はよみがえるか?

私が最初にフィンランドに惹かれたのは、アキ・カウリスマキの映画『浮き雲』です。 夫婦揃って失業し、なかなか仕事がみつからないというストーリーで、おしゃれな北欧とは程遠い、地味で野暮ったい映画です。d.hatena.ne.jp映画の舞台は1990年代前半、ソ連…

次に行くべき場所、次にやるべき事

稚内への旅を思い立ったのは、この夏、我が家に滞在したヘンリク君の影響です。ある夜、『トータル・バラライカショー』のDVDを一緒に観た時のこと。フィンランドのレニングラード・カウボーイズとロシア赤軍合唱団のジョイントコンサートです。 『ボルガ…

ここも退屈、あそこも退屈

退屈になると、旅の計画を立てたり、本を読みます。この本も退屈な日に読みました。ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫)作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (25件) を見る没個性な地方都市を舞台…

ヘンリク君から学んだこと

ヘンリク君が我が家を去って2週間が過ぎました。向田邦子のエッセイに、「同窓会に出席したら、元同級生に子供が生まれた記念に恩師が植えたという樹が見上げるような大木になっていて、自分がこの人生で持てなかったものをまざまざと見せつけられた」とい…

待っているだけでは王子様は現れない

ヘンリク君に会った私の友人の一人が「王子様みたい」とうっとりしていました。しかもヘンリク君は、心優しい王子です。 ある日、ハチ公前で学校の友達と待ち合わせだというので、「ハチ公の話を知っている?」と飼い主が死んでも帰りを待ち続けた話をしよう…

サプライズ来日

3週間のホームステイは長いと思っていたのに、ヘンリク君が来たら毎日が楽しくてあっという間でした。 2週間が過ぎた頃、「もうあと1週間しかないのね…」と寂しがっていると、「今からそんなこと考えないで! 考えるとしたら、明日の阪神タイガースのゲー…

阪神タイガースで学ぶ日本語

フィンランドの18歳、ヘンリク君の通っている日本語学校は、スウェーデンで生まれ、現在の本社はスイス。「現地の言葉を現地で学ぶ」というポリシーで、世界各国に学生を留学させています。 渋谷校で日本語を学ぶ学生の大半は10代から20代の欧米の若者のよう…