先週からフィンランド人のトーマス君が3週間の予定で我が家にホームステイしています。
Tuomasというファーストネームは、英語のThomasのフィンランド語版で発音はトゥオマスだろうと思っていたのですから、のっけから「はじめまして、トーマスです」と流暢な日本語で自己紹介されました。
2年前のヘンリク君、去年のソフィアさんより日本語は上手です。1年間、独学で勉強したとのこと。そして毎日「ガキの使い」の動画をネットで見ているそうです。弱冠17歳で高校の1年目が終わったばかり。これはなかなかの逸材かも。
通学のためにJRの券売機でSuica定期券を買うのを手伝い、近所の神社を参拝。スーパーに寄って朝食に食べたい果物やパン、シリアル、お菓子などを選ぶように言ったのですが、そこは奥ゆかしいフィンランド人らしく「僕は何でもいいです」と好みを言いません。
そんなところにスポーツクラブ仲間の奥様と出くわしました。「また王子様みたいな男の子連れて…」と奥様。
そう、ヘンリク君に続いて二人目の王子様です。
トーマス君が本屋の場所を聞くので駅前の本屋に連れていきました。漫画コーナーで手に取ったのは『銀魂』。英語版は10ドルするそうですから、400円はお買い得だそうです。あとは『山田くんと7人の魔女』を買いたいとのこと。やはりオタクか…。
「私のメインの仕事はライターです」と自己紹介すると、一瞬、トーマス君は漫画家と誤解して目を輝かせました。「ちがいます、私は漫画を描きません。日本語だけ書きます」と言うとがっかりされました。
日本語に慣れているのは、来日2回目ということもあるのでしょう。
前回はお父さんと二人で東京と京都を1週間旅行したそうです。もしかしたら、お父さんもオタク?
我が家の玄関先にて。
しっかりしたトーマス君ですが、写真に撮ってみると、あどけなさが残っています。こんな子を見ず知らずの日本人の家に託すなんて、お母さんは心配じゃないんでしょうか。日本語学校がホームステイの受け入れ先の自宅まで出向いてチェックしているわけですが、学生たちからはホームステイのトラブルの話もよく聞きます。
「ホームステイの学生にいかに接するべきか」で夏瀬杏子さんに出してもらった卦は風天小畜の第二爻。
王子様みたいだからといって、あれこれ過保護にするのではなく、風天小蓄で「少しくとどめる」程度にしておくのがいいのでしょう。
外国人学生のホストファミリーになるのは、いろいろと面倒なこともあるのですが、年に一度なら、いい刺激になります。
風水では、風通しが悪く、気がよどんだ家は凶。自然界の風だけでなく、来客も風のようなもの。トーマス君の滞在で、我が家に新しい風が吹き込まれました。