翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

子離れの天地否、ホームステイの風天小蓄

夏瀬杏子さんと易の勉強を続けています。

基本的な易の仕組みを学んだら、あとは実践あるのみ。

今の時代、ネットでほとんどの情報が得られます。わざわざ対面で学ぶのなら、ググっても得られないことを伝えなければ。

杏子さんの占的は、お嬢さんとの今後の接し方。中学生になると親が手取り足取りということも少なくなります。得た卦は天地否(てんちひ)でした。

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天地否は否定の「否」。凶のイメージです。

天が上にあり、地が下にあるのは自然の姿です。それなのに易経では「ふさがる」。陰陽が交わらず、凶とされることが多い卦です。

天地否をひっくりかえした地天泰は吉。天地(陰陽)の気が通じます。

最初に易を学んだ講座では、「父親のがんを占って地天泰が出た」という問題が出ました。安泰の「泰」だから治るのか? 

正解はがんで亡くなる。天は父の象徴で、地すなわち土。父の上に土で、お墓で眠るということでした。

地天泰が吉で天地否が凶と単純に解釈するなら、易者は必要ありません。

 

さて、杏子さんは娘さんに天地否の二爻で接するべきと出ました。

地天泰が陰陽交わるのに対し、天地否定は天は天、地は地で交わりません。「私は私、あなたはあなた」。

なんでも交わればいというものではないし、子はいつまでも親の庇護下にいるわけではありません。杏子さん母娘はそろそろ親離れ、子離れの時期なのでしょう。

 

そして、今週から始まる我が家でのホームステイ。フィンランド人留学生のトゥオマス君にどう接するべきかを杏子さんが占ってくれました。

得た卦は、風天小蓄(ふうてんしょうちく)の二爻。

外卦の風には「遠方」「旅」という意味がありますから、まさにフィンランドからはるばる日本にやって来るトゥオマス君。一方、内卦の天は私。自分のホームグラウンドに迎えるし、しかも私はトゥオマス君が通う学校の先生。彼からすると、天のイメージなのかもしれません。

そして小蓄、「小さくとどめる」ですから、うるさいことは言わず、自由に東京を楽しんでもらうことにします。そして、彼の記憶に「小さくとどめる」ぐらいの存在になれたらいいのですけれど。

 

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トゥオマス君の日柱は「己丑(つちのとうし)」。大器晩成型で、見どころのある若者かも。メールのやりとりも順調です。

自分の子供を持たなかった私ですが、こうして人様の子供をお借りして一時的に親の気分を味わっています。