翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

那覇で職業体験

寒い時期は沖縄へ。杉花粉シーズン中の長期滞在も視野に入れて、10日ほど過ごしてきました。

ウィークリーマンションもありますが、料理はしないだろうし掃除も面倒。ホテル数軒を泊まり歩いて、自分に合ったところを探しました。

 

昔だったらワーケーションを気取っていましたが、いよいよライター業も先細り。のんびり街を探索して日々を過ごしました。

 

那覇に来るたびに訪れる猫のタオル屋さん。

店先の天蓋付きベッドでお休み中。

みーたんは眠っていても触り放題ですが、一応、人間の店主に「触ってもいいですか」と許可をもらいます。

「もちろん! この前、テレビ局の取材で芸能人が来てもみーたんは寝たまま撮影されたぐらいだから!」と、みーたん自慢がはじまります。

そのまま店主は隣の店の人とのおしゃべりに没頭。そこへ外国人旅行者がやって来て「猫に触ってもいいですか?」と聞かれました。

「どうぞどうぞ、この猫はここの店長です。とても有名ですから、キャラクター付きのタオルもあり、タオルの売上げが餌代になっています」とこれまでさんざん聞いていたことを解説。香港から来たという旅行者は猫好きなのか、うれしそうにみーたんをかわいがり、タオルをお買い上げ。

一緒に店を出たら、「あなたは店員じゃなかったんですか!」と驚かれました。

みーたんの部下としてタオルを売る。なかなかいい仕事に思えてきました。

 

去年のみーたん。

bob0524.hatenablog.com

 

一昨年前のみーたん。

bob0524.hatenablog.com

 

 

今回の旅で那覇の定宿を那覇セントラルホテルにすることを決めました。

大浴場やサウナ付きのホテルはちらほらありますが、サウナの温度が低め。やはりサウナは北国のものなんでしょう。「そんなに長くサウナに入れるなんて、内地の人でしょう?」と声をかけられたこともあります。

那覇セントラルホテルには沖縄では珍しい天然温泉の大浴場があり、サウナはミストとドライの二種類。ドライサウナはかなり本格的です。何よりうれしいのは、朝から夜までオープンしているので、連泊すればお昼時にホテルに戻って大浴場に行けること。

 

宿泊客だけでなく地元の人もたくさん来ていて、スーパー銭湯的な場所です。

朝、出かける前に一風呂浴びて帰り際にロッカーで高齢の女性から「どうやって使うのかしら?」と声をかけられました。100円玉を入れて施錠して、最後に100円玉が戻ってくるスタイルです。見たところ近所の人らしいのに、初めて来たのでしょうか。

鍵のかけ方を教えながら、少し認知症ぎみだとわかってきました。説明して理解はできるのですが、しばらくすると忘れてしまい、2桁のロッカー番号も覚えられません。「わからなくなったら、周りの人にこの鍵を見せてください」と伝えつつも、心もとない感じ。そのうち「トイレはどこ?」と聞かれ、あいにく使用中。その時点で裸になっていたので、外のトイレに行くにはまた服を着なくてはならず、それは間に合わないと言います。「早く出て! もれちゃう!」とドアを叩く女性。どうしたらいいかわからず、おろおろしていたら、やっと中の人が出てきました。

こんな状態で入浴を済ませて無事に帰宅できるのか不審に思っていたら、他のお客さんが連絡してくれたのか、スタッフが来たので後は任せることができました。

ぎすぎすした東京とは違い、認知症気味でも受け入れてもらっているのかもしれません。一時的に介護職の真似事をしたわけですが、猫店長のタオル屋さんとは違って絶対無理だと痛感。こうしたお年寄りの世話をしている人が全国にたくさんいて、そのうち絶対的に人手が足りなくなるのでしょう。

 

観光スポットを回るだけでなく、こうした思いがけないことに遭遇し、あれこれ想像を巡らせるのも旅の大きな楽しみです。