10月25、26日の占いイベント。8月に開催した阿佐ヶ谷七ウラナイまつりの第二弾で、テーマはジャズ。
雑誌や書籍のライターになる前、コピーライターもやっていたのですが、キャッチフレーズを作るのは得意ではありませんでした。何本出してもクライアントのOKが出ず、苦労したものです。
ところが、七夕の「天の川を渡る夜」に続き今回もぽろりと口から出た言葉がキャッチフレーズになりました。
私は単なる言い出しっぺで、イベント開催の実務は杏子さん、ゆみこさん、たまきさんなどおなじみのウラナイ8のメンバー。若手のプラムさんも実行隊長としてあれこれ動いてくれています。
デューク・エリントンの「スウィングしなけりゃ意味がない(It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)」をもじって、村上春樹も『意味がなければスイングはない』という音楽エッセイ集を出しています。

村上春樹によると「スイング」とは「どんな音楽にも通じるグルーヴ、あるいはうねりのようなもの」。そして「スイング」というものが生まれてくる成立条件をジャズやクラシック、ロック、フォークなど多岐なジャンルで語っています。
語られるミュージシャンの一人がジャズピアニストのシダー・ウォルトン。村上春樹が最も好きなピアニストだそうです。
ウォルトンの演奏スタイルは「自発的で自然、斬新。ピアニストとして弾き過ぎないけれど、語るべきことはしっかり語る」とあります。これって、占い師にも通じます。
客に言葉を挟ませず一気に占断を下すという占い師もいますが、客との共振作用を起こす占い師は、自然な流れで語り、紋切り型の言葉は使わない。そして、語り過ぎないけれど、語るべきことはしっかり語るでしょう。
私が占ってもらってスイングを感じたのはスペイン巡礼の道中。スペイン人の青年占い師から巡礼のアドバイスをもらいました。
「なるべく自然の中に身を置くように。そのためにも今回のカミーノ(巡礼)はとても意義がある。キリスト教の教義より、足の裏で踏みしめる大地、風にそよぐ木々を感じよう…」とい。アドバイスは、屋外ならではの心に響くメッセージでした。
たまたま占いの屋台を出していた彼は専業の占い師ではないし、私があの道を歩くのは一生に一度だけ。そしてお互いに英語が母語ではないからこそ、なんとか心の底から湧き出る思いを交わそうとしました。偶然が生み出したすばらしいスウィングでした。
今回の阿佐ヶ谷JAZZストリート占いイベントにやって来るお客さんは、関係者の知り合いに加えて、「近所に住んでいて通りかかった」「たまたまネットで見た」など、偶然に何らかの縁を感じ取った人。そうした縁から多くのスウィングが生まれますように。

スキマほーるの1階窓にイベントの告知を貼らせてもらいました。会場は2階です。