翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2018-01-01から1年間の記事一覧

旅のささやかな思い出

忙しい毎日はいやだと思いつつ、欲の強さのために走り回っている日々。 息抜きになるのは旅です。 旅に行く前は、どんなところなのかあれこれ想像を巡らし、帰ってきたら思い出を反芻。 旅先ではお土産を買いません。家の中は物があふれて、なるべく買い物を…

ロウソクの火を灯し続ける

世間が騒ぎ続けている日大アメフト問題。 関西学院大学の会見でこんな言葉を聞きました。 発言者は小野ディレクター。 闘志は外から言われて大きくなるものではなく、心の中から内発的に出てくるものであり、選手の成長を育てるもの。 そして、その一番根源…

いつも機嫌よくありたい

日本語学校で教え始めて3年目。あれこれ参考書を買いあさりましたが、最も参考になったのがこの本です。 もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら (クロスカルチャーライブラリー) 作者: 荒川洋平 出版社/メーカー: スリーエーネットワーク 発売…

人間は多面体

私が教えている日本語学校は、短期留学の学生が多いので、夏の到来とともに学生数が急増します。 夏休み期間、あこがれの国の日本で学ぼうとやって来るオタク・スチューデントたち。 毎週月曜日、新しい学生が入ってきて、金曜日には誰かが卒業していきます…

「働きたい欲」をいつまで持ち続けるか

50代も半ばも過ぎて、そろそろ静かに暮らしたいと願っているのですが、超高齢化社会を迎える日本では、そんなのんきなことも言ってられないようです。 それよりもまず、私自身の欲の強さ。 「何者かになりたい」という欲が強すぎるのです。 毎日新聞の人生相…

達成感がなくても旅を楽しみたい

釜山旅行を満喫できたのは、日本語学校の韓国人学生のパク君のおかげです。釜山のおいしい店を聞いたら、日本語で詳細なメールを送ってくれました。 候補の4店のうち、2店に行ってみました。 到着日は、冷麺の店へ。釜山の駅前なので、簡単に見つけること…

自分をアウェイ状態に置く

2泊3日で釜山に行ってきました。 長期休暇を取って海外旅行ばかりしていたのですが、日本語教師の仕事を始めてからは、国内旅行にシフト。長い休みが取りにくいし、教室で外国人に囲まれているのですから、わざわざ海外に行くこともないと思ったからです。 …

人生には折々にタイミングがある

介護帰省で実家に戻り、本棚でラッセル・ベイカーの『グローイング・アップ』を見つけました。 著者は1925年生まれのニューヨーク・タイムズのコラムニスト。本の奥付を見ると1986年刊。 30年以上も前、 外国かぶれだった私が手当たり次第に買ってそのままに…

人は二度死ぬ。「第一の死」と「第二の死」

映画『リメンバー・ミー』を観ました。 日本公開からけっこう時間がたっているのですが、連休中、新宿の映画館は満員。吉祥寺なら空きがありました。 この映画を見たいと思ったのは、日本語学校の作文クラスでメキシコ人学生が「死者の日」について書くこと…

たった一人の読者のために

自己啓発本の古典、デール・カーネギーの『人を動かす』。 人を動かす 新装版 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 1999/10/31 メディア: 単行本 購入: 174人 クリック: 3,319回 この商品を含むブログ (618件) を…

フィンランド人男子の家事能力

家事はやってもやってもきりがない。手を抜こうと思えばどこまでも抜ける。 時々家に訪ねてくる人がいるから、なんとか人に見せても恥ずかしくない部屋にしたいという思いが掃除のモチベーションとなっています。 フィンランド人のヘンリク君の一年間の兵役…

いつでも人を招ける部屋を目指す

この春は、我が家にホームステイしたヘンリク君だけでなく、日本語学校のかつての教え子が次々と来日しました。 南米は遠いイメージがあったのですが、パナマやチリから再び来日する学生も。 ジェシカは日本の大学への進学を考えていて、お母さんと一緒に下…

薩摩で国の光を観る

忙しいと言いつつ、あちこち旅に出てばかり。よほど観光旅行が好きみたいですが、私が好きなのは旅であって、観光は好きじゃありません。 昨年12月の旭川旅行では切羽詰まった仕事を抱えていたため、旭川駅でパソコンに向かっていたのですが、観光スポットを…

『東京物語』の熱海、そしてフィンランド

3月の末にフィンランド人のヘンリク君と訪れた熱海。 「日本人はシャイで秘密主義のところがあるのに、どうして見知らぬ人と裸になって温泉に入るのか不思議」という外国人学生もいますが、フィンランドはサウナ大国。サウナのある家庭も多いし、公共のサウ…

AI時代に生き残る教師とは

日本語学校の作文のクラスには、さまざまな学生がやって来ます。 アニメや漫画で日本に興味を持ったというオタク・スチューデントが大半ですが、日本語のレベルは千差万別です。 「とりあえず日本に行ってみよう」と留学してきた初級の学生。ひらがなとかた…

小心者は先延ばしすべきではない

私の悪癖の一つは、先延ばし。 やるべきことがあっても、時間があると「明日でいいか」と酒を飲んでだらだら過ごします。 本業のライター業は、週刊、月刊、季刊と締め切りの幅がまちまちで、切羽詰まったものから手をつけます。 週刊誌の仕事をメインでやっ…

今も昔も、激しい雨が降る

映画『ペンタゴン・ペーパーズ』を観ました。財務省の公文書改ざん問題は『ペンタゴン・ペーパーズ』のステマなんじゃないかという冗談もありますが、今も昔も人間のやることには大差がないのでしょう。 ワシントン・ポストがアメリカ国家の機密文書ペンタゴ…

電話が鳴ったらまず何をすべきか。 フィンランド軍隊の教え

二度目のヘンリク君の来日。 今回は、東京ビッグサイトで開催されたフィンランド発祥のスタートアップイベント「スラッシュ トウキョウ」のボランティアスタッフとして日本に来ました。 ヘンリク君の両親に会った時、お母さんが「スラッシュ」の話をして、ヘ…

決めなくていい生活

新聞は高齢者の読むものになってしまったのでしょうが、習慣の力に支配されて宅配をやめられません。 ネットであらゆる情報が得られるとはいえ、ときどき、おもしろい記事に出会います。 3月31日(土曜日)の朝日新聞には「コンピュータに無作為に自分の行…

グローバルエリートの家庭に生まれたら

人は平等であるべきだけど、現実には決して平等ではありません。 どこの国のどんな家にどんな能力を持って生まれるかで人生は大きく異なります。占いでいう先天運。そして、格差社会と呼ばれる日本ですが、本人の生き方によって変えられる部分(後天運)もあ…

ヘンリク君がもたらしてくれた運

フィンランド人のヘンリク君が再び日本にやってきました。 3年前の夏、「3週間のホームステイを受け入れるなんてとても無理」と思っていたのに、なんとなく勢いだけで留学生のホストファミリーになりました。 bob0524.hatenablog.com 「学校はオタク・スチ…

定職なんて欲しくない

学校を卒業したからには、定職に就かなくてはならないと、会社に入りました。 いやだったけれど、そういうものだと思い込んでいたのです。 フリーランスという働き方があり、それで何とか食べていけそうだと気づいたのが30歳の時です。 50代半ばを過ぎ、フリ…

3年目の春

桜も開花し、春の陽気が地上に満ちています。 日本語教師になって3年目の春です。 50代半ばの新人教師として教え始めたのが2016年の3月。 3年目といえば、中学や高校の新入生が最終学年を迎える年です。ここまでくれば、今年も無事に務めて丸3年としたい…

自分の人生のストーリーを書こう

日本語学校の作文クラスで教えていると、文章を書くスタイルは人それぞれだと改めて思います。 世界中の言語の中でかなり学びにくいとされる日本語を選んで留学し、わざわざ選択科目で「ライティング」を受講しているのですから、ことばや書くことが好きな学…

帰るために旅に出る

忙しいため、方々に不義理をしています。 なにしろ、日本語学校の授業準備は待ったなしです。30人近くに膨れ上がった学生の作文に目を通して添削して、質問なり次に書くべきテーマを提示するだけで一週間が過ぎて行きます。 新規の仕事は引き受けないように…

山羊座土星期間と、なくなる仕事

一緒に易を学んでいる夏瀬杏子さんからの情報で、先週の日曜日、ウラナイトナカイで開催された瑛兎ビットさんの講座「山羊座土星期間で押さえておきたい一つのこと」を受けました。 東洋占術で世の中の流れを読む時は一年単位が基本です。たとえば今年は六十…

猫も人間も命名はむずかしい

日本語学校の作文のクラスには、中国系の学生もいます。 国籍はアメリカ、カナダ、オーストラリア、オランダなどさまざま。そして、台湾、香港、中国本土の学生もいます。 学生のリストには英文の名前しか記入されていないので、漢字の名前を聞きます。 漢字…

砂風呂で考える五行の喜忌

「どこかにマイル」で鹿児島へ。 空港から指宿に直行したのは、砂風呂を体験したかったからです。 占いの勉強で最もエネルギーを注いだのは四柱推命です。 ところが、本業のライター仕事では、一般的な女性誌で四柱推命の発注はあまりなく、風水と九星気学ば…

鹿児島は春爛漫 「どこかにマイル」チャレンジ ありがとうございました

同じことを繰り返していると飽きてしまうし、日々のプレッシャーから逃れるために、時間を見つけては旅に出ています。 どこに行くかはJAL任せの「どこかにマイル」をさんざん利用して今回が5回目。 鹿児島に行ってきました。 天海玉紀先生はご自分の「ど…

ヘンリク君、日本を再訪

数年前には想像もしなかった毎日を送っています。 まさか外国人相手に日本語を教えるようになろうとは。 そのきっかけを作ってくれたのが、フィンランド人のヘンリク君です。 フィンランド人とつながるためにカウチサーフィンを始め、そのサイトを見て、ヘン…