翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2019-01-01から1年間の記事一覧

旅は二度目からがおもしろい

何があっても、旅だけはやめられません。 洋服やバッグ、アクセサリーのように形として残らないこそ、最高のお金の使い方だと思います。旅先では食べ物以外のおみやげも買いません。 bob0524.hatenablog.com 去年の冬に訪れたバンコクを再訪。 水曜の深夜の…

永遠の学生

3年続けた日本語教師の職を休職。本職のライター業は細々と続けていますが、自由に使える時間がいきなり増えました。 仏教伝道協会のケネス田中先生の講座に再び通い始めました。 思い返せば、先生に初めてお会いしたのは6年前の9月。この年に、阿佐ヶ谷…

買い物断食リバウンド

フィンランド映画『365日のシンプルライフ』に触発されて始めた買い物断食。 bob0524.hatenablog.com 食品や洗剤などの消耗品、仕事で使うパソコンや資料、そして本やCD以外の物は買わないことにしました。 しかし、意志の弱い私は例外ばかり。1年間継続す…

アレクサがやって来て、所有の意味を考える

自宅のリノベーションを機会に、持ち物を見直し、せっせと処分しています。 収納スペースは増やさず物を減らして、ゆとりある収納を。リビングに作った棚も、あまり物を置きたくありません。 キンドルのおかげで本が手放しやすくなりました。紙の本で置いて…

求めすぎると与えられない

ディープな湯治宿、増富温泉の「不老閣」。二泊の滞在であれこれ体験できました。 初日は夫と滞在して、二日目からは一人泊。浴室で知り合ったご常連のおかげで、心細い思いをせずに済みました。夕食時、ほとんどのお客さんはお酒を注文しないので私も二日目…

転ばぬ先の増富ラジウム温泉「不老閣」

山梨に増富ラジウム温泉という湯治場があり、そこは冷泉であることを知りました。沸かし湯と交互に入るそうです。 www.onsen-oh-yu.com 交互浴にハマり、水風呂のない温泉宿には泊まりたくありません。温泉自体が冷たいのなら、それは好都合。 湯治場にも興…

ふりだしに戻る 「ウラナイトナカイ・アースダイバー@ブラタマキ」

世間は10連休。日本語学校を辞めた私は365連休のようなもの。 なんだって好きなことができるというわけで、天海玉紀さんのこの企画に参加しました。 lady-joker.com 南阿佐ケ谷のウラナイトナカイのご近所である善福寺川流域は、東京近郊の古代聖地として特…

イエスと答えることで始まる物語

暇になったのをいいことに、ネットフリックスの映画やドラマをよく観ます。 ジム・キャリーの『イエスマン』。 イエスマン "YES"は人生のパスワード(字幕版) (予告編) 離婚して落ち込んで、友達からの誘いにも「ノー」ばかりだった銀行員のカールが、イエス…

幸せに慣れてしまう

この春まで3年間続けた日本語教師。 非常勤なので教壇に立つのは月火水の3日間。25年以上フリーランスで働いてきて、日曜の夜の憂鬱とは無縁だったのに、この3年間は最悪の気分で日曜を過ごしていました。 月曜と火曜は「いやだ」と思う暇もなく、その日…

食と金が人生を左右する

『ヒルビリー・エレジー』は、トランプ大統領を支持する地方の白人労働者を描いた本としてアメリカでベストセラーになりました。 日本人の私は運命論の書として興味深く読みました。 bob0524.hatenablog.com 悲惨な家庭環境で育ち、高校を中退しかけた若者が…

運命論の書として読む『ヒルビリー・エレジー』

無名の作家の回想録でありながら、ベストセラーになった『ヒルビリー・エレジー』。 ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち 作者: J.D.ヴァンス,関根光宏,山田文 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/03/15 メディア: 単行本(ソフ…

ドイツ人と鼎泰豊

去年の教え子、ドイツ人のセリナから「東京にいる」とメールが来ました。 たしか今は大学生でバイオテクノロジーを専攻しているはず。両親と日本に観光旅行に来ているそうです。 「先生をびっくりさせようと思って学校に行ったのに、バケーション中なんです…

住まいが変われば、生き方も変わる

長年にわたって女性誌に風水関連の原稿を書いてきました。 「住まいを整えて開運」なんて書いている本人の部屋が、忙しさに追われて荒れ放題ということも数知れず…。 新築から20年住んだマンションは、ちまちました3LDKでした。今回、1LDKにリノベし…

身の丈に合ったリノベ

3週間のアドレスホッピングを終えて、自宅での生活が再開しました。 3LDKの壁を取り、1LDKに。「リフォーム」だと思っていたのですが、間取り変更など大掛かりなのは「リノベ」と呼ぶそうです。 新しい間取りは快適で、「うちはこんなに広かったん…

函館は温泉天国

JALの「どこかにマイル」で函館2泊3日の旅。 一泊目は「ラビスタ函館ベイ」。共立メンテナンスの宿は大浴場があり、サウナと水風呂を完備しているところがほとんど。もちろん「ラビスタ函館ベイ」も水風呂があります。女性で水風呂に入る人は少なく、ほ…

どこかにマイルで 函館へ

いつもお世話になっている天海玉紀さん。 横浜で夏瀬杏子さんが開いてくださった易の読み会で顔を合わせたのをきっかけに、こんな展開になりました。 lady-joker.com 4つの候補地からどこに行くかはJAL任せ。往復6000マイルというお得な設定なので、国内…

サウナに泊まって虚飾を脱ぐ

3週間のアドレス・ホッピング生活、そろそろ終わりつつあります。 ビジネスホテルを中心に、シティホテル、公共の宿、実家など1~2日ごとに転々としてきましたが、初めてサウナにも泊まりました。 国内線の飛行機は早朝出発が格安です。帰省の便を午前6…

天国は横浜西口にあった

3週間の住所不定の生活もそろそろ終わりに近づいています。 どこに泊まれば快適かつ安くあげられるのか、ホテルの予約サイトを見比べて検討しました。横浜方面のホテルは、週末や大きなイベントがある日は宿泊代が急騰します。同じところにばかり泊まると飽…

まずは名前をつけなくては

夏瀬杏子さんのおかげで横浜で易の読み会を開くことができました。 住所不定の生活を続けている中、こういう形で人とのつながりを実感できるのは本当に貴重な機会です。 読み会の前日、成り行きを占って出たのが沢地萃の二爻。 放浪中の私は筮竹も持たず、服…

3週間のアドレス・ホッピング

昨年の秋に築20年のマンションのリフォームを決意し、この春から工事が始まりました。 工事開始日の朝、リフォーム会社の現場監督さんが来て、鍵を渡しました。 3週間の家なし生活のスタートです。 大きめのキャリーバッグと通勤ラッシュの電車に乗りたくな…

わかっちゃいるけど…

今週の月曜から自宅のリフォームが始まりました。 日曜の夜はけっこう焦って家具を移動し荷物を片付け、ぎりぎり間に合いました。人間、切羽詰まらないと動かないものです。「開運のためには家の片付け、掃除」と知っているものの、本当に実行している人は少…

水沢節(すいたくせつ)の年

昨年の12月22日、ウラナイ・トナカイでの年筮の会。 易者にとって冬至が一年の始まり。参加者の皆さんと一年の成り行きを占い、いつもスリリングな展開になります。 bob0524.hatenablog.com まず見本として私が自分の年筮を立てるのですが、出たのが水沢節(…

生き延びるための物語

アガタ・クリストフの三部作『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』を一気に再読しました。 悪童日記 (ハヤカワepi文庫) 作者: アゴタクリストフ,Agota Kristof,堀茂樹 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2001/05/01 メディア: 文庫 購入: 100人 クリッ…

狼なんかこわくない

3年続けた日本語教師の仕事にこの春、ピリオドを打つことにしました。 bob0524.hatenablog.com やめると決めてからは、まるで洗脳が解けたような状態。この3年間、授業準備のために莫大なエネルギーを注いできたのが不思議でたまりません。しかも、夏休み…

3週間のホームレス

築20年のマンションをリフォームすることにしました。 bob0524.hatenablog.com 近所のリフォーム会社で最初の打ち合わせをしたのが去年の10月。 気候が良くなってからのほうがいいかと、3月の工事をお願いしました。 まだまだ先のことだと思っていたのに、…

ペンギンの居場所

早春の三浦半島へ行ってきました。 東京からは日帰りできる距離ですが、宿泊してゆっくり過ごすのが好きです。 今回はホテル京急油壷観潮荘に宿泊。「観潮荘」という名の通り、窓から海が見渡せます。昭和の香りがする古い宿ですが、それも一興です。 お風呂…

過去を変える生き方

過去を変えることはできないけれど、過去の意味を変えることはできます。 単純な例だと、電車に乗り遅れるのは不運なことだけど、乗り遅れたから偶然、昔の知り合いに再会して、その人の紹介で恋人ができたとか。第一志望の大学に落ちて、しかたなく入った大…

アガサ・クリスティの理想の一日

3年間、教師として務めた日本語学校の休職を決めて、ゆとりのある生活が送れそうです。 思い出すのは、アガサ・クリスティの自伝に書かれていた若い頃の彼女の理想の一日。 アガサ・クリスティー自伝〈上〉 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサク…

人にはどれほどの承認がいるか

この3年間、かなりのエネルギーを注いで続けてきた日本語教師の仕事。 母の四十九日法要に向かう新幹線で休職を決めました。 bob0524.hatenablog.com そのとき読んでいたのが、トルストイの民話集『イワンのばか』です。 トルストイ民話集 イワンのばか 他…

太宰の『トカトントン』が聞こえた

日本語教師として4年目の春を迎えるはずでしたが、休職を決意しました。気持ち的には退職に近いのですが、流動性が高く人の出入りが多い職場なので、慣例に従って休職にしました。「夏には戻りますか?」と聞かれましたが、先のことはまったくわかりません…