JALの「どこかにマイル」で函館2泊3日の旅。
一泊目は「ラビスタ函館ベイ」。共立メンテナンスの宿は大浴場があり、サウナと水風呂を完備しているところがほとんど。もちろん「ラビスタ函館ベイ」も水風呂があります。女性で水風呂に入る人は少なく、ほとんど独占状態でした。
交互浴の気持ちよさにハマって以来、水風呂のない温泉や銭湯にはあまり行く気になれません。
ラビスタ函館ベイは最上階に大浴場があり、その魅力はなんといっても眺望。
特にサウナ。女性サウナの窓は函館山を正面に眺める配置です。
日本では、テレビが設置されているサウナが多いのですが、来日したフィンランド人が驚愕します。サウナは神聖な場所であり、世俗のかたまりのようなテレビ番組を見ながら入るべきでないと彼らはいいます。
露天のの岩風呂、ヒノキ風呂、樽風呂からも函館の街を見下ろせます。
二泊目は駅前のホテル。ラビスタ函館ベイで朝湯を楽しんだので、大浴場なしでもかまいません。
最終日は午後3時に函館空港発です。
函館はコンパクトな街で、空港から中心部はバスで20分ほど。そして、その途中に湯の川温泉があるのです。帰りの便に乗る前に立ち寄ることにしました。
大きな温泉ホテルの立ち寄り湯は午後からのところが多く、時間的に厳しそう。そして、水風呂はありません。
ネットで午前中から開いていて水風呂がある立ち寄り湯を見つけました。「露天風呂がない」「建物が古い」とネガティブな口コミもありましたが、水風呂は井戸水かけ流し! これは行くしかありません。
入湯料は400円でサウナにも入れます。タオルはレンタル可能。
ホテルの客が外出する時間帯は地元の人の銭湯となっているようです。浴室に入ると、常連らしき人が3~4人ほどいました。
温泉で温まって水風呂へ。それほど冷たくありません。いい気持ちで入っていると、常連らしき女性に「肩までつからなきゃだめ。首の後ろに、リンパが流れるところがあるから、そこを温めたり冷やしたりしなくちゃ」と声をかけられました。
アドバイスに従い、肩までしっかりつかりました。
50年間、ここのお風呂に入っているという女性は、「病気もケガもすべてこの湯で治してきた」と豪語します。近くに競馬場があって、競走馬も温泉に入ってコンディションを整えるそうです。
たしかに。こんな温泉に毎日入れるなんて最高の環境です。函館に住んでみたいという野望が湧いてきます。住まないまでも、雨宮館にはカプセルホテルがあるので長期滞在ができそうです。空港からバスで10分、目の前は市電の駅があり、市の中心部にもすぐ出られます。こんな便利な立地の湯治宿は他にないのでは。
食べ物もお酒もおいしい函館ですが、お湯の記憶が一番残りました。
ラビスタ函館ベイの大浴場はすばらしかったけれど、再訪したいのは地元の人と触れ合えた雨宮館のほうです。
馬だけではなく、猿も温泉に入ります。函館熱帯植物園。