翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

フィンランド人男子の家事能力

 

家事はやってもやってもきりがない。手を抜こうと思えばどこまでも抜ける。

時々家に訪ねてくる人がいるから、なんとか人に見せても恥ずかしくない部屋にしたいという思いが掃除のモチベーションとなっています。

 

フィンランド人のヘンリク君の一年間の兵役の話を思い出します。

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6時起床で10時消灯。夕食後の3時間は自由時間で、届けを出せば外出もできたそうですが、早朝からの任務に疲れ果てて寝台に横になりぼんやりスマホを見ることが多かったそうです。「日本語の勉強も全然できなくて、すっかり忘れてしまった」とのこと。

海軍に配属となり、軍用船の操縦を担当してそうですから、肉体的にも精神的に消耗したことでしょう。

 

軍事訓練だけではなく、身辺管理も厳しく指導されたそうです。

たとえば、寝具のたたみ方。シーツはぴしっと寝台の幅に合わせて寸分の狂いもなくたたまなくてはいけません。少しでもずれるとやり直しが命じられます。

常に仕事の背後にある意味(meaning behind it)を考えて動くように上官から言われていたけれど、シーツをミリ単位まできっちりとたたむ作業については、"there is no mieaning behaind it"と仲間同士でささやきあっていたそうです。

 

この話を聞いて急に落ち着かなくなった私。

ホームステイを受け入れるにあたって、家中を掃除すべきなんですが、忙しさにかまけて、行き届きませんでした。ヘンリク君は親しい友人だし、二回目だし、大目に見てもらえるかと気を抜いていたのですが、軍隊を経験した彼の目から見ると、突っ込みどころだらけでしょう。

 

フィンランドでは女性の社会進出が盛んで男性も積極的に家事をこなすと言われています。

カウチサーフィンで泊めてもらった編集者のエリカのお宅も、共働きで二人の子供を育てていました。

買い物の担当はご主人のサム。一緒にスーパーマーケットに連れていってもらいました。買い物は週に1回だけ。パソコンから打ち出したリストをチェックしながら、棚を回っていきます。食品リストはスーパーの棚順になっているので、スーパーが陳列を変えると作り直すそうです。

 

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リストは食品庫の棚の内側に貼っておき、補充の必要があるものにチェックしてスーパーに持参します。

 

なんて合理的なんだろうと感心しましたが、まさに軍隊の兵站です。サムの兵役については聞きませんでしたが、ロジスティックス担当だったのかもしれません。

 

我が家の買い物にも応用したいのですが、複数のスーパーに八百屋、魚屋、肉屋、コンビニと買い物先が分散しているため、なかなかうまくいきません。特売の品をついカゴにいれて無駄にしてしまう失敗もあります。

 

それでも定期的に補充する調味料や洗剤などはネットスーパーで配達してもらっているので、リスト化して足りないものだけ買うようになりました。

 

人口が少なくて無駄な人件費を使うゆとりがないフィンランドでは仕事も家事も徹底的に省力化します。ほとんどのオフィスワーカーに残業はなく、男性も女性も4時過ぎには仕事を切り上げ保育園に子供を迎えにいきます。

彼らが日本に来てびっくりするのは、街頭のチラシやティッシュ配り、店頭の客引き。「日本は労働力が余っているんだね」と言われました。目に見えないところでも日本には無駄な仕事が多いのではないでしょうか。