翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

グローバルエリートの家庭に生まれたら

人は平等であるべきだけど、現実には決して平等ではありません。

どこの国のどんな家にどんな能力を持って生まれるかで人生は大きく異なります。占いでいう先天運。そして、格差社会と呼ばれる日本ですが、本人の生き方によって変えられる部分(後天運)もあります。

 

フィンランド人のヘンリク君と再会して、持って生まれた運とそれを活かせる器について考えるようになりました。

 

前回のホームステイ時には、ヘンリク君の帰国に合わせて家族が来日。

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ヨーロッパのグローバルエリートの家庭を垣間見て「この両親にしてこの子あり」と思いました。

決して不満は言わず、ささいなことでも必ず感謝の言葉を口にする。観察眼が鋭くて、毎日学校で何があったかを聞くのが楽しみでした。「育ちがいい」とはこういうことなんでしょう。

 

ヘンリク君のお父さんもお母さんもMBA(経営学修士)ホルダーで国際的企業で働いています。

フィンランドみたいな小さな国は、海外との関係が最重要ですから、ヘンリクが『日本語を学びたい』と言い出した時から、できる限りのサポートを続けてきました。今回の日本留学もその一環です」とお母さん。

 

「私だって、ヘンリク君の両親みたいな親に育てられたら、もっとすばらしい人生になったかも」と想像したのですが、「両親の期待にこたえなくてはならない」というプレッシャーは生半可なものではないでしょう。優秀な素質を受け継いでいなかったら、悲劇です。

 

フィンランド人男性には徴兵制があり、ヘンリク君も1年間の兵役を終えました。

「思想的に軍隊に行きたくない人だっているんじゃないの?」と質問すると、希望者は図書館や介護施設なども選べるそうです。

それでも、フィンランドで一人前と認められるためには兵役を経験することが不可欠と言われていますから、エリート家庭の長男のヘンリク君が兵役を避けるわけにはいきません。

 

一番大変だった訓練は70キロの走行。重たい荷物を背負い、2日かけて歩きます。時期は10月。日本なら快適な季節ですが、フィンランドでは厳しい冬の始まりです。

「寒い森の中でテントもなにもなく、寝袋だけで冷たい地面で寝たんだよ。あれは本当にタフだった」とヘンリク君。

「体が弱い人は死んじゃうんじゃないの? そんなのやりたくないって拒否できないの?」

「途中で『もう無理だからやめる』と言ってもいい。でも、とにかく全員スタートしなくてはいけないんだ」

 

ヘンリク君の立場では、途中でギブアップなんてできません。70キロ走行を完遂できなかったなんてお母さんが知ったらどんなに失望するでしょう。

 

エリート家庭に生まれるのは恵まれているようでけっこう大変。

平凡でささやかな達成では評価されず、失敗が許されない重圧を常に抱える人生です。道を踏み外すと親への罪悪感につきまとわれます。

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熱海で泊まったのは共立メンテナンスのラビスタ伊豆山。リゾートマンションのような作りの2LDKです。ヘンリク君は畳の部屋に布団を敷いて寝ました。

備え付けの作務衣で温泉もレストランも行けます。

ヘンリク君のお母さんは、食事の時間を大切にしていて、自宅でも裸足やタンクトップで食卓につくことを許さないそうです。

「あなたのお母さんが知ったらなんて思うでしょうね」と言いながら作務衣で食事を楽しみました。