翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

残された日は限られている

30年以上続けてきたビジネス翻訳から引退することになりました。

8月下旬からスペインを7週間歩くので、月刊誌の連載はとても無理。早めに編集者に申し出たところ「まとめてデータを送るから出発前に2か月分を」と提案されました。ありがたいことですが、この機会にそろそろ後任探しをお願いしていたのです。いい人が見つかったようで、来月分が最後となります。

 

週刊誌の連載はウクライナ侵攻の影響で紙の価格が高騰したため昨年の秋に打ち切りとなり、これで定期の仕事はすべてなくなりました。単発の仕事は受けていますが、活字媒体全体が衰退していますから、そのうち完全なリタイアとなるでしょう。

 

それなのに自己啓発本を読みあさり、英語の勉強を続けています。あまりにも長い間続けてきたから、やめようがないのです。

今年度のNHKラジオのビジネス英会話。舞台はイギリスのワイン販売会社WCS。老舗ですが、このままではビジネスは先細りということで、こんなフレーズが出てきました。

 

The average age of people who buy wine through WCS is 58. Yes, their days of drinking alcohol are numbered. 

WCSでワインを購入する顧客の平均年齢は58歳。彼らがアルコールを飲む期間は数えられている。

 

"days are numbered"は直訳すると「日を数える」。締切までの時間を指すこともありますが、若い時は無限に続くと感じた人生が、そろそろ終盤を迎えつつあるのにぴったりの表現です。

 

人体の耐用年数は40年とか50年と言われています。医療の発達していなかった昔は、中年期が終わると死を迎え、介護されることもなかったのです。

高齢者の数が少なく、ネットもなかった時代は「おばあちゃんの知恵」的なものが重宝されていたでしょうが、今では老害扱い。

人生の残りの日が数えられるようになったら、自分の始末ができるように備えなければなりません。

 

御岳山の神代欅の樹齢は約600年。樹木だったら長生きすれば奉られますが、人間はそういうわけにはいきません。

 

特に脳の衰えを実感しています。

ミスが多く、スペインの巡礼を無事やりとげられるか不安です。日本国内なら財布やスマホを紛失してもなんとかなりますが、海外だとお手上げでしょう。

 

bob0524.hatenablog.com

 

今話題のマイナンバーカード、紛失してしまいました。重要なものだから家から持ち出さないようにしていたのですが、昨年の11月、厚生年金の手続きのため年金事務所に持参しました。税金関係の書類と一緒に管理していたのですが、確定申告時にどこを探してもありません。

申告は税理士さんにお願いしているので、実物のカードががなくても登録した情報でなんとかなりました。

ところが、海外旅行用のデビットカードを申し込んだらマイナンバーカードを提出することが必須でした。あわてて紛失届を出し、再発行の手続きをしたのですが、区役所から一向に交付申請書が送られてきません。

 

結局、手続きから交付申請書が送られてくるまで2カ月半かかりました。こんなに時間がかかるのなら、持ち歩くのは危険です。

認知症や施設入所の高齢者のマイナンバーカードをどう管理するかが問題になっていますが、高齢者予備軍の私は衰えていく脳を抱えてこれからの社会の変化になんとか対応していきたいものです。