ズンバのレッスンで生きる喜びを満喫しています。
コロンビア出身のベト・ペレスが考案したエクササイズです。エアロビクスのインストラクターをしていたペレスがレッスン用のテープを忘れてしまい、お気に入りのラテン音楽用のテープで即興の振付でレッスンをしたのが誕生のきっかけです。
ズンバは南米のスペイン語で「お祭り騒ぎ」。老いも若きも楽しむということで、人にぶつかりさえしなければ、自分なりの踊りでOK。高齢の参加者も多く、思い思いのスタイルでレッスンを楽しんでいます。
毎日でもスポーツクラブに通いたいのですが、ズンバのレッスンがない曜日もあります。スケジュール表を見ると、ヒップホップならあります。
ヒップホップは若者のものであり、60代の私にはとても無理…。そう思っていたのですが、意を決して参加してみました。ヒップホップが生まれたのは1970年代のニューヨークですから、若者だけのダンスではなくなっています。
まずインストラクターがステップを解説。何度も練習をしてから決めのポーズの表情まで指導されます。音楽がかかれば、インストラクターの見よう見まねでいきなり踊るズンバとは大違い。
たとえば、腕を胸の前で組み合わせてステップを踏む振付。「腕の位置を固定してください。腕を左右で上下するとコサックダンスになってしまいます」とインストラクター。レニングラード・カウボーイズのファンだった私は思わず苦笑。
このままヒップホップを続けていいものか、ウラナイ8の杏子さんが主催する易の会で占ってもらいまいした。古代中国の叡智である易でヒップホップを占うという大胆な試み。
私が出したのは雷地豫(らいちよ)。雷は音の象徴。古代中国の聖王は、この卦により地に響く音楽を創造したとされます。音楽は人間だけでなく神も楽しませ地上に招く力があるからです。
他の参加者が出してくださったのは、雷沢帰妹(らいたくきまい)。ノリのいい音楽(雷)で軽薄な私(沢)が舞っています。そして離為火に乾為天。離(火)や乾(天)が重なるのですから、何度も練習を重ねよという天からの啓示でしょう。
ヒップホップのレッスンの終盤になると、スタジオの照明を落として「細かいことは忘れて、自分のスタイルで踊ってください。最終的には音楽に乗れるかどうかが一番大切です」とインストラクター。
ヒップホップも守破離。まずステップの型を身に付けることから始め、さまざまな曲で練習して、独自のダンスを踊れるようになりたいものです。
シェイクスピアタロットでは魔術師は劇作家のシェイクスピアで愚者は道化。
占いも守破離。ロジックに従うだけなら、AIの占いのほうが正確です。相談者の問いに対する答えを自分の通路を通して読み、どんな表現で伝えるかを工夫し、独自のスタイルを確立していきます。