翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

己亥(つちのとい)の年に種をまこう

2019年、己亥(つちのとい)の年は、大地(己)の下に核(亥)爆弾が仕かけられているような不穏な年です。

開運するためには、この突発的なエネルギーをプラスの形で人生に活かすしかありません。

 

十二支は一般人にもわかりやすいように動物をあてはめていますが、本来は植物の成長の段階を示すものです。

十二支の始まりは子ですが、生命の兆しは亥から始まっています。子は地中に埋まった種であり、丑で紐状の小さな芽が出て、寅でようやく地上に芽を出します。そして双葉になるのが卯。

 

そして十二支は3つずつ、特殊な結びつきがあります。

亥と卯と未は三合木局(さんごうもっきょく)。亥で創出された生命エネルギーが、卯で日の目を見て、未で大きく茂った木となります。

 

ということは、亥は種まきのタイミング。しかも亥の上に載っているのが己、すなわち大地です。これが辛亥(かのとい)の年でしたら、辛は鋭利な刃物ですから、せっかくの種を刻みかねませんし、丁亥(ひのとい)でも、炎が熱すぎて植物の生育には不向きです。癸亥(みずのとい)は陰の極地で寒すぎるし、乙(きのとい)亥は草が多すぎて間引きが必要。

 

となると、己亥が最も成長のポテンシャルが高い年です。

 

じゃあ具体的に何をやるかとなると、本人の五行のバランスや器の大きさによってそれぞれですが、これまでと同じ流れの上にあぐらをかいていてはだめということは共通しています。

 

私自身に関して言えば、3年前から始めた日本語教師もそろそろ次のステップを考えるべき時期かもしれません。日本オタクの学生と学ぶゆるい授業という目標は達せられましたが、いつまでもこのままではいられないでしょう。

 

人生の店じまい、撤退戦に突入した50代後半という年齢で、種まきなんて考えている場合ではなさそうですが、だからこそ手を打っておかなければならないと思います。

 

目先の利益ではなく、後世のためになる事業に投資するとか、ギャラが低いかボランティアであっても、ささやかだけど役に立つ仕事を始めるとか。

衰えていく中でも、やることがあるというのは、年を重ねていく中で大きな支えとなっていくでしょう。

若い頃のように大きな花を咲かせようと意気込まず、小さな目立たない花でも、これから育ててみたいものです。

  

f:id:bob0524:20180511115114j:plain

 

 韓国・釜山のお寺には十二支を擬人化した像が立っていました。酉、戌と来て手前が亥。中国や韓国では亥は豚です。