2015年も残りあとわずか。
易の新年は冬至(12月22日頃)、四柱推命と九星気学の新年は立春(2月4日頃)とはいっても、大晦日と元旦は大きな区切りです。
人間関係がそう広くない私ですが、今年も新しく知り合った人、疎遠になった人がいます。
好きな人とは親しくなりたいし、嫌いな人とは距離を置きたい。これは当たり前ですが、私の場合は、運気を下げそうな人も避けます。
本質的に冷たい人間なんでしょう。困っている人を助けたいとか、あまり思いません。親に虐待される子供、政治的難民など、本人がどうしようもない理由なら、話は別です。
私が避けるのは、本人の自由意思による行動の結果、運が悪くなっている人です。好ましく思い、友好関係を保っていた相手でも「これはちょっと…」と思うことが続けば、はい、さようなら。
「占い師なんだから、アドバイスして開運に導け」と言われるかもしれませんが、占いは依頼があって成り立つものです。勝手に占ったところで、感謝されるどころか逆恨みされるのがオチです。
先日、「出会いが幸運をもたらす」と書きました。
d.hatena.ne.jp
しかし、出会いなら何でもいいというわけではありません。異業種交流協会で名刺を配りまくったけれど、それっきりとか、フェイスブックで友達が山のようにいるけれど、いざという時に助けてくれる人は皆無、はたまた出会い系サイトで犯罪に引き込まれたなど、出会いによって不運になった例はごまんとあります。親切でフレンドリーな人だと意気投合したら、マルチビジネスや新興宗教に誘われることだってあるでしょう。
華僑は、出会うなら「貴人」と考えているそうです。
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華僑および中国人は、四柱推命などで、まず「いつ貴人と出逢えるか」を占います。ビジネスの成功も人生の幸せも貴人次第、だから金運占いや恋愛占いは後回しです。
すべての運は人間関係からもたらされるのなら、まず貴人と会えば、運気全般を底上げすれば、仕事も恋もうまくいきます。それなら仕事運や恋愛運より先に人間関係運を上げるべきなのです。
吉祥寺のスペイン料理店、ドスガトス(二匹の猫)。
1992年、バルセロナ・オリンピックの年、スペイン関係の記事をよく書きました。
ドスガトス(二匹の猫)を取材したのもこの年です。高森敏明シェフは私と同い年で和歌山出身。バルセロナでの料理修業の話をわくわくしながら聞いたものです。以来、毎年の記念日はドスガトスで祝うことにしています。
先日のコースの一品。鹿肉です。肉はあまり食べないのですが、高森シェフのおすすめなら、喜んでいただきます。高森シェフの故郷、和歌山県から取り寄せてた鹿肉。古座川町産です。
ドスガトスは来年、開店30周年を迎えます。
多くのスタッフが働き、自らスペイン料理店を開くほど成長した人もいれば、中途半端に辞めていった人もいたそうです。
日本でスペイン料理を学ぶなら、高森シェフはまちがいなく貴人です。
貴人と会えば必ず開運するわけではなく、何にも起こらない人もいるのが、運命のおもしろさです。