伊豆高原のやすらぎの里養生館に行ったのは、ヴィッパサナー瞑想をあきらめて、予定がぽっかり空いたからです。
「毎日、習慣的に酒を飲んでいる人間に瞑想は無理」と告げられ、少なくとも2週間前からの断酒を言い渡されました。結局、ヴィッパサナ―瞑想には行かないことにしたのですが、欧米ではアルコールとドラッグは似たようなものと考えられていることを知り、30日間断酒チャレンジを思い立ちました。
3分半ほどの短い動画ですが「生活に加えたい変化を30日間やってみる」というアイデアは秀逸で大いに影響を受けました。
元ネタはモーガン・スパーロック。映画『スーパーサイズ・ミー』の監督で、30日間1日3食ファストフードを食べ続けたらどうなるか、自らチャレンジしました。体重は84キロから95キロに増加し、躁鬱や脂肪肝などを発症しました。
スパーロックは「まったく異なる環境に30日間身を置くことで何が起こるか」をテーマにドキュメンタリーも制作しています。
テーマは以下の通り
・最低賃金で30日間
・アンチエイジングで30日間
・イスラム修行を30日間
・ゲイと過ごす30日間
・自給自足で30日間
・酒浸りで30日間
どれもちょっと過激なのですが、マット・カッツの30日間チャレンジは誰でもできそうな穏便なものです。
・毎日写真を撮る
・自転車で通勤する
・小説を書く(少しずつでいい)
・砂糖を絶つ
私にとっての最適なチャレンジはアルコールを絶つ生活ということで、過去にやってみたことがあります。
父が亡くなったときは49日間続けました。
とてもいい体験なのに、たった2回しかやっていません。ヴィッパサナ―瞑想に苦言を呈されたのは天の配剤でしょう。やすらぎの里の1週間滞在を組み合わせれば、自力で頑張るのは23日間で済みますから、これから何度もチャレンジしてみます。
というわけで、無事に30日断酒チャレンジを終えました。
アルコール以外にも、いろいろと応用できそうです。
・散歩
・寝る前のストレッチ
・瞑想
・一人でも20分以上かけて食事を摂る
・一日一か所断捨離
マット・カッツの締めの一言。何もやらなくても日々が過ぎていくのですから、30日間のテーマを決めてみるのは生活にめりはりができます。
The next 30 days are going to pass whether you like it or not, so why not think about something you have always wanted to try and give it a shot for the next 30 days?
(好むと好まざるにも関わらず、次の30日間は過ぎていきます。それなら、ずっとトライしたかったことを次の30日間で試しにやってみてはどうでしょう?)
マドリードのプエルタ・デル・ソル」ではティオペペの看板が一番好き。スペイン語で「ペペ叔父さん」という意味で、スペインの国民酒であるシェリー酒です。
アルコールでさんざん失敗してきましたが、アルコールが悪いわけではなく、私の飲み方に問題があります。ずっと飲み続けではなく30日チャレンジと組み合わせて、死ぬまで飲み続けたいものです。